ホークスが2023年に優勝できなかった
一番の要因は先発投手です。
ただ、それは皆が分かっています。
ファンも球団フロントも。
先発を何とかしないといけないのは何となく思っていながらも、
どうしたらいいのかが分からないのです。
だから、私が何とかします。
長いですが最後までお付き合いください。
自信だけはあります。
現状を知る
先発陣を立て直す方法の前に、
ホークスの先発がどれほどヤバイのかを知る必要があります。
まずはこちらの表をご覧ください。
この表を一目見ただけで、
私が言いたいことを理解した方は素晴らしいです。
まず1~6の番号が表の上の方に見えますが、
これはチームごとの先発投手の一軍投球回数順位です。(2023年度)
1番が最も投球回数が多いです。
先発投手の一軍投球回数順位に絞るため、
チーム投球回数7位以降の選手を繰り上げている部分があります。
それが濃い赤で示した
辛島投手,森投手,玉村投手です。
ここからが本題です。
上の表が表しているのは、
先発投手の平均年齢ランキングです。(2023年度)
球団別に主力先発6投手の平均年齢を求めると、
ホークスが12球団No.1の31.5歳です。
12位の西武とは平均で約6歳の差です。
加えて、
チームQS率38.5%は12球団ワースト,
先発防御率3.63はパリーグ5位(2023年度)
実績がある投手が投げてるだけで、
結果が付いてきていないことが分かります。
千賀投手の離脱が大きいのは確かですが、
実は昨年もチームQS率は42.0%で
12球団ワーストでした。
悪かった先発投手がさらに悪くなっただけです。
これだけ悪い状況なので、
来年だけで改善できると思うのは少し虫が良すぎます。
ホークスの傷をえぐることになりますが、
平均年齢12球団11位のオリックスは先発投球回数7番目に、防御率2.06の東晃平投手(23)がいます。(2023年度)
具体的な方法
これからホークスの先発投手をより良くするための方法を考えていきます。
現有戦力の底上げ
まずは現有戦力の底上げについて。
試して試して試す
先発投手をより良くするため、現状を変えるためには現有戦力の底上げが欠かせません。
そして先発投手が結果を残すためには当然ですが、試合で投げなければなりません。
2023年度,これまでホークス投手が一軍で先発した人数は13人でした。
因みに優勝したオリックスは17人です。
詳しくはこちらから。
先発が充実しているはずのオリックスの方がいろんな投手を試しています。
オリックスが17人ならば、ホークスは25人試すぐらいでないと釣り合いません。
変わることを恐れない気持ちがチームを好転させる一番の要因です。
四死球率の低い投手
先日こんな記事を出しました。
記事にも書きましたが、先発投手として活躍するためには与四死球率4未満が一つの目安です。
記事のデータを基に、今年一軍先発登板の無い投手の中で注目投手を挙げるならこの6名です。
モイネロ投手,古川投手,大津投手,
松本裕樹投手,木村大成投手,木村光投手
6投手の今年の与四球率は以下の通り(2023年度)
モイネロ 1.63
古川侑利 0.90
大津亮介 2.88
松本裕樹 3.26
木村光 2.98(二軍)
木村大成 2.09(三軍四軍)
分かります。
モイネロ投手,松本投手はブルペンに欠かせない投手です。
ただ、エースを作りたいのであれば
球種の多さ,球の強さというところで彼らが今のホークスでは適任だと思います。
すぐにエースとはならなくとも、将来的に有原投手のようになってくれたら十分です。
New Faceの登場を待ち望んでいます。
中継ぎは大丈夫?
オスナ投手の去就不明、
モイネロ投手と松本裕樹投手の先発転向。
これで中継ぎが崩れてしまうと考える方も多いのではないでしょうか。
ホークスの中継ぎを舐めてもらっては困ります。
甲斐野投手,藤井投手,津森投手の勝ちパターン。
スチュワート投手の守護神転向も面白いです。
先発で160キロ出るので、抑えになると162~163キロは普通に出ます。
先発のまとまった投球も好きですが、リミッターを解除して奪三振マシーンになったスチュワート投手を単純に見てみたいという思いです。
左の中継ぎには田浦投手。
二軍の絶対的守護神、
アロザレーナ尾形投手もいます。
泉投手の復活、便利屋又吉投手
育成だと中村亮太投手や渡邊佑樹投手も隙を窺っています。
軽く名前を挙げてこれだけいるので、ダメな理由を探す方が難しいです。
ドラフト
今年のドラフトは即戦力の先発投手を必ず獲得します。
人気なのは國學院大學の武内夏暉投手ですね。
私もドラフトについては全8回に渡って考えてきました。
以下の二つをご覧いただければ、ドラフトの全体像が見えてくると思います。
補強方法はたくさんありますが、
ドラフトが最も長くチームに影響を与える補強だと確信しています。
山本由伸投手,宮城大弥投手,山下舜平大投手が欲しい!!と思っても、若すぎてFAになるまで相当時間がかかります。
よってドラフトで良い選手を獲得出来た球団がリーグを制します。
FA補強で良い選手を獲得しても、
AランクBランクで補償が発生する場合は純粋な補強とはなりません。
外国人選手
ホークスは外国人補強が苦手です。
詳しくはこちらをご覧ください。
過去10年間で獲得した外国人の内、
約32%は他球団から獲得した選手です。
補強ポイントである先発投手を自前で発掘する可能性はもちろんありますが、他球団の投手から探してくる可能性も捨てきれません。
他球団で今年、トップクラスに活躍している先発外国人4投手を紹介します。
バウアー
バウアー投手はDeNAの右のエースです。
サイヤング賞の実績そのままに、NPBでも素晴らしい投球を見せています。
2023年度の今季成績がこちら
19先発,防御率2.76,投球回数130.2,奪三振率8.95,QS率78.9%,WHIP1.15
有原投手のQS率が76.5%なので彼がホークスに入団することは、単純にエースがもう一人加わるということです。
バウアー投手がサイヤング賞を取った時の背番号27は、ホークスでは現在ガンケル投手の背番号です。
メンデス
メンデス投手は巨人先発陣の一角です。
2023年度の今季成績がこちら
16先発,防御率2.07,投球回数87,奪三振率7.45,QS率56.3%,WHIP1.03
直球で空振りが取れる本格派左腕で、直球の被打率はなんと.190です。
これは先発投手に限ると、
山本投手,床田投手,平良投手,村上投手の次に来る数字です。
もし彼がホークスに入団したら左のエースです。
グリフィン
グリフィン投手も巨人先発陣の一角です。
2023年度の今季成績がこちら
20先発,防御率2.75,投球回数121,奪三振率8.55,QS率65.0%,WHIP1.07
グリフィン投手も球の力がある本格派左腕で直球の被打率は.216です。
ただ、様々な球種で球を速く見せる技術も持った投手です。
もちろん彼がホークスに入団したら左のエースです。
メヒア
中日のメヒア投手は、今回の4人の中で一番若いパナマ出身の26歳です。
2023年度の今季成績がこちら
8先発,防御率2.23,投球回数44.1,奪三振率4.06,QS率62.5%,WHIP1.11
投球回数は少なめですが、結果は残しています。
ボールを動かしながら打たせて取る投球が持ち味です。
FA選手
外国人選手と同様、先発投手のFA補強に動きたいところだとは思いますが、今年は慎重になるのではと私は予想します。
福岡県北九州市出身,今永昇太投手の
メジャー挑戦が濃厚だからです。
それでも候補投手はいるので3投手を紹介します。
加藤 貴之
加藤投手は日本ハムの左のエースです。
2023年度の今季成績がこちら
24先発,防御率2.87,投球回数163.1,奪三振率4.57,QS率79.2%,WHIP1.09
パワー系の投手が多いパリーグにおいて、異彩を放つコントロール投手。
彼がホークスに加われば、元日ハムコンビの左右のエースが爆誕します。
問題は補償のところ。
今後改定する予定にしていますが、プロテクトリストを作っていますのでご覧ください。
どれだけ頑張ったところで、たった28名しかプロテクトすることはできません。
確実に若手有望選手が流出します。
そこを覚悟した上で獲得に動くのであれば全然オッケーです。
山﨑 福也
山﨑投手はオリックス強力先発陣の一角です。
2023年度の今季成績がこちら
23先発,防御率3.25,投球回数130.1,奪三振率5.52,QS率39.1%,WHIP1.16
QS率がそこまで高くないのは、後ろの投手が盤石なことと、他の先発が完投型の投手ばかりだからという理由があります。
イニングもしっかり消化しており、防御率も3点台前半。
Cランク投手で補償が要らないことを考えるとお得な投手です。
ただ、オリックスの強力先発陣と投げ合って勝てるかと問われたら疑問が残ります。
石田 健大
石田投手はDeNA投手陣の一角です。
2023年度の今季成績がこちら
23先発,防御率3.97,投球回数118,奪三振率7.55,QS率26.1%,WHIP1.33
イニングは消化していますが、それ以外でホークスの先発と比べても負けている部分があります。
Cランク投手ですが、補強に動くことはないと予想します。
トレード
トレードは他の補強と違い、
球団双方が納得しなければ成立しません。
よって、球団ごとのウィークポイントを満たした選手を提案する必要があります。
いろいろと選手を見渡していく中で、ぴったりなトレードを1つ思いつきました。
髙橋優貴投手と椎野新投手
巨人の先発防御率は3.27の反面、
救援防御率は12球団最下位の3.83です。(2023年度)
今オフ確実に中継ぎを補強します。
FA日本人投手の目玉は、
田口投手(元巨人)や中崎投手。
ただ、それだけでは足りないはず。
ホークスは先発防御率3.63ですが、
救援防御率はパリーグ1位の2.68です。(2023年度)
本来ならもっと活躍してもいい投手が埋もれています。
その中の1人が椎野新投手(27)。
196cmの長身から投げ下ろす直球が武器の右投手です。
フォークのキレも素晴らしいです。
2022年は二軍でセーブ王に輝く程の実績の持ち主です。
ホークスでは登板機会に恵まれませんでしたが、環境が変われば大きく化ける可能性はあります。
ホークスが獲得するのは、
髙橋優貴投手(26)です。
一軍では2年連続で防御率5点台。
本来の投球を発揮できないでいます。
ここで環境を変えてもう一花咲かせるのはどうでしょうか。
巨人にいるよりもホークスにいた方が先発のチャンスはあります。
また、特に左の先発というところがバッチリ補強ポイントです。
戦力外,退団選手
他球団の戦力外退団選手も当然無視はできません。
チーム事情によってやむなくという場合があるからです。
詳しくはこちらをご覧ください。
正直今年は宝の山です。
上のブログでも触れていますが、先発が出来そうな投手をピックアップしました。
粟津 凱士
粟津凱士投手(26)は育成投手ながら期待の先発投手です。
今年の二軍成績がこちら。
登板数30,防御率1.95,投球回数55.1,
被打率.215,奪三振率6.02,与四死球率3.58,WHIP1.14
2021年には全治1年以上の右肘の怪我をするなど、故障に苦しんできましたが、今年は復活と言えるシーズンになったと思います。
それでも戦力外になったというところに
西武投手陣の厚みが表れています。
彼を獲得するのであれば、すぐに支配下獲得というより藤井投手のように育成から支配下のイメージです。
中川 颯
中川颯投手(24)はなぜ戦力外になったのか分からない育成投手です。
今年の二軍成績がこちら。
登板数21,防御率1.38,投球回数32.2,
被打率.164,奪三振率9.37,与四死球率1.10,WHIP0.67
例えるならアンダースローの山本由伸投手です。
ちょっと言いすぎかもしれませんが、凄いということが伝わればそれでいいです。
オリックスの投手層の厚さをまざまざと感じます。
ホークスは同じくアンダースローの高橋礼投手の去就が気になるところ。
中川投手が獲得できるのであれば、、、、、、。
とにかく中川投手は絶対に支配下で獲得すべきです。
最後に
先発投手に絞って来年のことを想像して書きましたが、あくまでも個人の予想というところに留めておいてください。
「モイネロ投手先発はありえん!!」
そんなこと分かってます。
ありないことは分かった上で、こうなったら面白いかもなと私は思いました。
先日、ブログの一部分を切り抜かれて、
変なバズリ方をしていたので少しナイーブになっていることをご了承ください。
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