今回は福岡ソフトバンクホークスに所属する選手の中で「2025年オフに複数年契約を結びそうな選手」をまとめました。
FA権取得、外国人選手、これらを総合的に判断して考えます。
複数年契約選手の共通点
複数年契約を結ぶ選手にはある共通点があります。
それは、外国人選手とFA権取得間近&FA権取得選手です。
外国人選手は日本人選手のような契約の制限がないため、国内FA権を取得しなくても自由に他球団と交渉できます。
だから、1シーズンNPBで活躍した選手が、翌年は別のチームで活躍するということがよくある話です。
それで、他球団に移籍させないために、活躍した選手に対しては好条件かつ複数年契約を提示します。
また、FA権を取得したもしくは取得間近の日本人選手も、外国人選手と同様、他球団との交渉ができるようになります。
それを防ぐために好条件かつ複数年契約を提示します。
逆にFA権を持っていない、取得間近でもない日本人選手はどんなに良い成績を残しても複数年契約はされません。
なぜなら球団としては、出ていかれる心配がないからです。
契約を拒否して他球団へ移籍しようとしても、任意引退扱いとなり、元いた球団が保有権を有するため他球団と契約できません。
例外は、村上宗隆選手のようにメジャーへの挑戦を目指している25歳未満の選手。
村上選手が所属する東京ヤクルトスワローズはポスティング移籍を認めている球団。
そのメジャーリーグへの移籍金が24歳までと25歳以上で大きく異なる「25歳ルール」というものがあり、その25歳のシーズンまで契約するために複数年契約をしています。
要するに、現在村上選手はヤクルト球団のためにメジャー移籍を我慢しているということです。
村上選手としては、本当は三冠王を獲った2022年(22歳)の翌年にメジャー挑戦したかったでしょう。
ほぼ100%の確率で村上選手は2025年(25歳)オフにメジャー移籍します。
候補選手
上記を踏まえ、ホークス選手の中から2025年オフに複数年契約されそうな選手を4名ピックアップしました。
周東佑京
まず1人目は周東佑京選手。
鷹のスピードスター、そして日本のスピードスターです。
周東選手は国内FA権取得までの日数が残り1年と69日。(2025年度開始前)
つまり、最短で2026年オフに国内FA権を取得します。
2024年度は盗塁王(41個)、ベストナイン、ゴールデングラブ賞のタイトルを獲得。
2025年度も1年間ホークスのセンターを守り続けたら、複数年契約を提示されるのは間違いありません。
そこで周東選手がどのような判断をするのかに注目です。
有原航平
続いて2人目は有原航平投手。
2024年度に引き続き2025年度も開幕投手を務めるホークスのエースです。
有原投手は2024年度に国内FA権を取得。
2023年度から結んだ3年契約は2025年度で最終年。
つまり、今オフは移籍の可能性があります。
2024年度は自己最多の182.2回を投げ、最多勝(14勝)、最優秀バッテリー賞のタイトルを獲得。
有原投手が2025年度も同様の結果を残せば、ホークス残留には複数年契約が必至です。
ダウンズ
続いて3人目はダウンズ選手。
2024年度中盤からチームに加入した内野のユーティリティプレイヤーです。
ダウンズ選手は外国人選手。
つまり、1年でも活躍すれば複数年契約を勝ち取れます。
ホークスの支配下外国人選手はダウンズ選手を除いて全て複数年契約。
オスナ、モイネロ、ヘルナンデス、スチュワート
投手はこれ以上複数年契約をしてしまうと、試合に出れない選手が出てくるのでしませんが、野手なら1枠まだ空いてます。
中長期的に活躍してくれる野手をホークス球団は望んでいるので、ダウンズ選手にとってはこの1年が勝負です。
評価を上げてホークスで複数年契約もしくはメジャー契約を勝ち取るか。
それとも活躍できずにホークスをただただ自由契約となってしまうか。
注目です。
濱口遥大
最後に4人目が濱口遥大投手。
2024年オフに三森大貴選手とのトレードでホークスに加入した一軍実績豊富な左投手です。
濱口投手は国内FA権取得までの日数が残り115日。(2025年度開始前)
つまり、最短で2025年オフに国内FA権を取得します。
2025年にFA権を取得するということは、それだけホークスの中心戦力だったということ。
他球団からすればそんな投手は喉から手が出るほど欲しいです。
また濱口投手のFAランクは補償の要らないCランク。
余計に需要が高まります。
2025年度の成績次第で複数年契約から自由契約もあり得るので、濱口投手にとってこの1年は野球人生の大きな分岐点となるでしょう。
複数年契約はギャンブル
私はこのブログで何度も語っていますが、複数年契約はギャンブルです。
ホークスの球団フロントとしては、とにかく慎重に判断しなければなりません。
2017年以降、常に伸び悩んでいた武田翔太投手に4年契約(2022~2025)。
横浜DeNAの絶対的正捕手ではなかった嶺井博希選手に4年契約(2023~2026)。
隔年での活躍が目立ち、年齢も30代を超えてベテランの域に入った東浜巨投手に3年契約(2023~2025)。
戦力が厚いホークスにとっては、1つのミスが命取りです。
第2の仲田慶介選手、三浦瑞樹投手を生まないようにしつつ、戦力強化を図っていく必要があります。
これが非常に難しいことなんですが。
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