今回はホークスのトレード・現役ドラフト選手に焦点を当てました。
その前にこちらをご覧ください。
上記事では以下の5種類の選手達を比較してます。
- 育成~支配下の日本人選手
- 支配下の外国人選手(NPB11球団)
- 支配下の外国人選手(自前)
- 育成~支配下の外国人選手
- 支配下入団のドラフト選手
その流れで今回はトレード・現役ドラフト選手になりました。
さっそく見ていきましょう。
現役ドラフトとトレードはほぼ一緒
私は現役ドラフトとトレードはほぼ同じだと思っています。
たまに主力同士の超大型トレードが行われることもあるので、「ほぼ」という言葉を付け足しました。
現チームでは主力ではないが、他球団へ行くとフィットするかもしれない。
環境を変えれば化けるかもしれない。
そういった選手をそれぞれの球団が必ず1~2人は抱えています。
くすぶっている選手を半ば強引に移籍させることで、選手が活躍しやすくなるというのが狙いです。
トレードでは球団同士のやり取りになるので話がまとまらないこともしばしば。
現役ドラフトはそんなトレードのデメリットを排除したシステムと言えます。
これから現役ドラフトとトレードは同じものとして話を進めていきます。
活躍の基準
活躍の基準は前回前々回ともちろん揃えます。
1シーズンで、下記の出場試合数をクリアすれば活躍したと判断します。
<NPB一軍>
先発投手 10先発
中継ぎ投手 30登板
野手 100試合出場
2005年オフから2023年シーズン終了までにトレードもしくは現役ドラフトでホークスに入団した選手を分析します。
トレード・現役ドラフト選手
ホークスにトレードもしくは現役ドラフトで加入した選手を加入年に分けて表にしました。
トレード・現役ドラフト選手は全員で22名。
その内、活躍定義を満たした選手は太字で示した4名でした。
活躍確率は18.2%です。
川島選手は意外とホークスでの100試合出場が一度もありませんでした。
川島選手は明石選手とハイレベルなセカンド争いを繰り広げ、優勝に大きく貢献した選手なので、気持ちとしては活躍選手に入れたいところです。
活躍確率を比較
活躍確率を比較してみます。
- 育成~支配下の日本人選手
- 支配下の外国人選手(NPB11球団)
- 支配下の外国人選手(自前)
- 育成~支配下の外国人選手
- 支配下入団のドラフト選手
前回までに調べた上記と、今回の活躍確率を比較したものがこちら。
現役ドラフト・トレード選手の活躍確率18.2%は圧倒的最下位でした。
なぜこんな極端な数字になってしまうのでしょうか?
ホークスは外様に厳しい?!
ホークスは外様に厳しいとよく言われます。
本当にそうでしょうか?
確かに、トレード・現役ドラフト選手の活躍確率18.2%という数字を見る限り、そう思われても仕方ありません。
野手100試合はなかなか難しいかもしれませんが、中継ぎ30試合、先発10試合は十分達成できる数字です。
しかし、私は少し違う考えを持っています。
外様全体に厳しいというよりトレード選手に対して厳しいと思ってます。
FAで加わる他球団選手を冷遇する場面は2023年度の嶺井選手ぐらいだからです。
では、なぜトレード選手に対して厳しいのでしょうか?
トレード・現役ドラフト選手はラストチャンス
トレード・現役ドラフト選手22名のホークス加入年の平均年齢は30.1歳でした。
プロ野球選手の平均寿命が約30歳なので、同じくらいです。
つまり、トレードでホークスにやってきた瞬間にラストチャンスの1年が始まります。
30歳の選手と22歳の選手がいる場合、優先されるのは22歳の選手。
これは当たり前。
30歳の選手が22歳の選手に勝つためには、圧倒的な数字を出すしかありません。
セカンドキャリアを考えてる場合も
トレードでホークスにやってくる選手は現在コーチやスカウト等、別の角度でホークスに携わっている方が多いです。
2024年度も何らかの形でホークスに携わる2005年以降のトレード選手12名がこちら。
- 村松有人 1軍打撃コーチ
- 清水将海 2軍バッテリーコーチ
- 金子圭輔 3軍内野守備走塁コーチ
- 的山哲也 4軍バッテリーコーチ
- 金沢健人 スコアラー
- 西田哲朗 広報
- 福元淳史 中国・四国地方担当スカウト
- 山本省吾 東海・北信越担当スカウト
- 吉村裕基 ホークスジュニアアカデミーコーチ
- 江尻慎太郎 ソフトバンク子会社社長他いろいろ
- 中谷将大 野球振興部スタッフ
- 松田遼馬 ソフトバンク勤務
純粋なチームの戦力として欲したのか、人柄、コーチとしての頭脳、スカウトとしての目利き等、他の部分も含めて欲しがったのか真相は分かりません。
ただ、かなり重要なポジションをトレード選手が任されているのは事実です。
村松選手は37歳での再獲得、的山選手は38歳での獲得という部分で、引退後のことも考えているようにしか私は思えませんでした。
そう考えると、圧倒的に活躍確率が低いというのも頷けます。
球団内部の方が「この選手は戦力と思って獲得した」「この選手はコーチとして再契約するために1年だけ選手として獲得した」と分かりやすく説明してくだされば、活躍確率はまた違った結果になっていたでしょう。
そんなことは絶対しないと思いますが(笑)
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