2026年シーズンも後半戦に入り、福岡ソフトバンクホークスでは来季に向けた戦力整理も少しずつ現実味を帯びてきました。
毎年この時期になると気になるのが、「今年のオフに誰が戦力外になるのか」という問題です。
ホークスは常に優勝を争うチームだけに、若手選手の台頭や新戦力の加入によって、これまでチームを支えてきた選手であっても立場が厳しくなるケースがあります。
そこで今回は、現時点でのチーム事情や一軍・二軍での立ち位置などを踏まえ、2026年オフに戦力外となる可能性がある支配下選手10人を独自に予想してみます。
もちろん、ここで挙げる選手が実際に戦力外になると決まっているわけではありません。
あくまで現時点での個人的な予想としてご覧ください。
2026年ホークス戦力外候補10人
今回、戦力外候補として名前を挙げるのはこちらの10人です。
- 東浜巨
- 嶺井博希
- 安德駿
- ルイス・ロドリゲス
- イヒネイツア
- 木村大成
- 藤田悠太郎
- ジーター・ダウンズ
- スチュワート・ジュニア
- 相良雅斗
それでは、一人ずつ見ていきます。
東浜巨
まず名前を挙げたいのが、ベテラン右腕の東浜巨投手です。
長年ホークスの先発ローテーションを支えてきた投手であり、2017年には最多勝のタイトルも獲得しました。
一方で、ここ数年は若手投手の台頭もあり、チーム内での立ち位置は以前ほど安泰ではありません。
今季はコンディション不良の影響もあり、一軍でのスポット起用もなく、ここまで一軍登板ゼロに終わっています。
2026年時点で36歳という年齢もあり、ホークスが若返りを進めるのであれば、今オフの判断材料になる可能性があります。
ただし、経験値は非常に大きな武器です。
戦力外ではなく、減俸によって残留する可能性も十分に考えられる選手でしょう。
嶺井博希
甲斐拓也選手の退団後、ホークスでは正捕手争いが続いています。海野隆司選手を中心に、渡邉陸選手や谷川原健太選手らも一軍戦力として台頭しており、捕手陣の競争は激しさを増しています。
さらに今季は、DeNAとの大型トレードで山本祐大選手が加入。経験豊富かつ打てる捕手が加わったことで、嶺井選手の立場はより厳しくなっています。
捕手は経験が評価されやすいポジションだけに、単純に成績だけで判断することはできません。しかし、チームが若返りを進めるタイミングになれば、ベテラン捕手が整理対象となる可能性は十分にあります。
実際、谷川原選手が外野手として起用されるほど捕手陣は層が厚くなっています。そう考えると、ベテラン捕手に貴重な支配下枠を一つ割くよりも、その枠を若手捕手の成長に充てるという判断をフロントが下しても、決して不思議ではありません。
安德駿
続いては、右腕の安德駿投手です。
富士大学時代は投手指標が高く、特に奪三振能力の高さから注目を集めていた投手です。しかし、ホークス入団後は度重なるケガに悩まされ、二軍でもコンスタントに登板を重ねることができていません。
安德投手がホークス入団後に最も存在感を示したのが、1年目オフに参加したウインターリーグでした。シーズン中はなかなか球速が上がらなかったものの、ウインターリーグでは150キロ台のストレートを記録するなど、持っているポテンシャルの高さを見せています。
ただ、大卒ドラフト3位で入団しながら、ここまで一軍登板はゼロ。二軍でも主力級の働きを見せられていないことを考えると、今オフは支配下契約から外れ、育成選手として再契約する可能性が高いのではないでしょうか。
正直なところ、現時点では安德投手よりも力のあるボールを投げる育成投手がホークスには複数います。ここからもう一段、二段と成長しなければ、一軍登板のチャンスをつかむのは難しいでしょう。
素材の良さは間違いありませんが、今後は「ケガなくシーズンを投げ切ること」と「二軍で結果を残すこと」が、来季以降の立場を左右する重要なポイントになりそうです。
ルイス・ロドリゲス
ロドリゲス投手も戦力外候補の一人に挙げたい選手です。
2026年度で25歳とまだ若く、平均球速も150キロを超えるなど、持っているポテンシャルは非常に高い投手です。
それでも、今オフに戦力外となる可能性は十分にあると私は見ています。その理由が、外国人枠の問題です。
現在のホークスには、オスナ投手やヘルナンデス投手といった主力級の中継ぎ投手がいます。中継ぎ陣全体を見ても安定しており、現状では外国人枠を使って中継ぎ投手を一人増やす必要性はそれほど高くありません。
そう考えると、ロドリゲス投手の支配下登録は、主力外国人投手がケガをした場合などに備えた「保険」という意味合いが強くなります。
また、25歳という年齢も決して若すぎるわけではありません。実際、ロドリゲス投手と同じように速球を武器としていたマイロン・フェリックス投手も、25歳でホークスを退団しています。
ホークスとしては今後、アルメンタ投手、張峻瑋投手、サルディ投手といった、さらに若い外国人投手に外国人枠を使いたいはずです。加えて、そろそろ18~20歳前後の将来有望な外国人投手を育成選手として獲得し、数年後を見据えて育てていくことも考えたいところでしょう。
そうなると、ロドリゲス投手にとっては非常に厳しい状況です。
150キロを超えるストレートという魅力はあるだけに、シーズン終盤にどこまで首脳陣へアピールできるか。来季の契約を勝ち取るためには、ここからもう一段階、二段階上の投球を見せる必要がありそうです。
イヒネイツア
イヒネ・イツア選手は、まだ2026年度で22歳と若い選手ですが、決して安泰とは言えない立場にあります。
2022年ドラフト1位で入団したこともあり、これまで球団から大きな期待を受け、二軍で数多くの実戦経験を積んできました。今季からは外野にも挑戦するなど、出場の幅を広げようとしています。
ただ、現時点で一軍で武器として使えるものを考えると、魅力的な走力以外に突出したものが見えてこないのが気になるところです。
打撃では、打率・本塁打・出塁率など、何か一つでも「これが武器」と言える数字を残せれば、将来への期待も大きくなります。しかし、これまでそうした目立った成績を残せていません。
2025年シーズン終盤には打撃で何かをつかんだのか、好調を長く維持していました。しかし、今季に入ると再び調子を落としており、好調がなかなか続かないという課題もあります。
守備面にも不安があります。
メジャーリーガーを彷彿とさせるような派手なファインプレーを見せることがある一方で、「どこに投げているんだ」と思ってしまうような送球をする場面もあります。プレーの振れ幅が大きく、安定感に欠ける印象です。
そのため、現時点では僅差の試合で内野の守備固めとして送り出せるレベルには、まだ達していないのではないでしょうか。今季から外野守備に挑戦しているのも、こうした事情があるのかもしれません。
もちろん、イヒネ選手には大きな魅力があります。
長い手足と高い身体能力、そしてチームでもトップクラスの走力を持っているだけに、打撃か守備のどちらかを大きく伸ばすことができれば、一気に一軍戦力へ近づく可能性があります。
ただし、ホークスにはイヒネ選手よりも現時点での完成度が高い内野手が育成選手を含めて多くいます。
ドラフト1位という肩書きだけで、いつまでも優先的にチャンスを与えてもらえるわけではありません。
まだ22歳という年齢を考えれば、今すぐ戦力外になる可能性は低いでしょう。しかし、将来の主力候補として期待され続けるためには、これまで以上に明確な成長を示す必要があります。
球団に「まだまだイヒネに期待できる」と思わせるためにも、シーズン終了までに一つでも大きな武器を見せられるか。
ここからシーズン終了まで、イヒネ選手にとって非常に重要な日々になりそうです。
木村大成
木村大成投手は、非常に危険な立場にいる選手の一人です。
2021年ドラフト3位で入団した選手だけに、球団からの期待も非常に大きかったはずです。しかし、プロ5年間で一度も一軍登板を果たせていないことを考えると、そろそろ戦力外を言い渡されてもおかしくありません。
左投手で、変則フォームから速球を投げ込むという特徴は非常に魅力的です。希少性の高いタイプであることは間違いありませんが、プロの世界では結果を残せるかどうかが重要です。
木村投手の場合、今季二軍でも十分な結果を残せていないことが大きなマイナスポイントになります。
一方で、2026年度で23歳とまだ若いことは大きな材料です。球団としても、現時点で完全に見切るのではなく、戦力外としたうえで育成選手として再契約し、もう一度成長の機会を与えるという選択肢は十分に考えられます。
藤田悠太郎
捕手からもう一人、藤田悠太郎選手を挙げます。
藤田選手は、将来の正捕手候補として期待されている選手です。ただ、現時点でのスケール感を考えると、まだ物足りない部分も多くあります。
現在は支配下選手ということもあり、二軍で実戦経験を積む機会を多く与えられています。しかし、現状では育成選手の捕手と比較しても、突出した武器を見せられているとは言いにくいでしょう。
ここで比較したいのが、2025年オフに戦力外通告を受け、育成選手として再契約した牧原巧汰選手です。
牧原選手は高卒5年目での戦力外となりましたが、2020年ドラフト3位で入団した選手です。一方、藤田選手は2023年ドラフト7位で入団した高卒3年目。年数こそ藤田選手のほうが浅いものの、ドラフト順位から見れば、入団時の期待値は牧原選手のほうが高かったと考えられます。
もちろん、ドラフト順位だけで選手の将来性を判断することはできません。しかし、藤田選手が現在のままでは、球団として「将来の正捕手を任せたい」と考えるには、まだ物足りないのではないでしょうか。
幸い、まだ高卒3年目と若く、成長する時間は十分に残されています。
だからこそ、ここから打撃でも守備でも明確な武器を身につけ、一軍で「藤田選手を使いたい」と思わせるだけの存在感を示す必要があります。
将来の正捕手候補として期待され続けるのか。それとも、支配下枠を維持することが難しくなるのか。
藤田選手にとって、今後1~2年は非常に重要な時期になりそうです。
ジーター・ダウンズ
ダウンズ選手も戦力外候補の一人に挙げてみます。
ダウンズ選手は、いわゆる「THE助っ人外国人」といったパワー系の野手ではありません。内野をすべて守れるユーティリティ性を武器に、チームに貢献している選手です。
ホークスのチーム事情を考えると、こうした守備型の外国人選手には一定の需要があります。
柳田選手や近藤選手といった主力打者がDHで起用される場面も多く、守備位置を柔軟に動かせる選手が必要になるケースがあるからです。そうしたチーム事情に、ダウンズ選手の特徴がうまくフィットしたと言えるでしょう。
ただ、今季は一軍、二軍ともに打撃面で結果を残せていないことが大きな問題です。
ダウンズ選手に求められているのは、単純に「守れる外国人選手」ではありません。
ホークスには守備力の高い日本人内野手が多くいるため、外国人枠を一つ使うのであれば、「守れること」に加えて「打てること」も求められます。
しかも、守備面でも送球が不安定になる場面が目立ちます。そうなると、ダウンズ選手を外国人枠で残すメリットはさらに小さくなってしまいます。
貴重な外国人枠をダウンズ選手に使い続けるのか。それとも、別の外国人野手を獲得するために契約を見直すのか。ここは今オフのフロントの判断に注目です。
個人的には、柳田選手の年齢を考えると、今後は「守れる外国人選手」だけではなく、純粋に打撃でチームに貢献できる外国人野手を獲得するという選択肢も十分にあると思います。
ダウンズ選手が残留するためには、シーズン終盤に打撃面でどこまで存在感を示せるかが重要になりそうです。
カーター・スチュワート・ジュニア
外国人選手からもう一人、スチュワート・ジュニア投手を挙げます。
スチュワート投手は、メジャーリーグのドラフト1巡目で指名された実績を持ち、ホークスには非常に大きな期待を背負って入団しました。さらに2024年に先発投手として頭角を現すと、オフには高年俸で複数年契約を結ぶなど、球団からも高く評価されています。
それだけに、現在の成績を見ると、年俸とパフォーマンスが釣り合っていないと感じる部分があります。
もちろん、スチュワート投手はまだ若く、将来性も十分にあります。しかし、ここで考えなければならないのが「外国人枠」という問題です。
スチュワート投手は若い頃からホークスに在籍しているため、ファンからすると生え抜きに近い感覚もあるかもしれません。しかし、外国人選手であることに変わりはなく、外国人枠を一つ使う必要があります。
今季の不安定な投球を見る限り、もしスチュワート投手を上回る外国人先発投手が新たに加入すれば、そちらを優先して外国人枠を使うという判断が出ても不思議ではありません。
その意味で、直近で加入したラトリッジ投手がどのような投球を見せるのかは、スチュワート投手の今後を左右する重要なポイントになりそうです。
相良雅斗
最後に挙げるのが、相良雅斗投手です。
トミー・ジョン手術を受け、プロ1年目をリハビリに費やしている相良投手にとって、来季は実質的な「1年目」のシーズンとなります。
ホークスには相良投手以外にも、トミー・ジョン手術などによって長期離脱を余儀なくされている投手がいます。こうした選手たちの中には、ケガを理由に育成契約へ移行するケースもあります。
相良投手の場合、まだプロでの登板実績がないという点が大きなポイントです。
ある程度一軍で実績を残している投手であっても、長期離脱となれば育成契約への移行を選択するのがホークスです。そう考えると、プロでの実績がない相良投手が育成契約となる可能性も十分に考えられるでしょう。
もちろん、これは「戦力外=見切られた」という話ではありません。
育成契約となったとしても、来季に実戦復帰して結果を残し、再び支配下登録を勝ち取れば問題ありません。むしろ相良投手にとっては、まずケガを完全に治し、プロの舞台で投げられる状態を作ることが最優先です。
まだプロ1年目。ここで焦る必要はありません。
今オフに育成契約となったとしても、来季に支配下復帰を目指して這い上がればいい。相良投手にとっては、これからが本当のスタートになるのではないでしょうか。
まとめ
今回は、2026年オフに福岡ソフトバンクホークスから戦力外となる可能性がある支配下選手を10人ピックアップしてみました。
改めて10人をまとめると、
- 東浜巨
- 嶺井博希
- 安德駿
- ルイス・ロドリゲス
- イヒネイツア
- 木村大成
- 藤田悠太郎
- ジーター・ダウンズ
- カーター・スチュワート・ジュニア
- 相良雅斗
です。
もちろん、これはあくまで現時点での個人的な予想です。
特にホークスの場合、シーズン後半の一軍での活躍や、ファームでの成長によって評価が大きく変わる可能性があります。
また、戦力外だけではなく、現役ドラフト、トレード、育成契約への移行など、オフにはさまざまな選択肢があります。
2026年シーズン終了までに誰がアピールに成功し、誰が来季の構想から外れるのか。
今後のホークスの戦力整理にも注目していきたいところです。



コメント