今回は先日のアジアプロ野球チャンピオンシップ2023で日本に衝撃を与えた右腕、古林睿煬(グーリン・ルェヤン)投手についての記事です。
彼がホークスに必要かどうかというテーマで話を進めていきます。
古林睿煬投手の球を見るのは私自身初めてだったので、初めて見た率直な感想も含めてお楽しみください。
先発適正有
どんな球を投げるんだろうと思いながら見た初回先頭,岡林選手への初球。
アウトコース低めへの伸びのある149キロのストレート。
これに私は衝撃を受けました。
守護神が投げてるような威圧感を感じました。
結局、ほとんど真っすぐ中心の組み立てでありながら、6回2/3を投げ失点はホームランによる1点だけ。
カーブ,スライダー,スプリットどの球種でもストライクが取れ、それも捕手の要求したところにいく。
捕手の要求以上の所へ投げていた印象もあります。
若手中心ながらNPBを代表する選手に自分の打撃をさせていませんでした。
この投球を1年通して継続することができたなら、確実に二桁勝てる投手になります。
古林睿煬投手のストレートの握りを見ると、中指と人差し指を少し開けてました。
中指と人差し指を閉じていると、指の力を一点に集中することができ、回転量の多い球になるがコントロールは難しい。
中指と人差し指を開けていると、コントロールが付きやすくなるが、回転量は少なめ。
グーリン投手は後者であるにもかかわらず、打者をストレートで差し込んでいました。
コントロール重視でNPBの強打者を差し込める、末恐ろしい投手です。
深刻な先発不足
ホークスに今必要なのは安定した先発投手です。
そのために、中継ぎから先発に配置転換したりと試行錯誤しながらやってます。
それでも「これでいける」と自信を持って言えない状況です。
古林睿煬投手は現在23歳、来年24歳。
来年だけでなく、将来のエース候補としても欲しい人材です。
選手枠、外国人枠
ホークスの2023/11/17,6:00時点の支配下選手枠は62。
残り支配下枠は8です。
残りの8枠をどう使うのか、使わないのかに注目が集まります。
詳しくはこちらから。
また、外国人枠は現在こちらの5名。
オスナ,モイネロ,ヘルナンデス,スチュワート,ウォーカー
一度に4名までしかベンチ入り登録できないので、起用できないなら獲得する必要はありません。
怪我無くいけば、オスナ投手,モイネロ投手,ウォーカー選手は一軍。
残りの1枠をヘルナンデス投手,スチュワート投手が争う形。
ここにもう1人入り込む隙はあるでしょうか。
来年度契約終了選手
ホークスの外国人選手はオスナ投手を除き、2024年度で契約がいったん終了します。
特にモイネロ投手は3年契約最終年、スチュワート投手は6年契約最終年です。
オスナ投手のように超大型契約を結び直す可能性もありますが、どうなるかは本当に分かりません。
2025年以降の外国人補強を楽にするためには、今のうちに有望な外国人投手を確保しておきたいという気持ちは分かります。
個人的見解
これから個人的見解を述べます。
古林睿煬投手をホークスが獲得するかどうかは山﨑福也投手,スチュワート投手と育成選手の兼ね合いになると見ています。
山﨑投手を獲得できなければ、古林睿煬投手も獲得の候補に。
また、仮に古林睿煬投手を獲得したところで起用できなければ意味がないので、スチュワート投手との比較になります。
スチュワート投手の方が球威は上、古林睿煬投手の方が制球は上。
総合的には先発としては古林睿煬投手が見ていて先発としての安心感があります。
まだ1試合しか見ていませんが。
スチュワート投手のさらなる成長にも期待したい部分はあるため難しいところではあります。
最後に、育成選手。
何人を支配下に送り込むのかで変わってきます。
現時点で川村選手、仲田選手、中村亮太投手は支配下に一番近い存在。
仮にこの3名が支配下契約されるとして、3名を除いた48名の育成選手から何人支配下選手が出てくるのか、想像もつきません。
育成選手について分析した記事があるので、よろければご確認ください。
将来性を考えると、5枠でも少なく感じます。
できる限り枠に余裕を持たせた状況で、2024年度をスタートさせたい気持ちはあります。
非常に難しい。
難しいですが、ホークスにグーリン投手は必要です。
以前、リンゼイ・グーリン投手という左投手がホークスに所属していました。
彼のホークス時代の背番号は63。
63番はちょうど今、空き番号です。
コメント