ホークスの育成選手を分析してみた

ホークス考察
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今回はホークスの「育成選手」に焦点を当てました。

ホークスの育成選手は良いと言われていますが、果たして良いのか,どのくらい良いのかを数字で確かめてみたくなったのです。

具体的には、

  • 育成選手が支配下になる確率
  • 育成選手が支配下になった年齢
  • どの年の育成ドラフトが支配下選手を多く輩出しているか

を調べました。

育成選手について

調査内容に入る前にざっくり育成選手の説明をします。

  • 育成選手は原則軍の試合に出場することができない
  • 二軍戦でも1試合に5人までしか出場できない
  • 支配下登録選手が65人以上いるチームが育成選手を獲得できる
  • 育成選手は3年経つと一旦必ず自由契約になる
  • ホークスは育成選手の出場機会を確保するため3軍制,4軍制を導入した

これだけ理解しておけば育成選手制度はオッケーです。

支配下年齢

2023年10月11日現在、過去も併せたホークス育成入団選手101名の内、支配下になったことがある選手は全員で27名でした。

内訳は投手14名,野手13名です。

つまり、26.7%が支配下選手を経験していることになります。

ホークス育成選手が支配下になった年齢別に表したものがこちらです。

※他球団で支配下になった長谷川投手や亀澤選手も含めてます。

22歳

表によると、
支配下時の年齢は22歳が7人で突出しています

続いて23歳,24歳と続きます。

なぜ22歳が多いのかは分かりませんが、高卒4~5年目,または大卒1年目で体が仕上がってくる頃だということでしょう。

因みに来年22歳を迎えるホークス育成選手がこちら。

大城真乃投手,桑原秀侍選手

全員楽しみですが、この中でも特に私は桑原選手に注目してます。

投打二刀流の選手ながら、
今シーズンはほぼほぼ野手として出場していました。

ショートを守り、非公式試合で10本の本塁打を放ちました。

今宮選手は来年33歳ということで、世代交代を考える時期ではあります。

桑原選手がどう立ち向かっていくか、非常に楽しみです。

30歳

ホークスの育成ドラフト選手は早くて19歳、遅くて29歳までに支配下登録されています。

30代の選手は、
19年間1人も支配下登録されていません

プロ野球の厳しさを感じます。

現在育成最年長の渡邊佑樹投手と古川侑利投手は2024年度に29歳。

間違いなくラストチャンスです。

年度別育成ドラフト

2005年からスタートした育成選手制度。

2023年までの19年間で多く支配下選手を輩出した育成ドラフト年度をピックアップしました。

2017年(5名)

2017年の育成指名選手6名がこちら。

尾形崇斗,周東佑京,リチャード,大竹耕太郎,日暮矢麻人,渡邉雄大

6名中5名が支配下選手になりました。

尾形投手は次世代のストッパー

周東選手は盗塁王

リチャード選手は次世代の長距離砲

大竹投手はコントロールが武器の阪神の左エース

渡邉投手は変則サイドの左のワンポイント

個性が溢れすぎてます。

2008年(4名)

2008年の育成指名選手5名がこちら。

内田好治,二保旭,柳川洋平,猪本健太郎,堂上隼人

5名中4名が支配下選手になりました。

二保投手は中継ぎ時代は切れ味鋭いフォークと真っすぐ、先発時代はボールを動かしながらのクレバーな投球を見せました。

柳川投手猪本選手堂上選手は支配下登録されたものの一軍で年間通して活躍したシーズンはありませんでした。

2010年(3名)

2010年の育成指名選手6名がこちら。

安田圭佑,中原大樹,伊藤大智郎,千賀滉大,牧原大成,甲斐拓也

6名中3名が支配下選手になりました。

世界のお化けフォーク千賀投手

キングジョーカー牧原選手

甲斐キャノン甲斐選手

この3人が育成だったことが「育成のホークス」と呼ばれるようになった一番の要因です。

2010年ドラフト無しに2010年代の最強ホークスは語れません。

2013年(3名)

2013年の育成指名選手4名がこちら。

石川柊太,東方伸友,曽根海成,張本優大

4名中3名が支配下選手になりました。

2023年ノーヒットノーランを記録した石川投手

カープに移籍後、守備走塁で活躍中の曽根選手

一軍出場ゼロだった張本選手

総合すると、素晴らしい育成ドラフトでした。

2005年(2名)

2005年の育成指名選手2名がこちら。

小斉祐輔,西山道隆

2名中2名が支配下選手になりました。

小斉選手は一軍である程度出場し、左の長距離砲として期待されていた選手。

西山投手は特に目立った活躍はできませんでした。

ただ、この2人がいなければ、それ以降の育成選手は生まれていなかったかもしれません

「育成選手でも頑張れば一軍の試合に出られる。」

これを体現し、次の世代に伝えた小斉選手,西山選手と2006年育成ドラフト1位の山田大樹投手には感謝しかありません。

2011年(2名)

2011年の育成指名選手7名がこちら。

釜元豪,亀澤恭平,三浦翔太,清水貴之,新崎慎弥,笹沼明広,飯田一弥

7名中2名が支配下選手になりました。

釜元選手は2019年に自己最多の86試合に出場。

亀澤選手は中日移籍後、スーパーサブとして活躍。

タイミングが良ければ、もっと試合に出ていたと思わせる2選手です。

特に亀澤選手は今現役なら、ホークスでセカンドのレギュラー争いができます。

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