2024/11/5、福岡ソフトバンクホークスは球団公式Xで和田毅投手が今季限りで現役引退することを発表しました。
まずは和田投手、22年間のプロ生活お疲れさまでした。
今回はこの件について思うことを述べていきます。
大功労者
2002年ドラフトの自由枠でホークスに入団した和田投手。
1年目の2003年には新人王。
2010年、2016年は最多勝。
2016年には最高勝率。
2004年、2006年、2008年は野球日本代表に選出。
NPB通算160勝、通算投球回数2099.2、通算奪三振1901。
どこを切り取ってもレジェンドです。
特筆すべきは奪三振能力。
出所が見づらい投球フォームから繰り出される140キロ前後のストレートにプロの強打者が差し込まれました。
年々パワーアップし、2022年には41歳で自己最速の149キロを記録。
彼の野球に対するストイックな姿勢を学びたいと若手選手が集まり、オフの時期は「和田塾」と呼ばれる自主トレも行われました。
一度メジャーに挑戦し、そこから日本球界に戻ってくる際もホークスを選んでくれた和田投手。
そんなホークスの大功労者がホークスのユニフォームを脱ぎます。
引退を決めた理由を考察
和田投手の2024年シーズンは、開幕ローテーションに選ばれていたもののコンディション不良で開幕に間に合わず。
ようやく状態が上がってきて、CS&日本シリーズでは中継ぎとして準備していたところでまた怪我。
結局、1年間全くと言っていい程に仕事ができませんでした。
それでも球団は和田投手に期待して契約更新を決めました。
和田投手が引退を決めたのは、その球団の判断に疑問を持っていたのではないかというのが私の考えです。
二軍で打率4割の仲田慶介選手、二軍で最優秀防御率の三浦瑞樹投手。
彼らが戦力外になって、1年間何もしてない和田投手が現役続行。
結果が全ての世界で、確実に「結果以外の部分」が働いていました。
もう球団が「戦力外だ」と言えないくらいのレジェンド選手になっていたということです。
球団が下せなかった判断を和田投手自身が球団の為に行ってくれました。
和田投手は自分のことだけでなくチーム全体のことも考えられる選手。
2023年のオフには、ファンフェスで大津亮介投手の中継ぎ起用に対して「なんでこんなピッチャーが中継ぎをやっているんだろう」と的確な疑問を呈していました。
和田投手は間違いなく良い指導者になれますし、良いGMにもなれます。
今後のご活躍に大いに期待です。
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