今回のテーマは「福岡ソフトバンクホークスの2024年ドラフト組」。
彼らのプロ1年目を振り返ります。
また、ただ振り返るのではなく、入団直後に選手それぞれに期待することをまとめた記事があるので、それと照らし合わせながら振り返りを行っていきます。
支配下
村上泰斗
ドラフト1位の村上泰斗投手。
彼に期待していたことはこちら。
上記事で期待することに挙げたのは「一軍初登板」。
前年度ドラフト1位の前田悠伍投手のように、二軍で圧倒的な結果を残せば1試合ぐらいはお試しで投げさせてもらえるだろうという予想をしました。
結果としては、一年のほとんどをリハビリに費やし、三軍四軍戦には5試合に登板しましたが、二軍登板すら叶いませんでした。どこからどう見ても残念な結果です。
ただ、登板時のインパクトは流石ドラフト1位と感じさせるだけのものはありました。中継ぎ登板ではあるものの、ストレートの平均球速は150キロ。一軍で勝負できるエンジンを既に兼ね備えています。変化球を投げる機会は限られていましたが、たまに投げるカーブは落差が大きかったです。
今の彼に必要なのは「一年間一軍で戦える体づくり」。将来のエースになるために、今は焦らず急いで爪を研ぎ続けてほしいなと思います。
庄子雄大
ドラフト2位の庄子雄大選手。
彼に期待していたことはこちら。
上記事で期待することに挙げたのは「怪我無く一軍で20盗塁」。
足と守備でとにかくアピールしてほしいという期待がありました。
2025年度の一軍成績がこちら。
打席数18,打率.235,本塁打0,打点2,盗塁1,出塁率.278,長打率.412,OPS.690,得点圏打率.000,失策1
2024年度の二軍成績がこちら。
打席数242,打率.213,本塁打0,打点17,盗塁7,出塁率.294,長打率.237,OPS.531,得点圏打率.233,失策10
正直、一軍に上がるまではパッとしない選手でした。一軍に上がってからも最初の頃は走塁面でミスをしたり、なかなかうまくいきませんでした。
ただ、長く一軍で過ごすうちに、徐々に野球がうまくなりました。
特に守備と走塁が洗練されてきて、守備では速い打球も難なく捌くように、走塁では打球判断が早くなりました。イヒネ選手もそうですが、環境は人を変えますね。
ホークスというチームは「打つ」ことよりも「守り」が重視されるチーム。そんなチームで1年も経たない内に、内野の守備固めや大事な場面での代走で起用されるようになったのは素晴らしいことです。
ただレギュラーを狙えるレベルにはまだ達していません。壁を3~4枚越える必要があります。内野守備技術を自主トレで今宮選手から盗み、盗塁技術を周東選手から盗み、打撃技術を近藤選手から盗み、体をパンプアップしてさらなる成長に期待です。
安徳駿
ドラフト3位の安徳駿投手。
彼に期待していたことはこちら。
上記事で期待することに挙げたのは「怪我無く一軍戦15試合登板」。
1年目から一軍で勝負できそうなのは中継ぎのロング要員だと感じていたので、そこに収まってくれたらというイメージでした。
2025年度の一軍成績がこちら。
登板無し
2025年度の二軍成績がこちら。
登板数5,防御率4.40,投球回数14.1,被打率.226,奪三振率7.53,与四死球率8.16,WHIP1.67
結果としては、一軍で登板することができませんでした。
まずコンディション不良で春季キャンプから出遅れ、実践復帰を果たすもののなかなか出力が上がらず再調整。結局2025年度は1年を通して良い姿を見せることはできませんでした。
大卒で入団した選手は1年目から「即戦力」として扱われます。そんな選手が1年目から三軍と二軍を行ったり来たりするようだと、2年目以降が本当に心配です。
明治大学から2023年ドラフト4位で指名された村田賢一投手は1年目に二軍の開幕投手に指名されるほど期待されていましたが、2年目のオフに戦力外通告を受けました。このままだと安徳投手もその流れです。
安徳投手の魅力は糸を引くような綺麗なストレート。このストレートが現在、常時140キロ台中盤の力を入れて140キロ台後半なので、全体的に5キロのスピードアップを達成してほしいなと思います。
宇野真仁朗
ドラフト4位の宇野真仁朗選手。
彼に期待していたことはこちら。
上記事で期待することに挙げたのは「怪我無く三軍四軍で打率3割&10本塁打、二軍で1本塁打」。
将来的に一軍で活躍する選手は高卒1年目であっても何かしらの爪痕を残します。
2025年度の一軍成績がこちら。
出場無し
2025年度の二軍成績がこちら。
打席数28,打率.391,本塁打0,打点2,盗塁1,出塁率.385,長打率.435,OPS.819,得点圏打率.167,失策0
怪我が無ければ2025年度の内に一軍に出場していた活躍ぶりです。一般的な高卒上がりの野手は守備時にプロの打球スピードや足の速さ、打撃時に球の速さや変化球のキレにまず驚かされます。ただ宇野選手に関しては、打撃時にその驚きが見られませんでした。普通に自分の打撃が通用していた印象です。体格のガッチリ具合は二年目以降の選手と遜色なく、広角にヒットを量産していました。また三軍戦では簡単にスタンドインさせていました。流石ドラ1候補と評された選手です。
ただ守備では他の内野手と比べて無駄な動きが多く、試合中も宇野選手自身が頭をかしげる場面が多くみられました。0.1秒でも0.2秒でも握り替えを速く、その上で正確に、打球を処理する必要があります。そこは守備コーチの腕の見せ所です。
まずは手術箇所を完治させ、その後は早めに一軍を経験してもらいたいなと思います。
石見颯真
ドラフト5位の石見颯真選手。
彼に期待していたことはこちら。
上記事で期待することに挙げたのは「怪我無く内野守備力向上」。
ホークスはどれだけ打てても、守れないと使ってくれないからです。
2025年度の一軍成績がこちら。
出場無し
2025年度の二軍成績がこちら。
打席数131,打率.264,本塁打0,打点8,盗塁1,出塁率.397,長打率.330,OPS.727,得点圏打率.152,失策4
石見選手も宇野選手と同様、高卒とは思えない適応力の高さを発揮しました。まずリラックスした打席での構えにセンスを感じます。まさに近藤選手のような。際どいボール球をほとんど振りませんし、その分見逃し三振も多いですが、19歳の若さで自分のストライクゾーンを把握しているような落ち着きぶりがあります。
1年目は打撃というよりも「守備」に重きを置いていた印象で、最初の方はプロの打球&走塁スピードに合わせることに必死で確実性を欠いていましたが、試合を重ねるごとに速くて正確なグラブ捌きを身につけました。
石見選手の次の課題は長打力。高い出塁率をキープした上で、どれだけ長打を増やせるかに注目です。この課題をクリアできたなら、普通に一軍のレギュラー争いに食い込んでいるでしょうね。体もガッチリしてますし。
岩崎峻典
ドラフト6位の岩崎峻典投手。
彼に期待していたことはこちら。
上記事で期待することに挙げたのは「怪我無く一軍で15登板」。
ホークスの強力ブルペン陣に加わり、一軍で15登板できたなら来季以降に弾みがつくと思いました。
2025年度の一軍成績がこちら。
登板数1,防御率27.00,投球回数1,被打率.571,奪三振率18.00,与四死球率9.00,WHIP5.00
2025年度の二軍成績がこちら。
登板数24,防御率4.52,投球回数61.2,被打率.296,奪三振率5.84,与四死球率3.79,WHIP1.52
正直に言えば、通用していませんでした。
同期の安徳投手と比べると、ストレートの球速が150キロ前後と出力が出ており、かつ怪我による離脱も無かったので良かったです。ただ大卒投手が比べる相手は一軍投手。一軍で通用するかという目線で見られます。そういう意味では、やや物足りなさを感じます。
岩崎投手の武器はカットボール。この球でゴロを打たせる投球が持ち味です。ただ、プロの打者はスイングスピードが速く、バットに当たりさえすればヒットコースまで持っていけます。つまり、岩崎投手はこの球と同時並行でバットに当てさせない球種も磨いていかなければなりません。タイミングを外すカーブや強いストレートで2ストライクまでは追い込めるものの、最後の決め球が無くて粘られる場面を2025年度は何度も見ました。
ズバリ、スプリットでしょうね。先発中継ぎどちらをやるにしても落ち球の精度を2ランク3ランク上げていきたいところです。
育成
ザイレン
育成ドラフト2位のザイレン選手。
彼に期待していたことはこちら。
上記事で期待することに挙げたのは「怪我無く三軍の三塁レギュラー」。
高卒1年目の選手がいきなり二軍でレギュラーを張れるほど甘い世界ではないという認識からです。
2025年度の二軍成績がこちら。
打席数1,打率.000,本塁打0,打点0,出塁率.000,長打率.000,OPS.000
2025年度の非公式試合成績がこちら。
打席数327,打率.283,本塁打4,打点52,盗塁2,出塁率.339,長打率.384,OPS.723
豪快な構えと豪快なスイングから、何でもかんでもブンブン振り回すタイプかと思いきやそうではありませんでした。2ストライクアプローチを意識したスイングで、追い込まれたら逆方向を意識してバットに当てようとしていました。
今のような粘りのスイングをしていると本塁打打者になるのは難しいかもしれませんが、打線の切れ目になることは無い気がします。三軍では四番打者を務めることも多く、中距離打者としてまずまず良いスタートを切れたのではないでしょうか。守備も一塁と三塁をそつなくこなします。
現在のアピール具合は100が一軍昇格ラインだとすると30ぐらい。一三塁を守る選手は打撃の基準が他のポジションに比べてどうしても高くなります。中距離打者を目指すにしても打率&出塁率&本塁打&長打率、全ての面でレベルアップが不可欠です。
大友宗
育成ドラフト3位の大友宗選手。
彼に期待していたことはこちら。
上記事で期待することに挙げたのは、「支配下登録&正捕手奪取」。
甲斐選手が抜けたチーム事情を考えると1年目が最大のチャンスだと思いました。
2025年度の二軍成績がこちら。
打席数104,打率.233,本塁打1,打点9,盗塁3,出塁率.330,長打率.311,OPS.641
2025年度の非公式試合成績がこちら。
打席数117,打率.379,本塁打5,打点20,盗塁2,出塁率.487,長打率.663,OPS1.150
肩の強さ、足の速さ、長打力。どこをとってもスター性があり三軍戦では持ち前の打力を存分に見せつけました。二軍でも同様の打撃力を示せたら支配下登録も夢ではありませんでしたが、そこまでの活躍はできなかったです。守備面だけを見ると、ブロッキング&スローイング共に繊細さを欠いた部分があり、そこは伸びしろです。
2026年度は27歳のシーズン。大友選手に時間はありません。大友選手のライバルは2025年度に守備で首脳陣の信頼を勝ち取った海野選手ではなく、打てる捕手として存在感を発揮している谷川原選手や嶺井選手。彼らよりも打って走ってアピールすることが出来れば、もしくは盗塁阻止率の高さでアピールできればチャンスはあります。
広瀬結煌
育成ドラフト4位の広瀬結煌選手。
彼に期待していたことはこちら。
上記事で期待することに挙げたのは、「怪我無くプロ野球選手の体に仕上げる」。
明らかに体の線が細かったので、まずは打球を遠くに飛ばすために体の厚みを増す必要があると感じました。
2025年度の二軍成績がこちら。
打席数1,打率1.000,本塁打0,打点0,盗塁0,出塁率1.000,長打率1.000,OPS2.000
2025年度の非公式試合成績がこちら。
打席数269,打率.223,本塁打0,打点23,盗塁6,出塁率.301,長打率.261,OPS.562
持ち味の守備はまずまずアピールできましたが、打撃は成長過程。センターから逆方向に低い打球でヒットを放つ打撃が中心で、相手投手に怖さを与える「長打力」はまだありません。
それでも、二軍戦の打席に立てたのは首脳陣の期待の表れ。練習への取り組み方や、スイング力の向上がこの1打席に繋がりました。2026年度も体づくりに努めつつ、試合では引っ張って長打を打てるようになると良いですね。
河野伸一朗
育成ドラフト5位の河野伸一朗投手。
彼に期待していたことはこちら。
上記事で期待することに挙げたのは「怪我無く150キロ到達」。
まずは最大出力を伸ばす必要があると感じました。。
2024年度の非公式試合成績がこちら。
登板無し
4月にトミージョン手術を受け、2025年度は登板無し。河野投手にとって悔しい1年目となりました。
ただ、個人的にはプラスに捉えています。高卒1年目は一軍に挑戦できる段階ではありません。怪我をしないのがベストではありますが、怪我をするなら今の内が良いです。3年目以降に怪物になっていればいいので、今はとにかくフィジカルを高めて、怪我に強い体を作り上げてほしいなと思います。
みんなが忘れた頃に、「あれ?こんな怪物いたっけ?」と言われるような活躍ができれば勝ちです。
川口冬弥
育成ドラフト6位の川口冬弥投手。
彼に期待していたことはこちら。
上記事で期待することに挙げたのは「怪我無く一軍で30試合登板」。
25歳のオールドルーキーには時間がありません。
2025年度の一軍成績がこちら。
登板数5,防御率0.00,投球回数6,被打率.150,奪三振率10.50,与四死球率1.50,WHIP0.67
2025年度の二軍成績がこちら。
登板数32,防御率0.76,投球回数35.1,被打率.150,奪三振率9.68,与四死球率3.31,WHIP0.82
一軍で30試合登板は達成できませんでしたが、それに近しい活躍はできたと思います。腰椎分離症を抱えながら支配下登録を勝ち取る活躍をしたということで、相当な気力と体力が必要だったでしょう。
シーズン序盤は150キロ前後のストレートと140キロ前後の高速フォークを主体に無双投球だったのが、中盤から後半にかけてはストレートの球速が140キロ台中盤となり、粘りの投球で何とか抑えていました。それでも最後まで二軍で防御率0点台をキープできたのは本当に凄すぎます。
2025年オフは怪我の影響でまさかの戦力外通告。そうなると考えられるのは、ホークス以外の球団から支配下でのオファー。宮﨑颯投手のように支配下で他球団へ移籍する選択肢も間違いなくありました。それでも育成選手としてホークスと再契約する意思を球団に伝えました。これは本来の状態に戻れば約50名のホークス育成選手の中から再び支配下登録を勝ち取れる「自信」があってのこと。ホークス球団からすれば最高ですし、川口投手のファンはまだまだ増えますね。
2026年度は川口投手の1年に!!!
津嘉山憲志郎
育成ドラフト7位の津嘉山憲志郎投手。
彼に期待していたことはこちら。
上記事で期待することに挙げたのは「フィジカル強化」。
高校時代にトミージョン手術を受けた影響でいきなりハイペースで投げることは無いと思いました。
2025年度の非公式試合成績がこちら。
登板無し
やはり1年目はスローペースでリハビリに努めました。
津嘉山投手は高校3年次から約2年間実戦登板がありません。焦りが全くないといえば噓になるでしょう。ただ、自分の実力を信じて地道に一歩ずつ前進してほしいなと思います。一番伸びる高校3年次に1試合も投げていなくてドラフト指名ですよ。ポテンシャルの塊です。
高校時代は制球力を武器に試合を作れるタイプだったので、プロでも同様に先発として活躍してもらいたいです。
相原雄太
育成ドラフト8位の相原雄太投手。
彼に期待していたことはこちら。
上記事で期待することに挙げたのは「怪我無く支配下登録」。
大卒以上は基本的に1年目から勝負です。
2025年度の非公式試合成績がこちら。
登板数34,防御率4.91,投球回数40.1,奪三振率6.25,与四死球率11.60,WHIP1.88
怪我による長期離脱は無かったものの、支配下登録は叶いませんでした。正直に言うと、THE育成選手という印象です。指にかかった球は良いものの、その確率が非常に悪いです。100キロ台の緩いカーブと平均140キロ台前半のストレートで緩急を付けた投球を目指していますが、これでは一軍で抑えるイメージが湧きません。
191cm97kgという体格のすばらしさだけでスカウトが獲ってきたのでしょうね。宝くじ感覚で。
相原投手にとっては2年目が勝負。駒澤大学から2023年育成5巡目指名の星野恒太朗投手は2年目オフに戦力外通告を受けました。
平均球速を150キロ前後まで上げるとか、走者を背負った後も球速が落ちないようにするとか、絶対的な決め球を身につけるとかやることはたくさんありますが、それぐらいの投手にならないと生き残れないと思います。
岡田皓一朗
育成ドラフト9位の岡田皓一朗投手。
彼に期待していたことはこちら。
上記事で期待することに挙げたのは「怪我無く平均で150キロ」。
右の剛腕リリーバーの仲間入りを果たしてほしいなと思いました。
2025年度の二軍成績がこちら。
登板数6,防御率6.43,投球回数7,被打率.487,奪三振率3.86,与四死球率6.43,WHIP3.14
2025年度の非公式試合成績がこちら。
登板数31,防御率1.88,投球回数43,奪三振率9.63,与四死球率5.44,WHIP1.19
怪我無く平均で150キロというのはほぼほぼクリアしました。その結果が非公式試合の防御率に現れています。それでも二軍では6登板で防御率6.43ということで課題は明白。変化球です。追い込んでからの変化球がなかなか決まらずに粘られて四球という場面が何度もありました。真っすぐの質向上に努めつつ、落ち球の変化球を磨いて空振りを取れる投手を目指してほしいなと思います。
それか尾形投手や杉山投手のようなゾーン内でも押し込める爆速ストレートを身につけるというのも良いですね。平均155キロまで出力を上げれたら、支配下待ったなしです。
漁府輝羽
育成ドラフト10位の漁府輝羽選手。
彼に期待していたことはこちら。
上記事で期待することに挙げたのは「怪我無く二軍で50打席」。
たかが50打席と思うかもしれませんが、ホークスの育成選手(それも外野手)が1年目から二軍で50打席も立つのはとんでもないことです。
2025年度の二軍成績がこちら。
打席数2,打率.000,本塁打0,打点0,盗塁0,出塁率.000,長打率.000,OPS.000
2025年度の非公式試合成績がこちら。
打席数365,打率.156,本塁打6,打点42,盗塁1,出塁率.263,長打率.251,OPS.514
自分のスタイルをブレずに貫いた1年だったと感じます。非公式試合の三振数127個はぶっちぎりの多さ。常にマン振りで、本塁打か三振の打席を繰り返していました。その結果、場外まで飛んでいく本塁打も放ちました。ロマンはありますね。
ただ、このロマンをフロントがいつまで我慢できるかは全く分かりません。大学時代の実績は全くなく、プロ入り1年目もこのような成績。3年目までは待ってくれるかもしれませんがその後は未知数です。
2年目は強いスイングでバットに当てる技術を身につけてほしいなと思います。非公式試合なら少なくとも打率.250は欲しいですね。
木下勇人
育成ドラフト11位の木下勇人選手。
彼に期待していたことはこちら。
上記事で期待することに挙げたのは「怪我無く三軍のレギュラー」。
レギュラーを掴むためには、結果だけでなく体の丈夫さも求められます。
2025年度の非公式試合成績がこちら。
打席数34,打率.226,本塁打0,打点6,盗塁5,出塁率.294,長打率.323,OPS.617
左膝の緊急手術もあり思ったようにいかない1年目となりました。見た目の数字も目立ったものはありません。ただ私の印象は少し違います。プロ入り前は「足」で注目を集めていた選手ですが、思った以上に打撃センスに魅力を感じました。
同期の石見選手も天才肌のプレイヤーですが、それに似たものを感じます。どんな球に対してもタイミングを合わせる技術があり、時にはボール球もヒットにします。今は体の線が細いですが、これから力を付けていけば、ヒットコースが広くなり不動の一番打者として活躍してくれそうな雰囲気があります。
2年目以降の活躍に期待です。
熊谷太雅
育成ドラフト12位の熊谷太雅投手。
彼に期待していたことはこちら。
上記事で期待することに挙げたのは「怪我無く魔改造」。
高校時代の実力じゃ通用しないと思いました。
2025年度の非公式試合成績がこちら。
登板無し
左肘のコンディション不良で実戦登板が無く、2025年11月に左肘手術を受けました。実戦復帰までは約8ヶ月かかるそうです。実質勝負は高卒3年目からになります。
3年目といえば、育成選手が一旦自由契約になる年。4年目に繋げるために、そして支配下登録を掴むために、大事な大事な1年です。
投球ができない間、とにかくフィジカルの強化に努めて、3年目には怪物になっていて欲しいなと思います。
塩士暖
育成ドラフト13位の塩士暖投手。
彼に期待していたことはこちら。
上記事で期待することに挙げたのは「怪我無く150キロ」。
結果よりもまずは出力UPが大事です。
2025年度の非公式試合成績がこちら。
登板数7,防御率6.43,投球回数7,奪三振率3.86,与四死球率9.00,WHIP1.29
特に目立った成績は残せませんでしたが、最速は高校時代の145キロから149キロまでアップ。大台の150キロまであと1キロに迫りました。このまま成長を続けてほしいなと思います。
ストレートはスピード以上に威力があり、打者が差し込まれている印象があります。この生命線のストレートを軸に、一軍で通用する変化球を2~3種類覚えたらさらに楽しみな存在になります。





















コメント