2024/9/1、福岡ソフトバンクホークスvs千葉ロッテマリーンズの一軍公式戦が行われました。
結果は10-2でホークスが勝ちました。
今回はこの試合の全体的な感想をホークス目線で振り返ります。
ホークス投手&野手も個別に取り上げます。
野手に関しては9月の一軍打撃成績も載せてます。
全体的な感想
投打ががっちり噛み合い快勝の試合となりました。
前日の記事でホークスがこの試合で勝つためには「石川投手が投手戦で投げ勝つ、もしくは大量得点差で勝つこと」が求められると述べました。
どちらかが達成されれば勝てていた試合かもしれませんが、結果的に石川投手もホークス打線も最高の働きです。
気持ちよく次のカードへ向かっていけます。
次は9/3から2位日本ハムとの2連戦。
日本ハムとの対戦は1つ勝つだけでマジックが2も減るので、より1勝の重みは大きいです。
初戦の先発モイネロ投手の好投に期待です。
投手
石川柊太
石川柊太投手は6回無失点の投球でした。
全104球の内、ストライク75ボール29。
印象としては「もっと長い回を投げれた」です。
今回の石川投手の調子はまずまず良かったと思います。
多少甘く入る場面もありましたが、基本的にストライク先行の投球ができていました。
球の力強さもありました。
ただ、この試合のグラウンドコンディションは雨は降るわ風は吹くわで最悪。
そのせいか、守備陣のミスが多く見られました。
1回裏はセカンド牧原大成選手がボテボテのゴロを捌く素晴らしいプレーを見せたものの、その送球をファースト石塚綜一郎選手が落球。
4回裏はライトセカンドセンターの誰もが取れそうなフライをセカンド牧原大成選手が捕球しようとして直前でスルーし、ライトの正木智也選手が慌ててスライディングキャッチしたものの落球。
同じく4回裏には、ファースト石塚綜一郎選手がファールフライを落球。
このようなミスがありながらも6回を投げ切れたので、もしミスが無かったらもっと長い回を投げれたかもしれません。
2回1死一三塁のピンチでは、中村奨吾選手の調子の悪さに助けられて無失点。
6回1死一三塁のピンチでは角中勝也選手が初球のど真ん中フォークを打ち損じてくれて無失点。
相手打線に助けられた部分も多々ありました。
大山凌
大山凌投手は1回無失点の投球でした。
全10球の内、ストライク7ボール3。
印象としては「信頼度爆上がり中」です。
球の強さと、ここぞの集中力。
彼が藤井投手の空いた穴を埋める可能性は十分あると思います。
今回は特に緊迫した場面ではありませんでしたが、しっかりと三人で抑えることが出来ました。
友杉選手に対して2ボール1ストライクという打者有利カウントにしてしまい、真ん中のストレートで三ゴロとなった部分に関しては修正が必要です。
もちろん打者によって攻め方は異なるとは思いますが。
もしこれがポランコ選手のような強打者に対しての配球だったなら、確実に一発いかれてます。
1つずつ隙を減らしていき、さらに信頼される投手になってもらいたいです。
松本晴
松本晴投手は1回無失点の投球でした。
全13球の内、ストライク5ボール8。
印象としては「やっちゃいけない先頭四球」です。
先頭の藤原選手にはストレート4球で四球を与えてしまったものの、後続を抑えて無失点投球を披露しました。
ゼロで抑えたからオッケーという見方もできますが、大きなアピールになったかと言えばそうではないです。
次の藤岡選手には2ボール1ストライク、その次の佐藤選手には2ボールの入り。
このような投手を安心して1イニング任せることはできません。
抑えてくれるかの心配よりも、ストライクが入るかの心配の方が勝ってしまっています。
藤岡選手に対する4球目の外角ストレートでカウントが取れたのが、今登板のターニングポイントだったかなと私は思います。
もしボールと判定されていたら、そこから崩れてしまってもおかしくありませんでした。
前回登板で日本ハム打線に捕まったということもあり、いろいろと考えての今回の投球だったかと思いますが、あの時の日本ハムは正直神がかっていました。
打たれるはずのない球ばかり捉えていたので。
だから気にすることなく、自分の球に自信を持って投げて欲しいところです。
田浦文丸
田浦文丸投手は0.1回無失点の投球でした。
全4球の内、ストライク3ボール1。
印象としては「初球が全て」です。
ポランコ選手に対して初球の外角ストレートでファールが取れたこと。
これによって、ポランコ選手がストレートを意識せざるを得ない状況になりました。
そうなると、そこから外に逃げるスライダーは当然活きてきます。
初球にストレートを投げて以降、3球全てが外のスライダー。
しっかりと振ってくれそうなコースに投げ切りました。
又吉克樹
又吉克樹投手は0.2回2失点の投球でした。
全33球の内、ストライク20ボール13。
印象としては「決め球が定まらない」です。
又吉投手は基本的に三振をバンバン奪う投手ではなく、カットやシュートで打者が仕留めたと思っても少しだけバットの芯を外して凡打を打たせる投手。
ただ、今回はその球をなかなか前に飛ばしてくれませんでした。
各打者にファールで粘られ、ヒットを打たれ、四球を出し、自身のエラーもあり散々な内容でした。
雨の中で33球も投げながら、気を抜いた投球が1球も無かったのは素晴らしかったですが、結果がついてこなかったという形です。
3試合連続失点ということで、普通にいけば二軍で再調整となるでしょう。
CS,日本シリーズと又吉投手の力が必要になる時は必ず来るので、その時までに状態を上げて欲しいなと思います。
野手
ホークス選手の9月一軍打撃成績がこちら。(2024/9/1時点)
<スタメン>
<スタメン外>
この試合の中でホークス打線が特に素晴らしかった部分は3回表。
1死から周東佑京選手が三塁打で出塁し絶好のチャンスを迎えるも、今宮選手が三ゴロを打ち周東選手が本塁タッチアウト。
これでこの回は終わりかと思いました。
ただ、そこから栗原陵矢選手と山川穂高選手が連続四球。
種市投手のフォークボールをしっかりと見極めました。
そして、5番近藤健介選手が走者一掃の3点タイムリー。
次の正木智也選手もタイムリーで続き一気に捕まえました。
近藤健介選手は5回に技術が詰まった逆方向への本塁打、7回にも逆方向に二塁打を放つなど4打数3安打1四球1本塁打4打点。
ここにきて近藤選手本来の打撃を取り戻したような気がします。
周東佑京選手は6打数4安打1打点。
正木智也選手は4打数3安打1死球1本塁打3打点。
牧原大成選手は5打数2安打。
9月のホークス打線は非常に楽しみです。
途中出場でファーストの守備に就いた川瀬晃選手は、7回に栗原選手の難しいショートバウンド送球を難なく捕球しました。
こういう選手が後ろに控えているのはやっぱり強いです。
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