今回は「もしもソフトバンクと日本ハムがトレードするなら誰と誰?」というテーマで話を進めていきます。
それぞれのチームの特徴を分析し、選手ファーストかつWin Winのトレードとなるように心がけていきます。
あくまでも想像なので楽しんでご覧ください。
前回のトレード考察記事はこちら。
日本ハムのチームの特徴
日本ハムの印象は「とにかく若い」です。
投手も野手も毎年のように主力選手が流出します。
そこを補強で固めるのではなく、若手の育成によって補おうとするので常に若いチームが出来上がります。
そんな日本ハムの強みと弱みを見ていきましょう。
日本ハムの強み
日本ハムの強みは投手力です。
2023年度チーム防御率はパリーグ3位の3.08。
その大きな要因が、与四死球の少なさです。
与四死球427はパリーグ最小。
与四死球583でパリーグ最多の西武とは156もの差があります。
それでも上沢直之投手のメジャー挑戦やポンセ投手の退団により、先発の質は落ちると思われるかもしれません。
ただ、登板数の少なかった根本悠楓投手や金村尚真投手が怪我無く期待通りの活躍を見せると、全く問題ないです。
また、先発中継ぎ共に左右のバランスが素晴らしいです。
日本ハムの弱み
日本ハムの弱みは守備力、打率、左打者です。
守備率は12球団ワーストの.982。
特に内野の守備力という所で、いらない失点を多く積み重ねました。
ここがきちっとしてくると今よりも順位は1~2個は上がります。
どのチームにも守備が苦手な選手はいますが、日本ハムに関しては内野の要であるショートに打球が飛んでもワンチャンスあるのではないかと思わせます。
打率は12球団ワーストの.231。
近藤健介選手のホークス移籍が間違いなく影響してます。
万波中正選手やマルティネス選手、野村佑希選手、清宮幸太郎選手等、主力選手の長打力があるといっても走者を溜めて一本が出ないと大量得点には繋がりません。
松本剛選手の出塁に期待がかかるところでしたが、2022年度と比べて軒並み成績を落としました。
また、日本ハムの中心選手は上記の通り右打者が多めです。
左打ちの打率出塁率が高い主力選手が現れると得点力は向上します。
ソフトバンクの補強ポイント
ホークスの補強ポイントは絶対に先発投手です。
2023年度先発防御率3.63はパリーグ5位。
QS率38.5%は12球団ワースト。
ここをまずどうにかしないと、上にいけません。
その他の細かな補強ポイントは他の記事でも述べていますが、一番力を入れるべきは先発です。
具体的なトレード考察
守備力があり打率の高い左打者が欲しい日本ハム。
試合を作れる先発投手が欲しいソフトバンク。
そこで面白いトレードを考えました。
牧原大成選手と上原健太投手です。
それぞれのチーム事情を読み解いていきます。
ソフトバンクのチーム事情
ホークスの2024年度の二遊間選手、中堅手について。
まず正ショートストップは今宮健太選手。
そこに2023年度102試合出場の川瀬晃選手や2022年度10本塁打10盗塁の野村勇選手が食らいつけるかという状況です。
次に正セカンド候補は三森大貴選手。
それに加えて、2023年度ドラフト3位の廣瀬隆太選手やショートのレギュラー候補2選手も虎視眈々と狙っています。
最後に正センター候補は新たに選手会長に就任した周東佑京選手。
実績のある柳町達選手や育成では川村友斗選手等もそのポジションを狙っています。
牧原大成選手はショートでもセカンドでも、もっと言えば内外野全てのポジションでレギュラーを狙える特別な選手です。
ただ今のホークスではレギュラーが確約されている状況ではありません。
どこでも守れるということは、当然他の選手の調子の良し悪しによってセンターを守ったりセカンドを守ったりするということ。
その結果、何が起きるかというと、ゴールデングラブ賞が取れなくなるのです。
チームが変われば、絶対的なレギュラーとして1つのポジションで勝負することが可能になります。
2022年度は規定打席には惜しくも乗らなかったものの、打率.301,得点圏打率.308の勝負強い打撃を見せ、三番打者を36試合も務めました。
守備力があり打率の高い左打者が欲しい日本ハムにとってこれ以上の人材がいるでしょうか?
今の日本ハムだとセカンド,ショートどちらかのレギュラーとして一年間出場し、ゴールデングラブ賞を取る活躍までは普通に想像できます。
日本ハムのチーム事情
日本ハムの2024年度の先発投手について。
2023年度は上沢直之投手、加藤貴之投手、伊藤大海投手の3名が規定投球回をクリア。
上沢投手はメジャー挑戦ということで、2024年度の軸は加藤投手と伊藤投手になります。
6名で先発ローテーションを回すならあと4名。
オリックスからFAで獲得した山﨑福也投手も先発ローテ確定とすると残り3名。
そんな先発ローテ候補の1人に左の本格派上原健太投手はいます。
ただ他の先発候補も強力です。
アンダースローの鈴木健矢投手、右の本格派北山亘基投手、左の次世代エース根本悠楓投手、右の次世代エース金村尚真投手。
この4名と上原投手がもし同じ成績だった場合、優先されるのは4名の方です。
年齢が3歳以上離れているからです。
根本投手とは9歳も離れてます。
同世代の黒木優太投手も新たに先発争いに加わるという部分。
せっかく2023年度は防御率2.75,投球回数101.1のキャリアハイ成績を残したのに、翌年の先発ローテーションが確約されていない状況。
上原投手にとっては移籍した方が幸せなのではないでしょうか。
感想
今回のドラフト考察の感想です。
牧原大成選手も上原健太投手もキャリアハイが惜しくも規定に乗らない選手。
30代近辺でレギュラーに限りなく近いが、チームが変わればより長く中心選手になれる選手。
こういった部分で選ばせていただきました。
どちらもそれぞれのチームのウィークポイントにフィットします。
ソフトバンクはどうなる?
上原投手がホークスに入った場合。
2023年度のホークスで規定投球回に達した選手はゼロ。
先発6枠は全てフリーな状況です。
シーズン終盤にエース級の活躍を見せた有原航平投手が中心になっていくと思いますが、その他は誰がローテーションに入ってもおかしくありません。
来年43歳になる大ベテランの和田毅投手が先発確約されていますが、毎週中6日で回るはずもなく。
上原投手の2023年度の防御率2.75はホークスで10試合以上先発した投手の中で、2番目の数字。
2023年度パリーグ1位のオリックスに対して4先発で防御率1.98、2位のロッテに対して2先発含む3登板で防御率2.45と結果を残している。
日本ハムでは年齢的にローテを外れる可能性があるのが、ホークスなら先発二番手。
左のエースになれます。
モイネロ投手が先発としてどれだけやれるかにもよりますが、そのモイネロ投手も2024年度で契約が切れます。
日本ハムはどうなる?
牧原大成選手が日本ハムに入った場合。
まず守備面から。
新庄監督は結構コロコロと選手のポジションを変える監督ですが、それに対応できるのが牧原選手です。
2023年度のホークスは三森大貴選手の不調から始まりました。
牧原選手はキャンプでもWBCでもほとんどセカンドの練習をしていなかったにも拘わらず、スタートはセカンドでの出場でした。
そこに難なく対応できるのが、
プロ野球選手牧原大成。
怪我で91試合出場に留まるもののエラーはたったの2。
ボールがよく飛んでくるセンターラインしか守っていなくてこの数字。
速い足を活かした守備範囲はどこを守ってもプロ野球トップクラス。
この守備範囲と安定感に匹敵する選手が日本ハムにいるでしょうか。
次に攻撃面。
2022年度は120試合で打率.301のキャリアハイでしたが、通算打率も.268とそんなに変わりません。
牧原選手の打撃での持ち味は積極的な打撃です。
昔は何でもボールでもストライクでも何でも振る選手でしたが、近年は選ぶことも身につけるようになり、打者としての幅が広がりました。
ただ今年に関してはWBCでの調整不足もあってか、2022年度の成績を大きく下回りました。
日本ハムのショート候補は上川畑大悟選手と奈良間大己選手。
セカンド候補はショートの2人に加えて加藤豪将選手。
この3名と比べるとそこまで打撃成績に差を感じません。
調子が悪くて同じくらい。
逆に考えると、調子が良ければ圧倒的なレギュラーです。
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