福岡ソフトバンクホークスの石川柊太投手が国内FA権を行使し、千葉ロッテマリーンズに移籍するという報道が出ました。
今回はこの件について率直に思うことを述べていきます。
一番必要としてくれる球団
石川投手獲得の名乗りを上げた球団はホークス含めて5球団。
その5球団の中で最も熱量のある交渉を行ったのがロッテだったということでしょう。
- 年俸
- 場所
- 契約年数
この中でも特に「場所」は非常に大きかったのではないかと推測します。
千葉は地元東京から近いということだけでなく、ロッテ本拠地のZOZOマリンスタジアムは石川投手にとっては好相性の球場。
シュート成分強めで浮き上がるような軌道のストレートと、落差が大きなパワーカーブのコンビネーションに「千葉の風」が乗っかり、ドーム球場で投げるよりも2割増し3割増しで打ち辛い投手になります。
安定して好成績を残せば、長く現役を続けることができる。
長く現役を続けることができたら、当然生涯年俸も増える。
仮に他球団の方が良い金額を提示していたとしても、それを上回るメリットがロッテにはありました。
結果的にこの選択がどうなるかは分かりませんが、石川投手にとっては最善の決断だったと思います。
ロッテの今後
石川投手が加入することは、ロッテにとってプラスです。
おそらく彼は本拠地ZOZOマリンスタジアムでの先発登板が中心になるでしょう。
佐々木朗希投手のメジャー移籍に伴い先発の枠は空くので、そこに収まる可能性は十分考えられます。
また、先発中継ぎ中ロングとどこでもこなせる柔軟性があり、仮に先発の層が厚くなれば中継ぎに回すということもできます。
ロッテのフロント陣は石川投手が本拠地ZOZOマリンでどのような投球をしてくれるのか期待を膨らませていることでしょう。
3年総額6億円は決して安い契約ではありません。
エース級の成績が求められます。
ソフトバンクの今後
ホークスは石川投手の移籍に伴い、便利屋を1人失うことになりました。
2024年シーズンの石川投手は、後半戦こそ先発1本でしたが、前半戦は状況に応じて中ロングや先発を器用にこなしました。
彼の役割を担える投手を確立しなければなりません。
意外とこのポジションは大変です。
日本シリーズでも石川投手がブルペンに控えていないことで、そこからチームが崩れていきました。
候補になってくるのは武田翔太投手、板東湧梧投手、上茶谷大河投手、川口冬弥投手、木村光投手、松本晴投手、岩井俊介投手、大山凌投手、安德駿投手あたりでしょうか。
特に一軍実績豊富な武田翔太投手、板東湧梧投手、上茶谷大河投手に求められるものは非常に大きいです。
この3投手の2025年シーズンは野球人生を懸けた勝負の年でもあるので注目したいところです。
若くてこれからの投手に関しては、先発か中継ぎのどちらかに固定したいという気持ちはあります。
その方が調整がしやすいからです。
また、石川投手の移籍に伴い支配下枠が1つ減ったことは育成選手にとってプラスに働きます。
12/11時点で支配下選手は64名、育成選手は54名。
つまり育成選手54名の中から「残り6枠」を争う熾烈な戦いが行われます。
誰がこの戦いを勝ち抜くでしょうか。
コメント