今回のテーマは「福岡ソフトバンクホークスの上沢直之投手獲得はあるのか???」。
上沢投手が葛藤する部分と2025年度のホークス先発陣。
この2つに注目して考察を進めていきます。
恩義か評価か挑戦か
2023年オフにポスティングシステムを使いメジャー挑戦。
2024年シーズンはタンパベイ・レイズとボストン・レッドソックスの2球団を渡り歩くもチームの主力になれずFA。
2025年シーズンは日本かアメリカのどちらでプレーするか悩んでいる状況。
そんな上沢投手の現在の葛藤は3つの言葉で表現されます。
「恩義、評価、挑戦」です。
恩義
2023年オフのメジャー挑戦は日本ハム球団がポスティングでの移籍を容認してくれたからできたこと。
日本ハムに支払われた譲渡金は90万円程度とも言われており、過去ポスティングでメジャー移籍した選手の中でトップクラスに安いです。
それでも挑戦させてくれたということで間違いなく恩義は感じているでしょう。
どこからオファーが来ていたとしても、日本に戻る際は日本ハムしかないとなってもおかしくありません。
評価
2023年終了時点で上沢投手の国内FA権取得までの残り日数は95日。
普通に日本でプレーしていれば、2024年オフはFAの目玉になっていたでしょう。
ただ、上沢投手が日本ハムにいた頃のFAランクはAランク。
国内FA権を行使する場合、他球団は「人的補償」のことも考慮しなければならず、獲得を躊躇う球団も出てきます。
そういった意味で、メジャーに挑戦したことは上沢投手にとってものすごくメリットが大きいです。
NPB→NPBの場合は人的補償が必要ですが、NPB→MLB→NPBの場合は人的補償が無いからです。
12球団が純粋な評価をしてくれます。
長いようで短いプロ野球生活。
稼げるうちに稼いでおこうと考えれば、評価の高い球団に移籍してもおかしくありません。
その場合は「有原式FA」と揶揄されるのを覚悟の上です。
挑戦
たった1年のメジャー挑戦。
「夢」を追うためにもう1年メジャー挑戦するという可能性も当然あります。
2025年度ホークス先発陣
2024年度のホークスは先発防御率2.50(12球団1位)、QS率62.9%(12球団1位)と先発投手の頑張りが優勝に大きく貢献しました。
2023年度は先発防御率3.63(12球団10位)、QS率38.5%(12球団12位)だったのでそこからよく立て直したなと思います。
倉野信次投手コーチ様様です。
そんなホークス先発陣の軸となったのが有原航平投手とモイネロ投手。
特にモイネロ投手の先発転向が非常に大きかったです。
実は私もモイネロ投手や大津投手の先発転向は前々から考えていました。
2025年シーズンもその2人を軸にしながら、スチュワート投手、大関友久投手、大津亮介投手が自分の仕事を全うすることで安定した戦いができそうな気はします。
ただ質の良い先発は何人いても困りません。
有原投手とモイネロ投手が怪我でもしたら、チームが大崩れしてしまう可能性は大いにあります。
上沢投手はメジャーに挑戦する前まで3年連続(2021~2023)で規定投球回に到達した安定感抜群の先発投手。
もしホークスに入団となれば、有原投手&モイネロ投手に続く3枚目の軸としての働きに期待が集まります。
獲得するなら複数年
ホークスがもし上沢投手を獲得するのであれば、複数年契約がマストになります。
なぜなら残り95日で国内FA権を取得するからです。
有原投手は3年15億円の契約を提示しましたが、上沢投手にも同程度の提示が予想されます。
全ては上沢投手次第
「福岡ソフトバンクホークスの上沢直之投手獲得はあるのか???」の私の答えは、上沢投手次第です。
恩義、評価、挑戦。
この3つのどれを重視するかで決まります。
もしも上沢投手が評価を重視するのであれば、ホークスに入団する可能性はグンと上がります。
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