2024/5/5、福岡ソフトバンクホークスvs埼玉西武ライオンズの一軍公式戦が行われました。
結果は４－０でホークスが勝利しました。
今回はこの試合の全体的な感想をホークス目線で振り返り、次戦以降の戦い方を考察していきます。
ホークス投手＆野手も個別に取り上げます。
全体的な感想
優勝するチームは同一カード３連敗をしない。
先日の記事で述べたことです。
まさにその通りの展開になりました。
この試合は終始ホークスペースで進んだかといえばそうでもなくて、序盤はライオンズがいつでも逆転できるような雰囲気を醸し出していました。
ホークス先発の東浜投手は常に得点圏の走者を背負う投球で、三者凡退で抑えた回は３回裏のみ。
ギリギリのところで踏ん張っていたイメージです。
その間に、山川選手のタイムリーと柳田選手の本塁打で２点差にしたものの、まだどちらの流れとも言えない状況。
そんな中で流れがホークス側に傾いたのは５回裏の若林選手の三盗失敗からです。
２死二塁で二塁走者は若林選手。
十分１ヒットで生還できます。
それなのに、欲を出して三盗を仕掛けた。
結果はアウト。
ライオンズにとっては最悪です。
そして６回裏に登板したヘルナンデス投手も大きな働きをしました。
５回まで常に走者を背負っていた東浜投手からバトンを受け、６回を三者凡退の投球。
初めて僅差で勝っている試合に登板し、勝ちパターン入りをアピールすると共に、相手の勢いを断ちました。
そして、７回表に柳田選手の２点タイムリー。
掴みかけた流れをものにしました。
これで勝負ありです。
ホークスは5/6から２位日本ハムとの３連戦。
今月１番の山場です。
なぜなら、今月は日本ハムとこの１カードしか対戦しないからです。
大事な大事な初戦のホークス先発は和田毅投手。
和田投手にかかる期待は非常に大きいです。
なぜなら、松本裕樹投手、津森宥紀投手、藤井皓哉投手の勝ちパターン３名が３連投になる為起用できないからです。
和田投手に７回ぐらいまで投げてもらって、誰か１人挟んで、オスナ投手で締める。
これが理想的な試合展開です。
和田投手が５回をもたずに崩れ、同点で延長戦までもつれ込み、中継ぎを酷使して最後に勝ちを拾われる展開が最悪です。
果たしてどんな展開が待っているでしょうか。
投手
東浜巨
東浜巨投手は５回無失点の投球でした。
全97球の内、ストライク59ボール38。
印象としては「ゼロを意識した投球」です。
今回のライオンズ３連戦の初戦・２戦目でホークス先発陣は試合を作れていました。
ただ、どちらも勝利を掴み取れませんでした。
ライオンズは打線の調子が上向きで投打が噛み合ってきた状態であると言えます。
まともにやり合っても同じ結果が待っているだけです。
東浜投手は「勝利」を掴み取るにはどうすればよいかを考え、長い回を投げることよりとにかくゼロで抑えることに焦点を当てました。
今回は四球を３つ出しましたが、決してボールが荒れての四球ではありません。
絶対に甘く入ってはいけない。
１点も許さない。
そんな意識の表れです。
結果的にゼロで次の投手に繋げることができてナイスピッチングです。
ヘルナンデス
ヘルナンデス投手は１回無失点の投球でした。
全12球の内、ストライク9ボール3。
印象としては「力で制圧」です。
東浜投手は多彩な変化球を織り交ぜながら丁寧に甘い所に行かないように投げていましたが、ヘルナンデス投手は真逆です。
ストレートでゴリゴリ押していくパワーピッチを披露しました。
これが上手く刺さり、ライオンズ打線の勢いを抑えることに成功しました。
変化球が決まったのが外崎選手に対する初球のスライダーだけだったので、変化球の制球に関しては課題が残ります。
次回以降の修正に期待です。
藤井皓哉
藤井皓哉投手は１回無失点の投球でした。
全13球の内、ストライク8ボール5。
印象としては「ほぼ思い通りの投球」です。
ここ最近の藤井投手には何も言うことがありません。
今回は外のストレートと高めのストレートを効果的に使いました。
特に高めのストレートは楽です。
そこに投げとけば、フライや空振りになってくれるのでエラーの心配がありません。
長谷川選手に対して１球だけ甘く入るストレートがありましたが、それ以外は完璧です。
フォークも１球だけ投げましたが、しっかり低めに制球できており問題ありませんでした。
松本裕樹
松本裕樹投手は１回無失点の投球でした。
全17球の内、ストライク13ボール4。
印象としては「スライダーが危なかった」です。
先頭の金子選手にはしっかりコースに投げ切れていたものの、うまく合わされレフト前ヒット。
源田選手は１ボール１ストライクから真ん中に行ってしまったスライダーを一ゴロ。
助かりました。
若林選手には２球目に真ん中にスライダーを投げ込むも見逃してもらいストライク。
最終的に外のスライダーを打たせてショートゴロ。
助かりました。
リプレー検証を挟み、アギラー選手には３球完璧なコースに投げ込み見逃し三振。
４点差ということもあり、ある程度アバウトでも大丈夫という判断だったのでしょう。
津森宥紀
津森宥紀投手は１回無失点の投球でした。
全21球の内、ストライク16ボール5。
印象としては「完璧」です。
前日にサヨナラ負けを喰らっていたということもあり、津森投手にとってはリベンジ登板。
絶対にゼロで抑えてやるという強い気持ちがボールに乗り移っていました。
21球も投げて甘い球はゼロ。
外崎選手にヒットを打たれたものの、アウト３つの内２つを三振で奪う素晴らしい内容です。
これで気分よく次の登板に臨めると思います。
野手
ホークス選手の５月一軍打撃成績がこちら。（2024/5/5時点）
柳田悠岐選手は４打数３安打１本塁打３打点。
山川穂高選手は４打数１安打１打点。
５月に入ってから初めて３番４番にヒットが生まれ、そのタイミングでホークスは５月初勝利。
やはり、中軸の活躍は勝利に直結します。
２番今宮健太選手の状態は気になりますが、今は川瀬晃選手の状態が良いので問題ありません。
コメント