2024/4/13、福岡ソフトバンクホークス対阪神タイガースの二軍公式戦が行われました。
結果は5-3でホークスの勝利です。
今回はこの試合で登板したホークス投手に注目していきます。
野手については、ホークスの二軍打撃成績一覧と、この試合の注目選手を取り上げて紹介します。
現時点で一軍に上がりそうな選手は果たして誰でしょうか。
投手
前田純
前田純投手は5回1失点の投球でした。
全82球の内、ストライク53ボール29。
印象としては「チェンジアップが救ってくれた」です。
4回5回の投球は特に走者を溜めた苦しい投球が続きました。
そんな中で、アウトに打ち取れた球は全てチェンジアップ。
この球種が無ければ、おそらく大量失点になっていたでしょう。
一軍に上がると、流石にチェンジアップだけでは抑えられません。
前田投手はストレートが150キロ出るわけではないので、カーブやストレートを低めにどれだけ制球できるかが支配下登録への鍵になります。
佐藤琢磨
佐藤琢磨投手は1回無失点の投球でした。
全23球の内、ストライク12ボール11。
印象としては「チャンスを活かせなかった」です。
佐藤投手は大学から入団して今年が3年目。
間違いなく今年が勝負の年です。
育成投手ということで、二軍で投げられる機会もそう多くない中、いきなり連続四球はもったいないです。
結果的にゼロで抑えられたものの、ストレートでストライクを取ることすら厳しい状況。
一軍で投げさせたいと思わせるためには、ストレート&変化球の精度をもう2段階上げていく必要があります。
鍬原拓也
鍬原拓也投手は1.1回1失点の投球でした。
全40球の内、ストライク19ボール21。
印象としては「狙っている抑え方ができていない」です。
鍬原投手の今年の投球スタイルはストレート、カット、シンカーを低めに集めてゴロを打たせることです。
今回その打ち取り方ができたのが遠藤選手の打席だけ。
つまり、全体的に球が高く浮いていました。
球が高いとなかなかゴロで打ち取るのは厳しいです。
また、ヒットを打たれたくないからボール先行になって四球、もしくは仕方なく甘めにストライクを取りにいったところを痛打されるかのどちらかでした。
ヒットはOKぐらいの気持ちでどんどんゾーンの中で勝負してもらいたいです。
今年が年齢的にラストチャンスで、1本のヒットも打たれたくないという気持ちも分かりますが、その気持ちが逆に自分の首を絞めてます。
渡邊佑樹
渡邊佑樹投手は0.2回無失点の投球でした。
全14球の内、ストライク9ボール5。
印象としては「粘り負け&ラッキー」です。
8回のピンチの場面で火消しの役割を託された渡邊投手。
最初に対戦した阪神の高卒1年目、山田脩也選手に対して12球も粘られ、最後は四球を出してしまいました。
あの場面は何とか意地で抑えてもらいたかったです。
長打を防ぎつつ、当ててはいけないとか、いろいろなことを考えての結果だとは思いますが、3点差で勝っている展開で一番やっちゃいけないのが走者を溜めることです。
外中心の配球で粘りやすかったという部分はあると思うので、そこを次に活かしてもらいたいです。
次の打者の野口選手は真ん中のストレートで併殺打に打ち取れたのでラッキーでした。
岩井俊介
岩井俊介投手は1回1失点の投球でした。
全25球の内、ストライク16ボール9。
印象としては「捕手の差」です。
一軍ではどんなに凄いバウンドの球を投げても甲斐拓也選手という壁がいるので、後ろに逸らさず止めてくれます。
ただ、二軍だと後ろに逸らしてしまいます。
その結果、岩井投手が落ち球を思い切って投げることが出来なくなり、ヒットを打たれるということに繋がります。
岩井投手の変化球は一軍でも通用するということは証明できているので、あまり心配する必要はありません。
それよりもそんな一軍クラスの変化球を受けている、若い牧原捕手の良い練習になっているのではないかと思います。
この経験を必ず活かしてほしいです。
岩井投手は球の強さに自信があるからか、ゾーン内でも甘いコースに投げ続ける傾向があります。
できれば追い込んだ後はより厳しく投げてもらいたいです。
0ボール2ストライクという投手完全有利のカウントで甘い球を弾き返されると、すごくもったいなさが残ってしまいます。
野手
ウエスタンリーグのホークス選手の打撃成績がこちら。(2024/4/13時点)
この試合ではリチャード選手とイヒネイツア選手に本塁打が飛び出しました。
イヒネ選手は二軍公式戦で初本塁打です。
おめでとうございます。
二軍成績全体を見渡しても分かるように、柳町達選手と野村勇選手の成績が突出しています。
もっと言えば石塚綜一郎選手、佐藤直樹選手、野村大樹選手も突出していますが、まずはこの2選手でしょう。
この試合でも柳町選手は3打数2安打1四球、野村勇選手は3打数1安打1四球の活躍。
一軍昇格はほぼ手中に収めています。
柳町選手はウォーカー選手のレギュラー枠、野村勇選手は栗原選手のレギュラー枠。
ここを奪い取る活躍が求められます。
まずは併用という形になるのでしょうか。
それともとりあえずじっくりスタメン起用されるのでしょうか。
どちらにしても来週から更にホークスが盛り上がっていくことは間違いありません。
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