今回は、「三森大貴選手がショートを守るメリット3点」というテーマで話を進めていきます。
「セカンドにこだわりはない」
「飛ばせる打者を目指す」
契約更改の場で語ったこの言葉で三森選手のショートプランを思いつきました。
元々大型遊撃手として期待されていた三森選手。
三森選手がショートを守ることでどんなメリットがあるのか見ていきましょう。
ショート選手の高齢化
ホークスの正遊撃手には今宮健太選手がいます。
今宮選手は来年で33歳。
年齢的にはそろそろ次の世代に出てきてもらいたいところ。
次のレギュラーを狙うのが来年28歳の野村勇選手と27歳の川瀬晃選手。
どちらも20代後半です。
対するセカンドはレギュラー候補が三森大貴選手の他に牧原大成選手と廣瀨隆太選手。
来年の年齢は三森選手が25歳、牧原選手が32歳、廣瀨選手が23歳。
ショートと比べると若い面々での争いになります。
廣瀨選手と三森選手がどちらも結果を残した場合、ファーストに山川選手がいることを考えると、どちらかしか出場できません。
三森選手がショートを守ると若い攻撃型二遊間が形成されるため、将来性を考えてチームにとってはプラスです。
二軍選手のアピールが乏しい
三森選手のショートプランを三森選手自身が考えていたとしたら?
「セカンドにこだわりはない」
この言葉の理由は牧原選手の「セカンド一本」発言や右の長距離砲として期待される廣瀨選手の加入等、セカンドのライバルが多くなることが一因と考えられます。
ただそれだけでその発言には至りません。
ショート候補の3名(今宮健太選手、野村勇選手、川瀬晃選手)よりも三森選手が年下だということ。
さらに二軍で20代前半のショート候補選手のアピールが不足していること。
要するにセカンドよりもショートの方がポジションを掴みやすいからです。
西尾歩真選手、川原田純平選手、勝連大稀選手。
二軍で主にショートで出場している20代前半の選手達は打率が2割前後。
全くと言っていいほど、一軍の選手に脅威を与えることができていません。
三森選手にも十分チャンスはあります。
もちろんショートの守備力という部分は大事な要素です。
ただ元々三森選手は大型遊撃手として期待されて入団した選手。
試合に出るためにはどうしたらいいかということで、慣れないセカンドで一軍出場を目指した経緯があります。
最初の頃はエラーを連発。
しかし、徐々に守備の安定感が増し、結果的に三森選手はセカンドを見事に習得。
起用の幅が広がりました。
セカンドを習得したことによって、ショートの守備を忘れてしまっていたら意味がないですが、どちらもできるという状態であれば首脳陣としては非常に起用しやすいです。
長打力に磨きがかかっていれば尚更起用したくなります。
宗山ドラフトから撤退が可能に
三森選手がショートのポジションを掴んだ場合、2024年ドラフトで明治大学宗山塁選手の争奪戦から撤退することが可能になります。
宗山選手は20年に1人の逸材と言われる程の素晴らしいショートストップ。
イヒネ選手が一軍の戦力になるまでには数年かかる。
今宮選手が30代中盤。
野村勇選手、川瀬選手も30代近く。
20代前半のショートストップが二軍でアピールできていない。
こんな状況だったら宗山選手を指名しないわけにはいきません。
ただ、二軍で若手選手がアピール、もしくは三森選手が長打力と走力が武器の大型ショートとしてレギュラーを掴めば宗山選手は必要ありません。
セカンドの選手がうまく機能しなかった場合は必要になりますが。
金丸夢斗投手や中村優斗投手等、強力な先発投手に指名を変更できたなら、それは三森選手のおかげと言えるかもしれません。
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