福岡ソフトバンクホークスが、阪神タイガースを自由契約となった ジョン・デュプランティエ投手(31) の獲得に向けて交渉を大詰めに進めており、加入が ほぼ決定的になっている と報じられました。複数球団が関心を示す中、ホークスが争奪戦を制した形となります。
デュプランティエ投手の実績
ジョン・デュプランティエ投手は今季、阪神タイガースの先発ローテーションで存在感を示した右腕で、15試合に登板して 6勝3敗・防御率1.39 を記録しました。奪三振率も非常に高く、投球回90.2回で113奪三振を奪うなど、圧倒的なパフォーマンスを見せました。
これらの成績はNPBでもトップレベルであり、先発としての安定感や勝負どころでの投球が高く評価されています。こうした背景が、ホークスが獲得に乗り出す大きな後押しとなりました。
日本シリーズではコンディション不良で本来の力を出せませんでしたが、体が万全なら無双できます。
ホークスの狙い
ホークスは来季、福岡移転後初となるリーグ3連覇 を目標に掲げており、その実現に向けて先発投手陣の強化を最重要ポイントとして位置付けています。今オフは台湾の至宝である徐若熙投手の獲得にも成功しており、これで外国人投手の補強は2人目です。
デュプランティエ投手が加わることで、既存の投手陣と合わせてローテーションに厚みが生まれ、長いシーズンを戦う上で大きな戦力になると見込まれています。
ホークスが彼を獲得した理由は大きく分けると二点。
「有原航平投手」と「外国人枠」です。
3年間(2023~2025年)チームのエースとして活躍し、多くのイニングを消化した有原航平投手の移籍が濃厚という状況で先発投手の補強は急務。2025年度はスポットで先発登板した東浜巨投手の去就も未だ決まっていません。10勝カルテットの内3名は残っており、前田コンビや松本晴投手、大津亮介投手等、先発の層は依然厚いですが、年々力を付けてきている新庄ファイターズ含めパリーグ5球団はそう簡単には勝たせてくれないでしょう。120%勝てる戦力を整えて、何が起きても優勝することがホークスの使命です。
近年のホークスは外国人枠を有効に使えていません。スチュワート投手、オスナ投手、ヘルナンデス投手。この3名が一軍で絶対的な活躍をしたのはたったの1年だけです。ダウンズ選手も要所要所で活躍しているものの、巨大戦力に埋もれてレギュラーを掴み取るまでには至っていません。モイネロ投手や日本ハムのレイエス選手のように、絶対的な選手で外国人枠の5枠を埋めたいと願うのは当然のことです。
- 2025年オフは目玉のFA選手がいなかった
- スチュワート投手は2026年オフに3年契約が切れる
- ヘルナンデス投手は2026年オフに2年契約が切れる
- モイネロ投手は2026年度から日本人扱い
これらを総合すると、2025年オフは外国人補強に力を入れやすいというか、入れざるを得ない状況だったのは確かです。
争奪戦を制した背景
デュプランティエ投手には、阪神退団後に 日米複数球団から関心が寄せられていた とされています。その中でホークスは積極的なオファーに加え、チームとしての将来ビジョンを提示することで交渉を優位に進めたと見られています。
また、そもそもNPBでマネーゲームを行う場合、ホークスの右に出る球団はありません。
デュプランティエ投手が2026年度も日本でプレーすると決めた時点で、こうなることは予想できました。
今後の見通し
交渉は最終段階に入っており、正式な契約発表は年内にも行われる見通しです。デュプランティエ投手が加入すれば、ホークスの先発ローテーションはさらに強固なものとなり、来季のリーグ連覇および日本一に向けた大きな原動力となることが期待されます。
ファンや関係者からも期待の声が高まっており、今後の正式発表に注目が集まります。



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