2025年のプロ野球ドラフト会議が終了しました。
今年も注目選手が数多く名を連ねた中、私が厳選した「ドラフト候補142名」のうち、実際に指名されたのは71名(指名率50.0%)。正直もう少し指名率を上げたかったですね。
今回はその結果を12球団別に振り返りながら、今年のドラフトを独自評価していきます。
12球団別・指名内訳
各球団ごとに、ドラフト指名総数と厳選ドラフト候補指名数を整理しました。
| 球団 | 指名総数 | 厳選ドラフト候補指名数 |
|---|---|---|
| 読売ジャイアンツ | 11名 | 5名 |
| 阪神タイガース | 7名 | 5名 |
| 横浜DeNAベイスターズ | 6名 | 2名 |
| 中日ドラゴンズ | 9名 | 4名 |
| 広島東洋カープ | 9名 | 7名 |
| 東京ヤクルトスワローズ | 8名 | 5名 |
| 福岡ソフトバンクホークス | 13名 | 8名 |
| 北海道日本ハムファイターズ | 7名 | 5名 |
| オリックスバファローズ | 11名 | 5名 |
| 東北楽天ゴールデンイーグルス | 12名 | 8名 |
| 千葉ロッテマリーンズ | 10名 | 9名 |
| 埼玉西武ライオンズ | 13名 | 8名 |
| 合計 | 116名 | 71名 |
最も厳選ドラフト候補の指名数が多かったのが千葉ロッテマリーンズ。10名指名した内、なんと9名が私が挙げた選手でした。次に西武,ソフトバンク,楽天が8名と続きます。具体的に見ていきましょう。
12球団徹底評価
実は厳選ドラフト候補の中でも上位指名候補にはA、中位指名候補にはB、下位指名候補にはC、育成指名候補にはDと分類していました。

色に注目しながら12球団評価をご覧ください。
読売ジャイアンツ
読売ジャイアンツは1A,2B,1C,1Dです。
支配下指名がこちら。

育成指名がこちら。

他球団と比較すると良くもなく悪くもなくといった印象ですが、1位で指名した竹丸投手の活躍次第で、今ドラフトの満足度は大きく変わります。
阪神タイガース
阪神タイガースは1A,1B,1C,2Dです。
支配下指名がこちら。

育成指名がこちら。

支配下5名は全員厳選ドラフト候補。育成指名で色を出してきましたが、基本的には王道のドラフトです。立石選手を1位で獲れたことで、あとはどうなっても大満足と言えるのではないでしょうか。
横浜DeNAベイスターズ
横浜DeNAベイスターズは1A,1Cです。
支配下指名がこちら。

育成指名がこちら。

12球団の中で、最も厳選ドラフト候補の指名が少なかった球団です。小田選手と島田投手がどれだけプラスをもたらすかに注目です。
中日ドラゴンズ
中日ドラゴンズは2A,1B,1Dです。
支配下指名がこちら。

育成指名がこちら。

個人的にはドラ1クラスの投手を2名指名出来たと思っています。中西投手、櫻井投手共に強力ドラゴンズ投手陣の中でも先発ローテーションを狙える逸材です。
広島東洋カープ
広島東洋カープは1A,3B,1C,2Dです。
支配下指名がこちら。

育成指名がこちら。

支配下指名は全て厳選ドラフト候補。広島スカウトの方とは気が合いそうです。投手&捕手&内野手&外野手、素材型&即戦力とバランス良く指名していた印象です。
東京ヤクルトスワローズ
東京ヤクルトスワローズは1A,2B,1C,1Dです。
支配下指名がこちら。

育成指名がこちら。

投手も野手もすぐに一軍で起用できそうな即戦力を指名しました。この中から来季の主力が生まれている予感がします。来季はガラッと生まれ変わったヤクルトが見られるかもしれません。
福岡ソフトバンクホークス
福岡ソフトバンクホークスは1A,1B,4C,2Dです。
支配下指名がこちら。

育成指名がこちら。

支配下だけだと正直物足りなかったですが、育成も含めるとまずまずのドラフトになったかなと思います。ただ、最重要事項は佐々木選手が入団するかどうか。ここに全てが懸かっています。
北海道日本ハムファイターズ
北海道日本ハムファイターズは1B,1C,3Dでした。
支配下指名がこちら。

育成指名がこちら。

まさに独自性。一芸特化で爆発すればとんでもない素材を指名したという印象です。若くて才能に溢れた選手の育成は日本ハムの得意分野なので、是非とも爆発させて日本野球の発展に繋げてほしいなと思います。
オリックスバファローズ
オリックスバファローズは3A,1C,1Dでした。
支配下指名がこちら。

育成指名がこちら。

渡邉一生投手が育成の4巡目まで残っているのは予想外でした。彼を指名出来たことで、Aクラス3名の指名に成功です。森投手、藤川投手はどちらも九州にゆかりがあり、山本由伸二世として大いに注目を集めます。
東北楽天ゴールデンイーグルス
東北楽天ゴールデンイーグルスは1A,2B,1C,4Dでした。
支配下指名がこちら。

育成指名がこちら。

地元選手を獲得しながらも、即戦力投手をしっかり確保できました。特に6位で指名した九谷瑠投手は来季先発ローテーションの一角として十分活躍が期待できます。
千葉ロッテマリーンズ
千葉ロッテマリーンズは4A,3B,2Dでした。
支配下指名がこちら。

育成指名がこちら。

一言で表すと「やりすぎ」です。上位候補4名、中位候補3名。上位の高校生が育つかは置いといて、素材は超一級品です。この選手たちが順調に育てば、3~4年後はロッテの時代が訪れているかもしれません。また即戦力候補の中継ぎもレベルが高いです。
埼玉西武ライオンズ
埼玉西武ライオンズは5A,1B,2Dでした。
支配下指名がこちら。

育成指名がこちら。

ロッテと同様、こちらも「やりすぎ」です。4位までに上位候補を4名、そして育成には独立最強右腕の斎藤佳紳投手。文句無しです。西武の未来は明るいと言っておきましょう。
総評
各球団の評価をまとめました。
- 読売ジャイアンツ 1A,2B,1C,1D
- 阪神タイガース 1A,1B,1C,2D
- 横浜DeNAベイスターズ 1A,1C
- 中日ドラゴンズ 2A,1B,1D
- 広島東洋カープ 1A,3B,1C,2D
- 東京ヤクルトスワローズ 1A,2B,1C,1D
- 福岡ソフトバンクホークス 1A,1B,4C,2D
- 北海道日本ハムファイターズ 1B,1C,3D
- オリックスバファローズ 3A,1C,1D
- 東北楽天ゴールデンイーグルス 1A,2B,1C,4D
- 千葉ロッテマリーンズ 4A,3B,2D
- 埼玉西武ライオンズ 5A,1B,2D
個人的には西武とロッテの評価が群を抜いて良いです。その他のチームも西武ロッテ程では無いにしてもバランスの取れた指名を行っています。
ただ、ドラフトの正解は誰にも分かりません。
数年後にようやく全体像が見えてきます。
今回の評価を5年後ぐらいに見返すと面白そうですね。







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