福岡ソフトバンクホークスの2025年シーズンもいよいよ大詰め。来季2026年度に向け、すでにファンの間では「どこを補強すべきか」という議論が熱を帯びています。
今回はホークスファン100名にアンケートを実施し、その結果をもとに「2026年の補強ポイント」をランキング形式でご紹介します。
果たして、ファンが選んだ“ホークスの弱点”とはどこなのか? そして、補強のカギを握るのはどのポジションなのか? さっそく見ていきましょう。
第10位 一塁手(打撃重視) 3票
第10位は打撃重視の一塁手です。
2025年度は長期に渡って主砲山川穂高選手の不調が続きました。その結果、当初は代打一本で調整していた中村晃選手が一塁の守備に就き、さらには4番打者も務めるという緊急事態がありました。8月に突入し山川選手の調子は上向きつつあるものの、来季の不安感も含めてこれだけの票が集まるのは頷けます。
ただ、10位なのでそこまで重要視されているポジションではありません。
ファーストは守れる選手が多い。これが大きいです。内野手はもちろん、石塚綜一郎選手、秋広優人選手、正木智也選手といった将来の大砲候補も守ります。これらの選手に期待して、補強ポイントに挙げなかった方が多いのではないでしょうか。
第9位 遊撃手(打撃重視) 4票
第9位は打撃重視の遊撃手です。
2025年度は正遊撃手の今宮健太選手が戦線離脱する時期が長く、さらには今宮選手の年齢が34歳と決して若くないことから票が集まりました。
ただ、2025年度はその今宮選手の離脱に伴い、野村勇選手、ダウンズ選手、川瀬晃選手といった中堅選手がそれぞれの特徴を十分に発揮しハイレベルな争いを繰り広げました。さらには高卒1年目ながら石見颯真選手や宇野真仁朗選手がいきなり二軍の舞台で躍動しました。育成にも西尾歩真選手、山下恭吾選手、中澤恒貴選手といった二遊間を守れる将来有望な若手内野手がいます。
これらの選手の将来性に期待して、補強ポイントに挙げなかった方が多いのではないでしょうか。
第6位 右の中継ぎ抑え(本格派) 5票
第6位は3つあります。1つ目は本格派の右の中継ぎ抑えです。
2025年度序盤は守護神オスナ投手の昨年から続く不調もあり、勝てる試合を落とす場面が何度もありました。ただ、樹木トリオと呼ばれる3投手(杉山一樹投手、藤井皓哉投手、松本裕樹投手)の活躍によって、一気に終盤の安定感が高まり勝ち試合を落とさなくなりました。
その反面、彼らに頼りすぎているのも事実です。勤続疲労が溜まり、誰かが怪我でもしたらこのチームは終わりです。
中継ぎが弱いというわけではなく、中継ぎの層を厚くして負担を軽減するための補強という意味で有意義なことであると感じます。
ここ最近、2024年度のセットアッパーヘルナンデス投手が復調傾向にあり、変則サイドの大江竜聖投手や自己最速を更新する154キロを投じた木村光投手等中継ぎの層は着々と厚みを増しています。これらの投手が勝ちパターンでも投げ始めると中継ぎ補強の優先度は間違いなく下がります。
第6位 左の中継ぎ抑え(本格派) 5票
第6位の2つ目は本格派の左の中継ぎ抑えです。
ホークスの左の中継ぎの中で本格派(パワーピッチャー)の枠に入るのはヘルナンデス投手、宮﨑颯投手、木村大成投手、大野稼頭央投手、アルメンタ投手ぐらいでしょうか。また、現在の一軍の戦力という点で見るとヘルナンデス投手ただ1人です。
一軍の戦力として活躍できる本格派の左の中継ぎが補強できれば非常にありがたいです。
現在のホークスでは例えばドラフトで入っていきなり1年目からフル回転という形は相当頑張らないと難しいですが、左の中継ぎであれば十二分にチャンスはあります。
第6位 捕手(守備走塁重視) 5票
第6位の3つ目は守備走塁重視の捕手です。
2025年度のホークスは長年正捕手を務めた甲斐拓也選手が移籍し、大変なシーズンになるかと思いきや、これまでは4捕手(海野隆司選手、嶺井博希選手、谷川原健太選手、渡邉陸選手)をうまく起用しながら優勝争いができています。特にブロッキングに関しては甲斐選手と遜色ない働きができています。
ただ、甲斐選手の全盛期の頃のスローイングと比較した時に、まだ改善が必要だと感じているのがファンの正直なところなのでしょう。
2025/8/21時点でホークスのチーム盗塁阻止率は27.2%(12球団8位)。シーズン序盤の頃と比べたら改善されてきましたが、ここからさらなる向上を期待したいところです。ホークスが2025年ドラフトで即戦力捕手を獲得するとなった場合に、指名がありそうな強肩捕手をまとめたので宜しければご確認ください。
第4位 左の先発(本格派) 6票
第4位は2つあります。1つ目は本格派の左の先発です。
現在ホークスにはモイネロ投手、大関友久投手、松本晴投手という3名の左投手が先発ローテーションに入っており、シーズン序盤は前田純投手もローテーションの一角として投げていました。高卒2年目の前田悠伍投手も来季には本格的に争いに加わるだろうというところでさらに左の先発。
ホークスファンは左腕王国を熱望しています。
2025年度ホークスの支配下投手37名の内、右投手が24名、左投手が13名と圧倒的に右が多いです。これで先発が左だらけになれば、当然中継ぎは右だらけになります。樹木トリオも全員右です。1試合の中で打者の目先を変えるという意味で、こういう戦い方も一つの手です。また、先発として育成するつもりで本格派の左投手を獲得したものの、やっぱりチーム事情で中継ぎに回すということも可能です。2025年序盤の松本晴投手がそうでした。いい左投手は何人いても困りません。
第4位 三塁手(打撃重視) 6票
第4位の2つ目は打撃重視の三塁手です。
おそらくこれは2025年ドラフトの目玉である立石正広選手を意識したものです。
2024年度ゴールデングラブ賞&ベストナインの栗原陵矢選手が怪我、長距離砲として期待されていたリチャード選手は不調で巨人へトレード移籍。野村勇選手、ダウンズ選手、川瀬晃選手がいなければ2025年度は大変なことになっていました。
栗原選手が本来の力を発揮し、サードという城を守り続けている状況であれば立石選手を補強しようという考えは出なかったでしょう。ただ栗原選手もそうですし、ファーストの山川選手も1年を通して4番を張れていない状況で、一三塁を守る目玉の野手がいればその選手に期待したくなるのは致し方ありません。
第3位 捕手(打撃重視) 11票
第3位は打撃重視の捕手です。
2025年度のホークスで一番スタメンマスクを被っているのは海野隆司選手。正捕手に一番近い選手と言えます。杉山一樹投手を始めとする強力リリーバーの球を逸らさないブロッキング技術と、ストライクをストライクとコールしてもらうフレーミング技術が素晴らしいです。
その反面、打撃面に関してはほとんど戦力になっていません。彼が打席に立つと、走者がいる場面では1アウトでも送りバント。現代野球と逆行するサインが出されます。併殺打を打つよりマシだろうという考えです。
嶺井選手や谷川原選手の方が打つ方では結果を残しているので、その選手達に期待するのであればここまでの票は集まりませんでした。即ちファンからすれば、嶺井選手や谷川原選手の今の成績でも物足りないということです。
城島健司選手、阿部慎之助選手、森友哉選手…。このレベルで打てる選手を待望しているのでしょう。石塚綜一郎選手が捕手に復帰するのがスーパーキャッチャー爆誕の一番の近道だと思うのは私だけでしょうか。
第2位 ポジション関係なく右の長距離砲 14票
第2位はポジション関係なく右の長距離砲でした。
右の長距離砲はホークスの長年のテーマ。生え抜き日本人野手でシーズン30発以上放ったホークス選手は松田宣浩選手以降出てきていません。松田選手は2005年ドラフト組なので20年も経ちますね。その間は李大浩選手やデスパイネ選手、それこそ山川穂高選手等NPB他球団から大砲を補強することで何とかごまかしてきました。
山川選手の力が衰えてきた場合、また右の長距離砲問題が浮かび上がってきます。山川選手が健在の内に新たな右の主砲を確立しておかなければなりません。
現在のホークスの中でシーズン30発以上打てる可能性がある右打者は野村勇選手、石塚綜一郎選手、正木智也選手、宇野真仁朗選手、大友宗選手、盛島稜大選手ぐらいでしょうか。ハイアベレージかつパワーがある選手、もしくは常に満振りを心掛け打球が上がりやすい選手を選びました。
彼らに期待しつつも、競争を煽るために補強は必要です。
第1位 右の先発(本格派) 24票
今回のアンケートで圧倒的多数で1位となったのが「本格派の右の先発」でした。
実は私もこのアンケートを考えた際にホークスの一番の補強ポイントは右の先発かなと予想していました。
2025年度に一軍で先発したホークスの右投手は有原航平投手、上沢直之投手、大津亮介投手、東浜巨投手の4名。この中で20代の投手は大津投手1人だけ。しかも大津投手は安定して先発ローテーションの一角として投げれていません。これは大問題です。スチュワート投手が復帰すればまた見栄えは変わってきますが、現状先発右投手の年齢層は高めです。
また、2025年オフには有原投手&東浜投手が国内FA権を行使する可能性アリ、2026年オフにはスチュワート投手がメジャー挑戦する可能性アリ。このように今いる先発投手が来年再来年には大幅にいなくなる可能性があります。正直、時間はありません。
理想は斉藤和巳投手のような千賀滉大投手のようなチームを必ず勝ちに導いてくれるスケールの大きな右投手を補強したいところです。長期的に見るとドラフト補強が一番ですが、もしも有原投手や東浜投手が2025年オフにホークスを退団することになると短期的な補強が十分考えられます。例えばモイネロ投手が日本人枠になることで新たにできた1枠を新外国人投手に使うとかですね。
その他の意見
- 外野手(打撃重視)2票
- ポジション関係なく左の長距離砲 2票
- 遊撃手(守備走塁重視) 1票
- 二塁手(打撃重視) 1票
- 創価大 立石くん 1票
- 三塁手(守備走塁重視) 1票
- 左の中継ぎ抑え(技巧派) 1票
- 左の小技 1票
- 高須大雅(明治) 1票
- 外野手(守備走塁重視) 1票
- 右の中継ぎ抑え(技巧派) 1票
- 右の先発(技巧派) 1票
- ポジション関係なく左の俊足好打系 1票
- ポジション関係なく右の俊足好打系 1票
- ジャクソン投手(De)、齊藤汰直(亜大)、中西聖輝(青学) 1票
少数派ではありましたが、こうした意見も寄せられました。具体名が挙がっている選手は全員、補強ポイントランキングの上位に当てはまっています。(右の先発、右の長距離砲)
まとめ
今回のアンケートでは、 「右の先発投手(本格派)」→「右の長距離砲」→「捕手(打撃重視)」 が上位を占めました。ホークスが2026年度も優勝を狙うためには、投打ともに「軸となる戦力」の上積みが必要だとファンは考えているようです。
あなたは、2026年のホークスにどんな補強が必要だと思いますか?
ぜひコメントで教えてください!
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