2024年ドラフトで福岡ソフトバンクホークスから育成七巡目指名を受けた神戸国際大学附属高校の津嘉山憲志郎投手。
試合を作る能力に長けた最速148キロ右腕です。
そんな津嘉山投手のプロ1年目に期待することが今回のテーマです。
トミージョン手術の影響
津嘉山投手は本来支配下ドラフトで指名されてもおかしくなかった投手。
ただ、2023年8月に右肘痛を発症し、2023年11月にトミージョン手術を受けた影響で、一番アピールしておきたい高校3年時に全く投げることができませんでした。
それでこの順位です。
もし怪我無く2024年度も投げていたら、村上泰斗投手や今朝丸裕喜投手と同等の評価を得られていてもおかしくありません。
私はドラフト前に彼を2024年ドラフトの注目選手に挙げていました。
詳しくはこちら。
完全に投げれる状態になり、プロの体が出来上がった時にどのようなパフォーマンスを見せてくれるのか。
非常に楽しみです。
2010~2023年の高卒育成ドラ7右腕
津嘉山投手は高卒育成ドラ7右腕。
ということで、同じく2010~2023年に育成ドラフト7位で指名された高卒右腕をまとめてみました。
2021 京本眞
2021年ドラフトで巨人から育成7位指名を受けた京本眞投手。
明豊高校時代は189cmの長身から投げ下ろす最速146キロのストレートに注目が集まりました。
プロ入り後は2年目(2023年度)で二軍の先発ローテーションに定着。
3年目(2024年度)には支配下登録され、一軍のマウンドを4試合経験しました。
着実にステップアップしており、今後の成長が非常に楽しみです。
2021 山崎琢磨
2021年ドラフトでソフトバンクから育成7位指名を受けた山崎琢磨投手。
石見智翠館高校時代は3年夏の県予選決勝で15奪三振&ノーヒットノーランを記録し、注目を集めました。
プロ入り後は1年目(2022年度)にいきなりトミージョン手術。
その影響で2年目(2023年度)は登板無く、3年目(2024年度)に実践復帰を果たしました。
2024年度は非公式試合33試合68.2回を投げ、防御率3.54。
打たれたり抑えたりと特に目立ったアピールをありませんでした。
4年目(2025年度)は間違いなく勝負の年です。
2016 堀岡隼人
2016年ドラフトで巨人から育成7位指名を受けた堀岡隼人投手。
青森山田高校時代は最速144キロのプロ注目投手として、同学年の三森大貴選手と共に注目を集めました。
プロ入り後2年間は右肘の手術もあり、二軍での登板0。
3年目(2019年度)に二軍戦15試合登板で防御率0.86の好成績を残し支配下登録。
そこから一軍で結果を残すことができず、5年目(2021年度)オフに育成選手として再契約。
7年目(2023年度)には再び支配下登録。
ただ、その年も一軍で結果を残せず戦力外通告(育成選手として再契約無し)。
2023年オフにはDeNAに育成選手として移籍。
8年目(2024年度)に三度目の支配下登録。
レギュラーシーズン6登板で防御率0.00。
ポストシーズンでも存在感を発揮しました。
津嘉山投手に期待すること
2010~2023年の高卒育成ドラ7右腕を見ると、一軍で活躍している投手やこれからに期待の投手が多いです。
この流れでいけば津嘉山投手も期待できます。
以上を踏まえて、津嘉山投手のプロ1年目に期待することは「フィジカル強化」です。
高卒1年目からハイペースで投げることはしないでしょう。
まずはしっかり投げれる状態に戻すことが第一です。
また、ただ投げれる状態に戻すのではなく、パワーアップして戻ってきてほしいなと思います。
京本投手も、山崎投手も、堀岡投手も1年目はほとんど投げていないので、焦る必要はありません。
理想は京本投手のように2年目に二軍の先発ローテーションに定着することです。
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