2024/9/18、福岡ソフトバンクホークス三軍対火の国サラマンダーズの交流試合が行われました。
結果は11-10でサラマンダーズが勝ちました。
今回はこの試合で登板したホークス投手に注目していきます。
野手については9月の三軍打撃成績を載せています。
アピールできた若手選手はいたでしょうか。
投手
山崎琢磨
山崎琢磨投手は3回5失点の投球でした。
全100球の内、ストライク46ボール54。
印象としては「見てられない」です。
何かを掴むまでは投げさせようとする首脳陣の気持ちは伝わってきました。
それがこの3回で100球も投げることに繋がってます。
正直、2回の途中ぐらいから見てられなかったのが正直なところです。
低めのフォークボールを振ってもらえないことから、3回には高めのストレートを多投するなど、配球面の工夫は見られました。
まずは、とにかくストライクを取ること。
そこからです。
今の山崎投手に先発は無理です。
風間球打
風間球打投手は1.2回5失点の投球でした。
全79球の内、ストライク34ボール45。
印象としては「見てられない」です。
風間投手は2回を投げ切れずに79球。
山崎投手よりもひどいです。
良くなりそうな兆しが全くありませんでした。
首脳陣は我慢するのも仕事なので79球も投げさせましたが、よくここまで我慢できたなと思います。
風間投手は全ての球を目一杯投げるタイプの投手なので、さすがに2回でこんなに球数を投げるとバテテしまいます。
回跨ぎした5回はストライクゾーンで勝負しようとする姿勢は見れたものの、悉く弾き返されました。
こんな投球をしていますが風間投手は支配化投手。
来季は間違いなく育成投手になります。
支配下投手の中で結果が残せていないというよりも、ホークス投手全体を見渡しても最も結果が残せていないからです。
プロ4年目からの巻き返しに期待です。
佐藤琢磨
佐藤琢磨投手は2.1回無失点の投球でした。
全37球の内、ストライク20ボール17。
印象としては「制球がまとまってくれば楽しみ」です。
ストレートで空振りが取れ、スライダーでも空振りが取れ、球の威力は感じました。
ただ、頭部死球やワイルドピッチ、四球等、制球面の不安は残したままです。
球が暴れるにしても、ストライクゾーンの中で暴れてくれたらいいのですがなかなかうまくいきません。
左のパワー系の中継ぎは、一軍ではヘルナンデス投手ぐらいしかいないので需要は在ります。
「球は速いけどストライクが入らない。」
そうやってなかなか花が開かなかった杉山一樹投手も遂に覚醒しました。
佐藤投手も自分の可能性を信じて、制球面を向上させてほしいです。
飛田悠成
飛田悠成投手は1回無失点の投球でした。
全12球の内、ストライク8ボール4。
印象としては「空振りが取れるカーブ」です。
飛田投手は184㎝89㎏のがっしりした体格から繰り出されるストレートと落差の大きなカーブが魅力の投手。
投手転向1年でプロ指名されるなどポテンシャルの高さは折り紙つきです。
今回はそのストレートとカーブの両方で空振りを奪い、三者凡退(空振り三振、中飛、空振り三振)に打ち取り、アピールに成功しました。
ホークスにはカーブを得意球種とする投手がたくさんいます。
武田翔太投手、モイネロ投手、石川柊太投手…。
切れ味&落ち幅は飛田投手も負けていないので、あとはその球をどれだけストライクゾーンに制球できるかです。
球のスピードもこれからさらに上がってきそうな雰囲気を感じます。
3年目の来季は、150キロ台中盤のストレートをコンスタントに投げ、二軍の守護神を務めるぐらいになってくれたら最高です。
大城真乃
大城真乃投手は0.0回1失点の投球でした。
全3球の内、ストライク2ボール1。
印象としては「送球エラー」です。
先頭のモタ選手に左中間への二塁打を打たれると、次の大城戸選手の犠打で大城投手が送球エラー。
一気に二塁走者のモタ選手がホームまで還ってきました。
エラーをしてしまったこともそうですが、もう少し慎重に配球するべきでした。
慎重になりすぎて四球を連発するよりは大胆に攻める方が良いという考え方もありますが、中継ぎに関しては1点を防ぐための四球ならば仕方ないと私は思います。
無死二塁になった時点で、2つまで四球を出せるという考えになってほしかったです。
無死二塁で犠打をされると三塁はタッチプレー、無死一二塁で犠打をされると三塁はフォースプレー。
歩かせた方が三塁は刺しやすくなります。
だから、この場面で犠打の構えをしている打者に簡単にストライクを投げ込む必要はありません。
ただ、1死三塁にしてから2つ四球を出せる状況にするという選択をした可能性もあるので、私の考えが全てではないということは加えて述べておきます。
大城投手の次の登板に期待です。
野手
ホークス選手の9月三軍打撃成績がこちら。(2024/9/18時点)
※9/2練習試合の記録は除く。
<スタメン>
<スタメン外>
この試合で複数安打を放ったのは、桑原秀侍選手、山下恭吾選手、大泉周也選手、山本恵大選手、勝連大稀選手の5名。
桑原選手は6打数3安打2打点1盗塁(単打2、本塁打1)。
4打席目に確信の一発を放ち、6打席目は一時同点に追いつくタイムリーを放ちました。
今季は二軍で74打席に立つなど期待をかけられている選手ではありますが、なかなか打つ方で結果が残せず二軍定着とはなっていません。
その間に高卒2年目の佐藤航太選手が猛アピールして、二軍に定着しつつあります。
三軍四軍の成績だけだと桑原選手の方が上回っているので、自信を持ってプレーして、次のアピール機会に備えるだけかなと思います。
長打力も走力もあって、内外野こなせるユーティリティプレイヤーなんてなかなかいません。
そして元々は投手と野手の二刀流選手として入団した選手。
才能の塊です。
山下選手は5打数2安打1犠打(単打2)。
アウトになった打球も全てセンターから逆方向の打球でした。
繋ぎの打撃を意識していることが分かります。
山下選手は佐藤選手同様、打つ方では二軍でアピールできてます。
それでも二軍に定着できていないのは守備に課題があるからです。
二遊間は守備が命なので、今オフは特に守備に磨きをかけることになりそうです。
大泉選手は3打数2安打2四球2打点(単打1、二塁打1)。
5打席で4出塁と大きくアピールしました。
外野手はどれだけ打っても、他の選手も打つのでなかなかアピールになりません。
打って打って打ちまくって、それでも打った選手がレギュラーを勝ち取れます。
柳田選手、近藤選手レベルまで打てばレギュラー。
走攻守バランス良くアピールできれば外野の守備固めとして一軍ベンチに置いてもらえます。
大泉選手は打ってレギュラーを勝ち取るタイプなので、走力を武器に活躍している選手の2倍は打たなければなりません。
今回の活躍が基準で、さらに本塁打を増やしてもらいたいところです。
山本選手は5打数2安打(単打2)。
山本選手も大泉選手と同じく、打ってレギュラーを勝ち取るタイプ。
もっともっと打ちまくる必要があります。
パワーは誰にも負けない、ミート力は誰にも負けない、選球眼は誰にも負けない。
それぐらいのアピールが出来たらようやく支配下契約を勝ち取れます。
ここ最近、山本選手らしさが出せていない気がするので、ここら辺で長打の固め打ちをしておきたいところです。
勝連選手は5打数3安打2打点(単打3)。
シャープな打撃でヒットを3本放ちました。
勝連選手の場合はとにかく打つこと。
守備に関しては、今すぐ一軍で守備固めができるレベルにあります。
その守備力を買われて二軍ではここ数年出場機会を貰っていましたが、2022年ドラフト1位のイヒネイツア選手を優先起用したり、シーズン途中にジーターダウンズ選手が加入した影響で、今季は2023年の二軍打席数140を下回っています。(2024/9/19時点で101)
ただ、三軍四軍戦に出場するようになってから、ここ最近は結果を残し続けているので、いずれチャンスが訪れると思います。
その時まで我慢です。
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