2024/7/7、福岡ソフトバンクホークスvs東北楽天ゴールデンイーグルスの一軍公式戦が行われました。
結果は5-3でホークスが勝ちました。
今回はこの試合の全体的な感想をホークス目線で振り返ります。
ホークス投手&野手も個別に取り上げます。
野手に関しては7月の一軍打撃成績も載せてます。
全体的な感想
ホークスは既に今カード負け越しが確定した中でのカード3戦目。
先発は左腕エースモイネロ投手。
絶対に落とせない試合でした。
そんな試合を勝てた。
それも8回表まで負けていた展開をひっくり返して勝てた。
非常に大きな1勝です。
起死回生の逆転タイムリーを放った柳町達選手は文句無しのヒーロー。
8回裏2死満塁の場面で柳町選手に1本が出なかったらホークスは勝てていません。
また、7/4以来のスタメン出場でここ数試合の課題となっていた6番打者の役割を十二分に果たし、全ての得点に絡んでみせた中村晃選手も文句無しのヒーロー。
特に6回裏2死一二塁の場面で中村選手に1点差に迫るタイムリーが生まれていなかったら、その後の流れも含めてホークスは勝てていません。
2選手の活躍によって、次のカードはまた新鮮な気持ちで試合に挑むことができます。
火曜日からのオリックス2連戦の初戦の先発は、当然エース有原航平投手。
有原投手に週初めの勢いを付けてもらいましょう。
投手
モイネロ
モイネロ投手は7回3失点の投球でした。
全95球の内、ストライク68ボール27。
印象としては「踏ん張った」です。
序盤は相手打線が手も足も出ないような素晴らしい投球でした。
ただ、4回表の先頭小郷選手にボテボテの内野安打を許すとそこから4連打を喰らいました。
さすがの勢いといったところでしょうか。
モイネロ投手自身も連打を許したことによって少し消極的になり、ボール球先行の投球になりました。
ただ、2点を取られて逆転された後の1死二三塁の大ピンチを無失点で凌ぐあたりが流石のモイネロ投手です。
もしここでもう1点でも取られていたら、終盤の逆転劇は無かったと思います。
結局、悪かったのは4回のみで、その他の回はスイスイ投げました。
登板間隔が空いていたヘルナンデス投手を投げさせたいということもあり7回で降板しましたが、普通に8回も投げようと思えば投げれたはずです。
次回登板でも好投に期待です。
ヘルナンデス
ヘルナンデス投手は1回無失点の投球でした。
全14球の内、ストライク10ボール4。
印象としては「奪三振マシーン」です。
ヘルナンデス投手はもはやストレートを投げ続けるだけの奪三振マシーンになってます。
ヘルナンデス投手の攻略方法は凄くシンプル。
ストレートを打てるか打てないか。
その為、相手チームは作戦が立て辛いだろうと思います。
仮に運よく四球で走者を溜めたとしても、最終的にあのストレートを捉えるのはなかなか厳しいです。
7/7試合終了時点で奪三振率は驚異の15.14。
22試合も登板してこの数字は凄すぎます。
松本裕樹
松本裕樹投手は1回無失点の投球でした。
全12球の内、ストライク10ボール2。
印象としては「オスナよりもオスナ」です。
絶対的な守護神とはこういう投手のことを言うんだろうなと思います。
今季のオスナ投手と今回の松本投手。
どちらが良いかと聞かれたら間違いなく松本投手の方が良いです。
相手に与える絶望感もおそらく松本投手の方が高いのではないでしょうか。
松本投手のストレートはただ速いだけでなくて、生きてる感じがします。
これがおそらく回転数や回転軸で表されるものですが、私にはそこら辺の詳しい所は分かりません。
空振りを取りたい、ここで決めたいという時の松本投手のストレートは最強です。
野手
ホークス選手の7月一軍打撃成績がこちら。(2024/7/7時点)
<スタメン>
<スタメン外>
先ほどの柳町選手、中村晃選手の打撃での活躍は先ほども述べた通り。
ただ、ここではそれ以外の部分に焦点を当てたいです。
まず注目したいのが5回裏の甲斐拓也選手の粘り。
結果的に三振で打ち取られましたが、9球も投げさせました。
イーグルス先発の藤井聖投手はいつも100球前後で交代する投手。
甲斐選手の粘りだけではないですが、こういった粘りが6回でマウンドを降ろすことに繋がりました。
藤井投手が7回まで投げていたら、また違った流れになっていたと思います。
次に注目するのが7回表の中村晃選手のファインプレー。
6回裏に中村晃選手のタイムリーで1点差に迫り、さぁこれからだというところで中島選手が一二塁間に強烈なヒット性の打球。
この打球をファースト中村晃選手がダイビングキャッチで掴み、送球も完璧でアウト。
中島選手は先頭打者だったので、これがヒットになるのとアウトになるのとでは大違いです。
このプレーでまたホークスの流れに持って行けました。
次に取り上げるのが8回裏の野村勇選手の走塁。
8回裏先頭の2番今宮健太選手がヒットで出塁し、その代走で野村勇選手。
3-2の1点差で負けている状況での代走なので役割は非常に大きいです。
次の3番栗原陵矢選手にはバントのサイン。
このサインに関しては、少々もったいない気はします。
なぜなら今のホークスで一番調子の良い打者だからです。
その栗原選手がバントを試みるも打球は小フライに。
イーグルスの野手がノーバウンドで捕球してもおかしくない打球で、野村選手は迷わず二塁へ。
この打球判断が間違っていればバントは失敗し、最悪併殺打になっていました。
本当にギリギリのプレーです。
そして、その次の4番山川穂高選手の打球は平凡なサードゴロ。
この打球でも野村選手はサードが一塁へ送球する絶妙なタイミングで三塁へ進塁しました。
2死三塁の形を作ったことで、酒井投手は得意球のフォークボールを容易に投げ辛くなりました。
最後の柳町選手のタイムリーは流石柳町選手ですが、それまでにずっとプレッシャーをかけ続けていたのは野村勇選手です。
最後に取り上げるのは9回表の栗原陵矢選手のファインプレー。
松本裕樹投手が2者連続空振り三振のすごい投球。
ただ、取って取られて、取られて取っての試合展開だったので、最後の最後まで何が起こるか分かりません。
そういった意味では最後の27個目のアウトを、栗原選手の最高のプレーで締めれたというのは非常に大きいです。
打撃以外の部分で隙を見せずに戦い切れたのが今試合のホークスでした。
コメント