2024/4/26、福岡ソフトバンクホークス対阪神タイガースの二軍公式戦が行われ、結果は8-3でタイガースが勝ちました。
今回はこの試合で登板したホークス投手に注目していきます。
野手については、ホークスの二軍打撃成績一覧と、この試合の注目選手を取り上げて紹介します。
現時点で一軍に上がりそうな選手は果たして誰でしょうか。
投手
笠谷俊介
笠谷俊介投手は5回4失点(自責点3)の投球でした。
全100球の内、ストライク64ボール36。
印象としては「カーブを軸にした投球」です。
笠谷投手は一般的な投手と違って、ストレートよりもカーブのストライク率の方が高いです。
そこを活かし、今回はカーブを軸にした投球を披露しました。
それが上手くハマり、序盤はストライク先行でまとまった投球ができていました。
4回と5回の2失点は相手打者に難しい球をうまく対応されてのヒットや味方のエラーが絡んでのもの。
厳しいコントロールにはまだ課題が残るものの、ある程度戦う形は見えたのかなと思います。
難しい球をヒットにされた理由は、私が思うにストレートのストライク率が低いからです。
ストレートはボールになる可能性が高いから捨てて、ストライクが入るチェンジアップやカーブを狙う。
万が一ストレートが来た場合は頑張ってファールにする。
この意識で阪神打線は打席に入っていたのではないでしょうか。
それに加えて、笠谷投手は「カウントが投手有利の時はストレートを投げるけど、打者有利の時は変化球」という傾向があります。
この傾向をしっかり読まれました。
5回に四球を連発した場面がありましたが、あれは笠谷投手の傾向の逆を突くために無理やり投球パターンを変えてカーブの割合を減らしたことが原因だと推測できます。
つまり長いイニングを投げるためには、ストレートの制球力も鍵になってくるということです。
フェリックス
フェリックス投手は2回3失点(自責点2)の投球でした。
全50球の内、ストライク26ボール24。
印象としては「制御できていない」です。
フェリックス投手は今登板で155キロという速いストレートを見せてくれました。
ただ、ストライクが入らないのでスピードを落として140キロ台後半のストレートを投げ込んでいましたが、それすらも入らず四球を連発。
非常にもったいないですが、それが今の実力なのでしょう。
個人的にフェリックス投手は、真ん中に全力でストレートを投げ込むだけで二軍では無双できると思っているので、何も考えず真ん中に投げ続けて欲しいです。
捕手は外構え内構えなどせず、全て真ん中構え。
真ん中に構えていても少しずれて良い所に決まったりします。
大城真乃
大城真乃投手は1回無失点の投球でした。
全11球の内、ストライク9ボール2。
印象としては「アピール大成功」です。
まさにゲームのように投げたい所に投げたい球種を投げ込んでいました。
甘い球は1球も無かったです。
内を意識させて外。
外だけで抑えられそうだったら外だけ。
ストレート・チェンジアップ・スライダー。
どの球種にもキレの良さを感じました。
変則左サイドという個性もあるので、今すぐ一軍に上がっても勝負できそうな気はします。
今年で22歳というまだまだ伸びしろたっぷりの投手でもあるので、このような投球を続けていけば自ずと支配下登録は近づきます。
風間球打
風間球打投手は1回1失点の投球でした。
全26球の内、ストライク12ボール14。
印象としては「悪い時の風間投手」です。
今シーズンはこれまでよりもストライクゾーンで勝負する登板が増えていました。
それだけに今回の登板は勿体なかったです。
いきなりの連続四球。
走者を溜めてから、自慢のストレートではなく甘く浮いたフォークを打たれる。
ちょっと一軍で投げさせるには内容が悪すぎます。
今年21歳のプロ3年目でまだまだこれからの投手なのは確かです。
長い目で見守りましょう。
ただ、今シーズンオフに風間投手が支配下のままでいられるかは保証できません。
野手
ウエスタンリーグのホークス選手の打撃成績がこちら。(2024/4/26時点)
廣瀨隆太選手が6打数3安打1打点の活躍で、ヒット3本の内2本がライトへの二塁打。
徐々にプロの投手に適応し始めました。
そろそろプロ初本塁打が見られそうな予感がしてますがどうでしょうか。
リチャード選手は今季第3号の本塁打。
先日の山川選手のように外角のストレートを右中間スタンドに放り込みました。
今年こそ二軍で本塁打王を取る前に一軍に定着してほしい所です。
柳町達選手は4打数3安打1四球でいつも通りの固め打ち。
二軍戦25試合に出場して、未だ打率.388の高打率を残せているのは凄まじいです。
これでも一軍に上がれないという悔しさを今年中に爆発させてくれると思います。
柳町選手が一軍のどのポジションにハマるかを考えた時に、現状では「左の代打」しかありません。
つまり、中村晃選手との争いです。
その争いを見越して、二軍首脳陣はチャンスで回ってくることが多い4番or5番起用をしているのではないしょうか。
柳町選手がシーズン中盤から終盤にかけて、チームを優勝に導く最後のピースとなる展開になれば激アツです。
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