2023年ドラフトで福岡ソフトバンクホークスから一巡目指名を受けた大阪桐蔭高校の前田悠伍投手。
メジャーに渡った千賀滉大投手の背番号41を貰うなど、絶大な期待をかけられてます。
そんな前田投手のプロ1年目に期待することが今回のテーマです。
世代No.1投手
前田悠伍投手は世代を代表する左腕です。
高校1年生の頃から注目を集めていました。
高校3年生の夏は思ったような投球をすることができませんでしたが、台湾で行われたU-18日本代表では最高の投球を披露。
高校生とは思えないマウンドでの落ち着き振りで、チームを優勝に導きました。
明治大学に進む湯田統真投手とプロに進む前田悠伍投手。
現時点で甲乙つけがたい左右の世代No.1投手が今後どのように成長を遂げるのか期待しかありません。
そして彼らに追いつけ追い越せと奮闘するライバルの成長にも注目です。
2010年以降の高卒ドラ1左腕
2010年以降にドラフト1位で指名された高卒左腕は前田投手を含めてたったの8名しかいません。
その8名をまとめました。
2019年 宮城大弥
2019年ドラフトでオリックスから1位指名を受けた宮城大弥投手。
打者としても評価の高い興南高校のエースでした。
プロに入ってからの活躍はご存じの通り。
プロ2年目から3年連続二桁勝利&規定投球回到達。
山本由伸投手と共に左右のエースとしてチームを牽引する活躍です。
山本投手のメジャー移籍によって、2024年は宮城投手が先頭で引っ張っていく立場になります。
2016年 寺島成輝
2016年ドラフトでヤクルトから1位指名を受けた寺島成輝投手。
履正社高校のエースとして高校BIG4と呼ばれた注目左腕でした。
プロ入りしてからは、高卒4年目に一軍で中継ぎ30登板し、防御率2.48を記録。
この数字がキャリアハイとなりました。
2016年 堀瑞輝
2016年ドラフトで日本ハムから1位指名を受けた堀瑞輝投手。
広島新庄高校のエースとしてU18アジア選手権でも無双していました。
プロ入り後は2019~2022年の4年間で一軍40試合以上に登板。
2023年は怪我の影響で5登板に留まりましたが、左の中継ぎとして日本ハムに欠かせないピースの1つです。
2015年 小笠原慎之介
2015年ドラフトで中日から1位指名を受けた小笠原慎之介投手。
東海大相模高校の左のエースとして全国制覇に貢献しました。
プロ入り後は先発として実戦を積み、2021~2023年は規定投球回に到達。
中日の左のエースにまで成長しました。
2013年 松井裕樹
2013年ドラフトで楽天から1位指名を受けた松井裕樹投手。
桐光学園高校の奪三振マシーンとして注目を集め、2年夏の甲子園では大会新の22奪三振を記録しました。
プロ入り後は1年目は先発として一軍で実戦を積み、2年目以降はほとんど守護神として活躍。
2023年オフにメジャーリーグのパドレスへ移籍しました。
2012年 森雄大
2012年ドラフトで楽天から1位指名を受けた森雄大投手。
東福岡高校のエースとして活躍し、甲子園で大活躍した藤浪晋太郎投手や亜細亜大学の東浜巨投手がいるなかでも競合1位を勝ち取る程の注目選手でした。
ただプロ入り後は苦しみました。
キャリアハイが2019年の9登板,防御率2.37です。
2011年 松本竜也
2011年ドラフトで巨人から1位指名を受けた松本竜也投手。
英明高校のエースとして活躍し、193cmの身長から今後の伸びしろを十分感じさせる投手でした。
しかし2015年、野球賭博に関与していたことが発覚。
一軍公式戦出場も叶いませんでした。
活躍する選手の共通点
2010年以降にドラフト1位指名を受けた高卒左腕7名の内、
先発として3年以上活躍した選手は2名、
中継ぎとして3年以上活躍した選手は2名、
1年だけ活躍できた選手は1名、
活躍できなかった選手は2名でした。
投手は当然先発として勝負したいはず。
ただドラフト1位で選ばれたとしても、先発として自らの立場を確立するのは難しいということです。
先発中継ぎに関係なく、一軍で活躍する投手には共通点があります。
1年目から存在感を示していることです。
特に一軍で3年以上活躍している宮城投手、堀投手、小笠原投手、松井投手。
宮城投手の1年目は二軍で13試合,59.2回で防御率2.72。
結果を残し、一軍でも3試合に登板しました。
堀投手の1年目は二軍で11試合,27.1回で防御率1.98。
結果を残し、一軍でも4試合に登板しました。
小笠原投手は1年目から一軍で15試合,72.1回で防御率3.36。
もう既に戦力です。
松井投手は1年目から一軍で27試合,116回で防御率3.80。
既に主力投手です。
先発で勝負してほしい
長く活躍するためには1年目の成績が大事というところで、前田投手の1年目に求めるものも間違いなく高くなります。
もちろん先発として勝負してほしいところ。
2023年度のホークスはQS率38.5%で12球団ワースト。
先発投手の平均年齢も12球団で最も高い。
詳しくはこちら。
先発投手として勝負するなら最高の舞台です。
具体的に期待する数字としては一軍で10先発。
小笠原投手の1年目の起用が理想です。
さすがに松井投手のように1年目からフル回転の活躍までは求めません。
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