甲斐拓也選手FA流出に伴う人的補償が伊藤優輔投手に決まり、補強にある程度区切りがついた福岡ソフトバンクホークス。
今回はそんなホークスの2024年オフの動きをすべてまとめました。
入退団選手に絞ってお伝えします。
支配下70名、育成50名からのスタート
2024年レギュラーシーズン終了時点でホークス選手は支配下70名、育成50名の計120名でした。
2024年開幕前に仲田慶介選手、川村友斗選手、緒方理貢選手の育成3銃士が支配下登録。
2024年シーズン中に佐藤直樹選手、前田純投手、三浦瑞樹投手、石塚綜一郎選手、中村亮太選手の5選手が支配下登録。
2024年シーズンは育成選手の支配下登録が目立ちました。
また野村大樹選手(支配下)と齊藤大将投手(育成)のトレードによって支配下枠を1つ空け、その枠でジーターダウンズ選手が加入。
層が厚く、支配下枠が足りないホークスならではの戦力補強を披露しました。
ここから2024年オフ(2025/1/19時点)の入退団選手を見ていきましょう。
退団
まずは、退団選手から。
支配下
ホークスの支配下選手ではなくなったのは以下の15選手。
これで支配下枠は55となりました。
澤柳投手はトミージョン手術を受けたことで、2025年シーズンは投げられないので育成再契約。
ウォーカー選手は一軍二軍共に打つ方で結果を残せず自由契約。
生海選手は左側頭葉脳挫傷のリハビリに時間がかかるため育成再契約。
和田投手は現役引退。
三浦投手は二軍で最優秀防御率(1.60)のタイトルを獲得したにもかかわらず、まさかの自由契約。
球団は育成再契約の打診をするも、中日へ移籍。
田上投手はランゲルハンス細胞組織球症の影響で2024年度は登板機会が限られ育成再契約。
川原田選手は右足首を痛めた影響で2024年度は出場機会が限られ育成再契約。
笠谷投手は自由契約となり、DeNAへ移籍。
中村投手は2024年シーズン中に支配下復帰を果たすも、オフに自由契約となり、ロッテへ移籍。
仲田選手は二軍で打率.403の好成績を残すもまさかの自由契約。
球団は育成再契約の打診をするも西武へ移籍。
風間投手は自由契約となるも育成再契約。
甲斐選手は国内FA権を行使し巨人へ移籍。
吉田選手は現役ドラフトで日本ハムへ移籍。
三森選手は濱口投手との交換トレードでDeNAへ移籍。
石川投手は国内FA権を行使しロッテへ移籍。
このようにホークスの支配下選手は仮に戦力外通告を受けたとしても、他球団からは大人気です。
引退する和田投手とウォーカー選手以外はすぐに次の所属先が決まりました。
育成
ホークスの育成選手ではなくなったのは以下の14選手。
また、ドラフト指名されたものの入団を拒否したのは以下の1選手。
これで育成選手の人数は36名になりました。
古川侑利投手は現役を引退し、ソフトバンクの一軍アナリストに転身。
渡邊投手は現役を引退し、ソフトバンク本社に就職
村上投手は自由契約。
瀧本投手は自由契約となり、オイシックス新潟アルビレックスBCへ移籍。
佐藤宏樹投手は自由契約となり、くふうハヤテベンチャーズ静岡へ移籍。
伊藤選手は自由契約。
佐久間選手は自由契約。
三代選手は自由契約。
齊藤投手は7月にトレードがあってすぐに自由契約。
小林投手は自由契約となり、オイシックス新潟アルビレックスBCへ移籍。
鍬原投手は現役を引退し、ソフトバンクの一軍広報に転身。
佐藤琢磨投手は自由契約となり、ヤクルトへ移籍。
加藤投手は現役を引退し、ソフトバンク3軍の打撃投手に転身。
フェリックス投手は自由契約となり、レンジャーズとマイナー契約。
古川遼投手は桐蔭横浜大学へ進学。
育成選手は支配下選手に比べると当然ですが、次の所属先が決まりづらいです。
その結果、野球を辞めるという選択肢も生まれます。
入団
続いて、入団選手。
新たにホークスの一員になった選手達を紹介します。
支配下
新たにホークスの支配下選手になったのは以下の10選手。
これで支配下枠は65となりました。
村上投手は「鷹の山本由伸」を目指せる逸材。
庄子選手は次世代のスピードスター。
安徳投手は高い奪三振能力と制球力を併せ持つ即戦力右腕。
宇野選手は内野守備のユーティリティ性と高校通算64本塁打のパワーが魅力。
石見選手は卓越したバットコントロールと内外野守れるユーティリティ性が魅力。
岩崎投手は甲子園優勝投手で何事にもブレないメンタルを持つ。
上沢投手は2023年度まで日本ハムのエース。
上茶谷投手は先発中継ぎ両方こなせる便利な投手。
濱口投手も先発中継ぎ両方こなせる便利な投手。
伊藤投手はトミージョン手術明けで一軍二軍共に防御率1点台。
全体的に投手多めの補強です。
正捕手甲斐拓也選手が抜けたことによる捕手の補強はしませんでした。
育成
新たにホークスの育成選手となったのは以下の18選手。
これで育成選手の人数は54名になりました。
ザイレン選手は高校通算29本塁打の強打が持ち味の大型内野手。
大友選手は独立リーグで1シーズン12本塁打を放ったパワーと二塁送球1.80秒の強肩が魅力の捕手。
広瀬選手は堅守が魅力の内野手。
河野投手は190cmの長身から投げ下ろす大型左腕。
川口投手は最速155キロのストレートとフォークボールで三振の山を築くリリーバー候補。
津嘉山投手はゲームメイク能力に長けた先発右腕。
相原投手は191cmの長身から最速152キロのスピードボールを投げ込む大型右腕。
岡田投手は187cmの長身から最速151キロのスピードボールを投げ込むリリーバー候補。
漁府選手は飛ばす力に長けた大型外野手。
木下選手は走力が長けて守備範囲の広い外野手。
熊谷投手は最速138キロながら、切れの良いストレートを投げる伸びしろ十分の左投手。
塩士投手は能登半島の希望の星。
張投手は地元台湾で「火球男」の異名を持つ157キロ右腕。
澤柳投手、田上投手、川原田選手、風間投手、生海選手は支配下から育成。
育成選手も支配下選手と同様に投手多めの補強となりました。
捕手の新加入は大友選手だけです。
残り支配下枠は5
2024年オフのこれまで動きで、ホークス選手は支配下65名、育成54名の計119名となりました。(2025/1/19時点)
つまり、残りの支配下枠は「5」です。
2023年オフは8枠もあったので、それより3枠少ないです。
より厳しくなる支配下争い。
誰が勝ち抜くのでしょうか。
まずは2月1日からのアピール合戦に注目です。
コメント