2024/10/10、みやざきフェニックスリーグ福岡ソフトバンクホークス対埼玉西武ライオンズが行われました。
結果は8-3でライオンズが勝ちました。
今回はこの試合のホークス投手&野手を個別に取り上げます。
野手に関しては、みやざきフェニックスリーグの打撃成績一覧も載せてます。
投手
大竹風雅
大竹風雅投手は5回5失点(自責点3)の投球でした。
全76球の内、ストライク45ボール31。
印象としては「セットポジション、フォーク、ミス」です。
今回の投球は「セットポジション、フォーク、ミス」の3つで説明できます。
まずセットポジションから。
指にかかったストレートは150キロを記録するなど力強さを感じました。
ただその球を安定して投げられず、特にセットポジションの時は球速がガクッと落ちました。
140キロ台前半のストレートがふわっと真ん中に来たら、プロの打者は確実に捉えてきます。
続いてフォーク。
しっかりと投げ切ったフォークは落差が大きく、空振りを奪えていました。
ただ、2回は金子選手にうまく打たれはしたものの、落ち切らなかったフォークを拾われてタイムリーヒットにされました。
他にも様々な球種を投げていましたが、大竹投手といえば「フォーク」なので、この制度を磨いて打たれない球種にしてもらいたいなと思います。
最後にミス。
四球や投ゴロの送球エラー。
今回の失点は全て大竹投手のミスが絡んでいます。
野球の神様はミスばっかりする選手に微笑んではくれません。
大竹投手は9/19三軍戦から先発に挑戦している投手。
まだ1ヶ月しか先発として投げていないので、課題が出てくるのは当然のことです。
来季の頭にどのような姿になっているかは非常に楽しみです。
今オフの最優先事項はスタミナ面の強化でしょうか。
木村大成
木村大成投手は3回1失点(自責点0)の投球でした。
全38球の内、ストライク23ボール15。
印象としては「強烈な当たりが多い」です。
3回を38球でまとめて、結果としては素晴らしいです。
ただ、そこまで圧倒している感じはありませんでした。
空振りが1球も無かったからです。
真ん中のストレートを打ち損じてくれたり、ファールにしてくれた場面もかなりありました。
もう少しインサイドをしっかり使っていたら、打者に窮屈な打撃をさせることができていたのかなという気はします。
全く使っていないわけではありませんが、だいたい真ん中から外寄りです。
これだと踏み込まれて強い打球を飛ばされるのは当然です。
中村亮太
中村亮太投手は1回2失点の投球でした。
全33球の内、ストライク19ボール14。
印象としては「力勝負ができない」です。
蛭間選手を高めのストレートで中飛に打ち取り、山村選手を追い込むまでは良い感じで投げれていました。
ただ、山村選手に空振り三振を狙ったシンカーをバットに当てられると状況は一変。
抑え方が分からなくなってしまいました。
低めのカーブもファールで逃げられるともう投げる球がありません。
10球も投げさせられたのちに決め球のシンカーをヒットにされると完全に自信を失いました。
シンカーもカーブも対応される。
こういう時に力勝負ができるぐらいの強い真っすぐがあればいいのですが、中村投手には強い真っすぐがありません。
真っすぐを投げても、よくてファールです。
その真っすぐに対応されると、より変化球にも対応されやすくなります。
中村投手は自身の課題に克服するというよりも、ここ最近は自分の持っているものをフル活用して「結果に拘る」投球をしていました。
変化球中心で真っすぐは見せ球の投球です。
投手の基本はストレートなので、こういった投球はいつかボロが出ます。
今の立場を考えると結果を残さなければならないので難しい所ではありますが、長いプロ野球人生を送るためには、ストレートに拘る時期があってもいいのかなという気はします。
野手
みやざきフェニックスリーグのホークス選手打撃成績がこちら。(2024/10/10時点)
<スタメン>
<スタメン外>
この試合で複数安打を放ったのは、三森大貴選手と牧原巧汰選手の2名。
三森選手は4打数2安打1打点(単打1、二塁打1)
初回のボテボテゴロを捌いたプレーや、6回のグラブトス等、セカンドの守備でも安定感がありました。
今季の三森選手は度重なる怪我に苦しみ一軍戦25試合出場に終わりましたが、昨年一昨年は100試合以上に出場した経験十分の選手。
このまま終わってたまるかと気合を入れているはずです。
来季のレギュラー奪取の為にも、ポストシーズンのメンバーに選ばれて、与えられたチャンスでここぞとばかりに大暴れしたいところです。
牧原選手は3打数2安打1四球1打点。
守備面を見ると、ワイルドピッチと記録されたものの後ろに逸らした場面が二度あり、大きく弾いた場面も一度あり、アピールとはなりませんでした。
ただその分をバットで取り返そうと、打席に気持ちがこもっていました。
特に3打席目のセンター前タイムリーは8球粘ってのもの。
来季に繋げる一打となったでしょうか。
ショートを守る仲田慶介選手のところには、強烈な打球が数多く飛んでいき、仲田選手の手前で大きくバウンドする打球もありました。
そんな中でエラーを1つ記録したものの、9回にはそのミスを取り返すファインプレー。
センターに抜けそうな打球に追いつき見事なスローイングをしました。
個人的には、仲田選手には今オフにショートの守備を極めて、今宮選手に挑戦状を叩きつけてほしいです。
外野も内野もできる強みを持っておくのも良いですが、ショートは特別なポジション。
掛け持ちで簡単にできるようなポジションではありません。
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