2024/9/12、福岡ソフトバンクホークス三軍対徳島インディゴソックスの交流試合が行われました。(6イニング制)
結果は2-2の引き分けでした。
今回はこの試合で登板したホークス投手に注目していきます。
野手については9月の三軍打撃成績を載せています。
アピールできた若手選手はいたでしょうか。
投手
和田毅
和田毅投手は2回無失点の投球でした。
全27球の内、ストライク19ボール8。
印象としては「若々しい投球」です。
7/27以来の実戦登板となった和田投手。
この1ヶ月ちょっとでしっかりと状態を回復させたことが窺える、質の良い直球を披露しました。
ストレートで空振りが取れないと和田投手の投球ではありません。
初回は打者2人に対し、外角のストレートで空振り三振。
2回は変化球の投球割合を増やし、チェンジアップで空振り三振。
2回を投げて三振は3つも奪いました。
43歳の投球とは思えません。
今回和田投手の球を受けたのが高卒1年目の藤田悠太郎選手。
藤田選手にとっては非常に良い経験になったのではないでしょうか。
大竹風雅
大竹風雅投手は2.2回2失点の投球でした。
全39球の内、ストライク25ボール14。
印象としては「直球のスピードにバラツキがある」です。
指にかかった時のストレートと、落差の大きなフォークボールは非常に魅力的です。
ただ、そのストレートのスピードにバラツキがあったのがもったいないなと感じました。
150キロのストレートがあれば、140キロ台前半のストレートもあり、全く球速が安定していません。
今村選手には甘く入ったストレートを捉えられ本塁打にされましたが、指にしっかりかかっていれば少なくともファールは取れていただろうなと思います。
複数イニングを投げるスタミナに関してはそこまで気になりませんでした。
少し抜け球が増えたぐらいです。
先発に挑戦してみても面白いとは思います。
大城真乃
大城真乃投手は0.1回無失点の投球でした。
全4球の内、ストライク3ボール1。
印象としては「イニング途中での登板」です。
大城投手のような左の変則投手は回の頭から投げるよりも、回の途中から投げることの方が圧倒的に多いです。
ということで今回は、イニング途中から打者1人と対戦しました。
結果は、低めにストレート&スライダーを集め、安全に打者を二ゴロで打ち取りました。
ここ最近の投球を見る限り、二軍に昇格しそうな香りがプンプンします。
飛田悠成
飛田悠成投手は1回無失点の投球でした。
全26球の内、ストライク9ボール17。
印象としては「なかなか見れない投球」です。
いきなり四球、死球、四球で無死満塁のピンチを作り、三振、三振、右飛で無失点。
こんな投球はなかなか見れません。
普通はそのまま四死球で崩れて、イニング途中で降板するパターンです。
どれだけボール球が続いても、頑なに真ん中でストライクを取りにいこうとしない姿が印象的でした。
無死満塁3ボール2ストライクのカウントから、見送られたらボール球の内角高めストレートを投げ込んだ時は痺れました。
かなりメンタルが強い投手なのではないでしょうか。
投球全体を振り返ると、落ち球を全て見極められて高めのストレートで勝負するしかないという状況だったので、かなり苦しかったのは確かです。
カウントが取れる変化球が一球種でもあれば、また違った投球になるのかなと思います。
最後に全く関係ないですが、飛田投手は背番号を見なければ投げ方も含めて風間球打投手そっくりです。
野手
ホークス選手の9月三軍打撃成績がこちら。(2024/9/12時点)
※9/2練習試合の記録は除く。
<スタメン>
<スタメン外>
この試合で複数安打を放った選手はいませんでした。
ただ、打席の内容が良かった選手はいます。
5番センターで出場した重松凱人選手です。
1打席目はレフトへの2点タイムリー、2打席目は中飛ですが良い当たりでした。
重松選手は6月7月の打撃の状態が最高に良かったものの、8月はその調子を維持することが出来ずに9月に突入してます。
その間に佐藤航太選手が三軍から二軍へ一気に駆け上がりました。
同じ外野手として悔しい気持ちは相当あるはずです。
ただでさえ分厚いホークスの外野陣。
そこに割って入るためには、少しのアピールじゃ物足りません。
打って打って打ちまくり、さらに打って走って守って、存在感を示さなければなりません。
今後のアピールに注目です。
一回裏1死一二塁の場面、山本恵大選手の中飛で一塁走者の牧原巧汰選手が二塁へタッチアップを決めた走塁を見て、チームとして隙の無いプレーが出来ていると感じました。
センターは二塁走者の三塁進塁を防ぐために三塁へ送球するので、その隙を狙って二塁を狙う走塁です。
これが結果的に重松選手の2点タイムリーに繋がってます。
三軍だけでなく、一軍二軍四軍全てにこの走塁の意識が浸透しているからこその結果ではないでしょうか。
初回にファールフライを取ろうとしてファースト三代選手とキャッチャー藤田選手が接触する危険なプレーがありました。
雨が降っている中で、声が通りにくい部分もあったかとは思いますが、怪我をしない為に雨音を上回る大きな声を出してもらいたかったです。
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