2024/8/2、福岡ソフトバンクホークスvs北海道日本ハムファイターズの一軍公式戦が行われました。
結果は6-4でホークスが勝ちました。
今回はこの試合の全体的な感想をホークス目線で振り返ります。
ホークス投手&野手も個別に取り上げます。
野手に関しては8月の一軍打撃成績も載せてます。
全体的な感想
今試合はホークス投手陣の状態が本調子ではありませんでした。
そんな中で、ヒット性の打球を飛ばされることも多かったですが、守備陣がファインプレーを連発し大量失点の芽を摘んでいきました。
また、打線は序盤から得点を積み重ね、中盤にも1点を加えるなど、得点でも投手陣を手厚くサポートしました。
野手の頑張りで勝てたような試合です。
8/3の先発はホークスが有原投手、ファイターズが根本投手。
おそらくホークスは、有原投手が次の試合の先発だから、今試合で中継ぎをある程度継ぎこんでいいという判断になったのでしょう。
それぐらい有原投手の信頼感は絶大です。
スチュワート投手は5回で70球なので、本当はもう1イニング2イニングは投げてもらわないといけない球数でした。
8/1楽天戦で勝ちパターンを温存できたのも今試合に繋がっていますし、いろんな意味でホークスは良いチーム状態だということが言えます。
投手
スチュワート
スチュワート投手は5回2失点の投球でした。
全70球の内、ストライク44ボール26。
印象としては「コースを意識」です。
今回のスチュワート投手はいつも以上に球が走っていませんでした。
なぜならストレートで1球も空振りが奪えなかったからです。
ただ、その分変化球の割合を増やしたり、コースを意識することによって、失点を最小限に抑えていきました。
5回はセンター緒方理貢選手のランニングキャッチに助けられた部分もありましたが、本当に丁寧に投球していたので危なっかしい感じはしなかったです。
ヒットや本塁打を打たれた球以外で唯一危ないと感じた球は、3回の清宮幸太郎選手に対する2ボール0ストライクからの3球目のスプリット。
あの場面は上川畑選手のショートゴロを今宮選手が握り直し内野安打、水谷選手にはストライクが1球も入らず四球と嫌な走者の出し方で2死一二塁というピンチでした。
そして打席に立った清宮選手には2ボール0ストライクという打者完全有利のカウント。
絶体絶命の状況でスチュワート投手が投じたのが、ど真ん中のスプリットでした。
このホームランボールを清宮選手がファールしてくれたことによって、スチュワート投手は一気に楽になったと思います。
もしここで本塁打が出ていたら、計算上ホークスは7-6で負けてます。
勝敗を分ける大きな1球でした。
津森宥紀
津森宥紀投手は1回無失点の投球でした。
全24球の内、ストライク16ボール8。
印象としては「川瀬選手に助けられた」です。
先頭の松本選手に真ん中のフォークを弾き返され、石井選手には外のスライダーに合わされ無死一二塁。
レイエス選手、田宮選手に対してはしっかりコースに投げ切り2死一二塁。
ここで対するは上川畑選手。
1ボール1ストライクからの3球目。
ストレートが真ん中に入り、それを捉えられセンター方向への鋭い当たり。
ただ、川瀬晃選手がこの打球に追いつくファインプレー。
ピンチを脱しました。
あの打球が抜けていれば確実に1点は入っていましたし、さらにピンチで水谷選手という場面でした。
本当に大きなプレーです。
藤井皓哉
藤井皓哉投手は1回無失点の投球でした。
全9球の内、ストライク6ボール3。
印象としては「唯一のオアシス」です。
今回登板した投手の中で、唯一安定感のある投球を見せてくれたのが藤井投手でした。
清宮選手には高めのカーブをセンター前に落とされそうになったものの、センター周東選手の広い守備範囲でアウト。
水谷選手と郡司選手にはストレートで押して、自分の打撃をさせませんでした。
藤井投手の決め球であるフォークを1球しか投げなかったのは気になるところですが、その1球もしっかり低めに投げ切れていたので問題ありません。
藤井投手は基本的にストレートとフォークの投手。
この2球種がしっかり投げ切れているのであれば、あとは球種を張らせないためのおまけです。
ヘルナンデス
ヘルナンデス投手は1回2失点の投球でした。
全24球の内、ストライク15ボール9。
印象としては「珍しい」です。
ヘルナンデス投手は基本的にコースビタビタに投げ切れる投手。
ただ、今回は真ん中近辺にボールが集まっていました。
ストレートかスライダーしか投げないと分かっていて、さらに真ん中に投げてくれるのであれば、プロの一軍選手は流石に捉えてきます。
打たれるべくして打たれた形です。
同点までいかれなくて本当に良かったです。
先頭打者のマルティネス選手をレフトフライに打ち取ったストレートと、最後の野村選手をサードゴロに打ち取ったスライダーはど真ん中のホームランボール。
打ち損じが狙える強い球であるということは言えますが、とても助かりました。
松本裕樹
松本裕樹投手は1回無失点の投球でした。
全8球の内、ストライク6ボール2。
印象としては「危険な球ばかり」です。
三者凡退投球ということで、見た感じはナイスピッチングです。
ただ、この試合で投げた投手の中で甘い球を一番投げ続けていたのが松本投手です。
8球の内、真ん中に入ったのは5球。
全ての球を打者が打ち損じてくれました。
先頭打者の水谷選手には2球目のストレートと3球目のストレートが真ん中に。
2球目はファールでカウントが取れ、3球目は見逃しストライク。
結局、最後は外角低めの完璧なコースにストレートを投げ込み見逃し三振。
次の清宮選手には初球のフォークが真ん中に。
この球を捉えセンター最深部まで運ばれるも、周東選手が快速飛ばして追いつきセンターフライ。
最後の郡司選手には初球のスライダーと2球目のフォークが真ん中に。
初球は見逃しストライク、2球目は捉えられるも角度がつかず正面のレフトフライ。
守護神は勝った状態で試合を締めればよいので、どんな形であれ抑えることが大事です。
それでも次回は松本投手らしいコントロールビタビタの投球に期待です。
野手
ホークス選手の8月一軍打撃成績がこちら。(2024/8/2時点)
<スタメン>
<スタメン外>
近藤健介選手が4打数2安打2本塁打3打点とチームを勝利に導きました。
甲斐拓也選手は2試合連続の本塁打を放つなど、8月に入ってから打撃の好調ぶりが窺えます。
7月は全体的に苦しんだ分、8月は良い月になりそうな気がします。
今試合で注目すべきは打撃もそうですがやはり守備。
川瀬晃選手は初回と6回にファインプレー。
緒方理貢選手は5回にファインプレー。
周東佑京選手は7回と9回にファインプレー。
バランス良くいろんな選手が様々な場面でファインプレーを記録してます。
周東選手は代走で出場した6回の走塁もお見事でした。
盗塁、暴投、暴投で一気に生還。
二塁から三塁への進塁に関しては周東選手のスピード&瞬時の判断が無ければ無理です。
まさに「作戦周東佑京」でした。
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