2024/3/20、福岡ソフトバンクホークス対火の国サラマンダーズの試合が行われました。
結果は15-3でホークスの勝利です。
今回はこの試合で登板したホークス投手に注目していきます。
野手についてはこの試合の打撃成績と、私が特に気になったことを載せています。
アピールできた若手選手はいたでしょうか。
投手
板東湧梧
板東湧梧投手は6回1/3を投げ3失点の投球でした。
全86球の内、ストライク56ボール30。
印象としては「真っすぐの球威がまだまだ」です。
ストレートの球速が140キロ前後。
本来の板東投手のスピードではありません。
スピードを落とした分、コースにしっかり決まっているかと言われたらそうでもありません。
大きく落ちるカーブの制球力が良かったので、緩急をつけて何とか打ち取っていましたが、甘く入ると長打を喰らう場面がありました。
3/12巨人戦で開幕ローテーションを大きく手繰り寄せるナイスピッチングがあっただけに、板東投手にとっては悔しい結果になったと思います。
ただ、昨年と大きく違うのは「先発として1年調整ができること」。
昨年のように先発から中継ぎに回り、また先発調整ということはありません。
開幕ローテーションに入れなくても、いつか必ずチャンスは来ます。
小林珠維
小林珠維投手は1回2/3を投げ無失点の投球でした。
全32球の内、ストライク19ボール13。
印象としては「球の走りは素晴らしい」です。
常時145~148キロのストレートで打者を押し込めていました。
もう少し変化球の精度が上がってくると面白い存在になります。
また、小林投手はあまり真ん中近辺にボールを集めたがらないという特徴があり、コントロールはそこまで悪くないのに四球を出してしまう傾向があります。
それで8回の先頭には四球を出してしまいました。
コースに決めるという気持ちは大切ですが、もっと自分の球に自信を持って真ん中に投げ込んでも良いと私は思います。
一軍の投手でも良いコースにずっと投げ続ける投手はほんの一握りです。
甘い球でも打者を押し込めるということが分かれば、もっとピッチングが楽になると思います。
佐藤宏樹
佐藤宏樹投手は1回無失点の投球でした。
全13球の内、ストライク8ボール5。
印象としては「ストライク率が上がればチャンス」です。
一軍では左の中継ぎ投手候補のヘルナンデス投手がリハビリ組へ。
田浦文丸投手も早期の復帰は厳しそう。
そうなると、一軍の左の中継ぎは長谷川威展投手だけになります。
笠谷俊介投手や松本晴投手が先発調整を続けるとなれば、左の中継ぎは支配下にもういません。
佐藤宏樹投手にとっては今がビッグチャンスということです。
今回の登板ではストレートに力があり、空振りファールをしっかり取れていました。
ただやはり課題は制球力。
投げた瞬間にボールと分かる球を減らしていく必要があります。
一軍の打者はボール球を振ってくれないので、いくら球が強くてもそれだけじゃ抑えられません。
明らかにストライク率が向上したとなれば、支配下に大きく近づきます。
野手
この試合のホークス選手の打撃成績がこちら。
打撃では重松凱人選手が、二塁打と三塁打の長打2本を放ち大きくアピールしました。
重松選手は右の大型外野手ということで、素材は1級品です。
また福岡県北九州市門司区出身の選手ということで、活躍すれば大きく注目を集めるでしょう。
あとはバットに当たる確率を上げていくだけです。
守備ではサードの佐倉俠史朗選手とファーストの佐久間拓斗選手が素晴らしいプレーを見せました。
佐倉選手は高いバウンドのサードゴロにうまくバウンドを合わせたり、鋭い打球に対し体を反転させて取ったりと、動きがとにかく素晴らしかったです。
1球だけ痛烈なゴロをヒットにしてしまったので、あの打球を取れていたら100点満点でした。
佐久間選手は一二塁間の強烈な打球に飛びつきファーストゴロにしました。
あの場面は6回の先頭打者だったので、もし抜けていたらさらに板東投手が失点していました。
板東投手を助ける大きなワンプレーです。
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