2024/5/8、福岡ソフトバンクホークス三軍対香川オリーブガイナーズの交流試合が行われました。
結果は14-8でホークスの勝利です。
今回はこの試合で登板したホークス投手に注目していきます。
野手についてはこの試合の打撃成績を載せています。
アピールできた若手選手はいたでしょうか。
投手
サルディ
サルディ投手は4.2回4失点(自責点3)の投球でした。
全90球の内、ストライク60ボール30。
印象としては「前田悠伍投手の二軍戦初登板のよう」です。
球は全体的に高めに集まっていたものの、その高めのストレートでしっかりと押し込めてファールや空振りを取れていました。
スライダーのキレも良く、5回途中で6個の三振を奪いました。
こんなに圧倒していたのに複数失点を記録してしまったのは、サルディ投手の投球以外のプレーに問題があります。
4回表の守備。
先頭打者をファーストゴロに抑えたかと思いきや、サルディ投手のベースカバーが遅れ内野安打になってしまいました。
その後、球威が落ちてきたストレートを捉えられ連打を喰らい、集中力を欠いたのかバント処理でもエラー。
味方の目に見えないミスも重なりこの回だけで3失点を記録しました。
5回の失点は渡邉陸選手の悪送球が失点に繋がりましたが、先頭打者四球&ボークという投手のエラーも記録していました。
多くの課題を発見でき、能力の高さも示すことができた有意義な登板となったのではないでしょうか。
山崎琢磨
山崎琢磨投手は1回4失点の投球でした。
全36球の内、ストライク22ボール14。
印象としては「投げる球が無い」です。
前回登板でもそうでしたが、打者を抑えるのに苦労していた印象です。
ストレートを簡単に弾き返されるので他の球種が活きていません。
まずはストレートでファールが取れるまでに状態を上げて欲しいです。
村上舜
村上舜投手は0.1回無失点の投球でした。
全3球の内、ストライク2ボール1。
印象としては「あっという間」です。
たった3球の投球ではありましたが、内外低めをしっかり投げ切って素晴らしい火消しだったと思います。
今後左のワンポイントとして勝負するのであれば、まずは今二軍に定着しつつある大城真乃投手に勝たなければなりません。
大城投手がプロ4年目で、村上投手がプロ5年目。
1年後輩に負けてられません。
長水啓眞
長水啓眞投手は1回無失点の投球でした。
全13球の内、ストライク7ボール6。
印象としては「インコースを積極的に突く投球」です。
意図的なのかそこに運よく行っただけなのかは分かりませんが、今回は対戦した全ての打者に対してズバッとインコースのストレートで抑えました。
最速145キロのストレートは威力十分です。
因みに高校時代の最速は144キロなのでいきなり自己最速を更新してます。
まだまだ体の線が細いですし、変化球の制球力には課題が残りますが、裏を返すと伸びしろしかないということ。
今後の成長が楽しみです。
宮里優吾
宮里優吾投手は1回無失点の投球でした。
全18球の内、ストライク10ボール8。
印象としては「冷静な投球」です。
いきなり先頭打者にうまく外角低めの難しい球を長打にされて無死二塁の厳しい状況での投球を余儀なくされた場面。
宮里投手は慌てる素振りを一切見せませんでした。
次の打者はセンターフライで二塁走者がタッチアップ(1死三塁)。
1死三塁では甘く入る球もありつつ三振に打ち取り、2死三塁ではボール先行となった時に変化球でカウントを取って最後はサードフライに打ち取りました。
これから出力を上げていった時の圧倒的な投球が楽しみです。
フェリックス
フェリックス投手は1回無失点の投球でした。
全14球の内、ストライク8ボール6。
印象としては「四球がもったいない」です。
今回の投球は前回と同様、全体的にまとまった素晴らしい投球でした。
最後の打者に対してチェンジアップが1球甘く入ってしまったものの、ストレートの投げミスは1球もありませんでした。
四球を出してしまった時も、ストライクゾーンにかかるかどうかのギリギリのラインのストレートを4球続けてのボール。
制球が乱れている印象は抱きませんでした。
ただ、制球が乱れていなかったからこそ、2ボールになった時点でストライクゾーンで大胆に勝負してほしかったのが本音です。
打席に立っているのは柳田選手でも山川選手でも近藤選手でもありません。
本塁打の可能性が低い打者に対して上から見下ろすぐらいの投球を見せてもらいたかったです。
1点差想定で打席に柳田選手が立っていると仮定していたならその投球でも良いと思います。
野手
この試合のホークス選手の打撃成績がこちら。
この試合で一番アピールしたのは山本恵大選手です。
もちろん本塁打を放った石塚綜一郎選手は凄いです。
ただ、トータルの打席の内容を見た時に明らかに山本選手の方が上回っていました。
山本選手の凄い所はボールを打ちにいって止まれるところ。
打つべき球とそうでない球を見極めることができるので高打率高出塁率に繋がってます。
第2打席の1死三塁の場面では高めのストレートを1球で捉えてライトへの犠牲フライ。
もう少し角度がつけば本塁打になっていたような強烈な当たりでした。
第5打席は2球で追い込まれた後に、5球目の難しいインハイの球を捉えライトオーバーの三塁打。
打った球種はその前に空振りをしていたスライダーです。
現在は怪我明けという部分を考慮されて、外野起用とDH起用をバランスよく回している状況。
三塁打が打てるぐらいまで足の状態が回復しているので、そろそろ二軍で勝負できるのではないでしょうか。
打撃面でいうと、佐倉俠史朗選手の打撃も良かったです。
アウトになった打席のショートゴロもヒットになっておかしくない強烈な打球スピードでした。
タイミング良く強いスイングをかけれている証拠です。
早めに二軍での打席が見てみたいです。
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