2024/8/25、福岡ソフトバンクホークス対阪神タイガースの二軍公式戦が行われました。
結果は4-3でホークスが勝ちました。
今回はこの試合で登板したホークス投手に注目していきます。
野手は、ホークスの8月二軍打撃成績一覧と、注目選手を取り上げて紹介します。
現時点で一軍に上がりそうな選手は果たして誰でしょうか。
投手
前田悠伍
前田悠伍投手は6.0回3失点の投球でした。
全84球の内、ストライク61ボール23。
印象としては「147キロ」です。
6回までの前田投手はほぼほぼ完璧な投球内容でした。
ヒットや四球で出塁を許す場面はあっても、連打は許しませんでした。
そんな投球ができた一番の要因は「出力の高さ」。
高校時代の自己最速148キロからはあと1キロの147キロのストレートを3回の山田選手の場面で記録しました。
また、1試合を通して140キロに満たないストレートは1球もありませんでした。
最終イニングの7回には少し球威が落ちて、球が甘く入ってきたところを捉えられ、連打を喰らってしまいましたが、登板毎に成長を感じます。
5回まででオッケーならば今すぐにでも一軍で勝負できますが、首脳陣はそんな中途半端な状態で一軍に上げることはしないでしょう。
100球以上投げても球威が落ちないスタミナ、そして最大出力150キロ。
ここをクリアして堂々と一軍初登板を迎えて欲しいです。
高卒1年目のこの時期に、出力以外のことを何も心配されない投手なんてめったにいません。
ホークスにとって彼は宝物のような存在です。
木村光
木村光投手は0.1回無失点の投球でした。
全7球の内、ストライク5ボール2。
印象としては「真っすぐ以外の精度が課題」です。
木村投手のストレートは強く、空振りもしくはファールが取れます。
ただ、この球だけで一軍に上がるのは無謀です。
仮にストレートで追い込めたとしても、ストレートしか投げてこないと思われたらストレートを張られるからです。
今回は戸井選手をスライダーで空振り三振を奪う場面はありましたが、高寺選手には1ボール1ストライクからの真ん中のカットを捉えられヒット。
しっかり決まる時と決まらない時があり、まだ信頼を置ける変化球は少ないのかなと感じます。
津森投手やヘルナンデス投手のようにストレートでゴリ押すのも悪くはないですが、彼ら2人にはサイド独特の角度があります。
木村投手にはそれが無いので、多彩な球種でいかにタイミングを外せるかが鍵になります。
1つでもカウント球に使える変化球ができると、ストレートで締める形が作れるようになるので、一軍昇格は近づきます。
田浦文丸
田浦文丸投手は0.2回無失点の投球でした。
全6球の内、ストライク4ボール2。
印象としては「伝家の宝刀チェンジアップ」です。
田浦投手は木村投手と違い、カウント球に自信を持ってスライダーやチェンジアップを投げ込んでいました。
それでカウントが取れてしまうので、ストレートをより速く感じさせ、さらに変化球が活きてきます。
一軍昇格は秒読みではないでしょうか。
今二軍で状態が良い中継ぎ投手といえば、岩井投手と田浦投手。
どちらも状態が良い中で一軍昇格できないので、いわゆる二軍降格待ちです。
一軍中継ぎ投手の誰かが怪我や不調で二軍降格した場合に、すぐ最高のパフォーマンスをできるかが求められます。
宮里優吾
宮里優吾投手は1回無失点の投球でした。
全12球の内、ストライク9ボール3。
印象としては「いつも通り」です。
宮里投手は強いストレートとフォーク、そしてスライダーを主に投げて打ちとる投手。
今回もストレートで押し、フォークで空振り三振を奪い、良いアピールが出来ました。
今季はどれだけアピールしても育成投手なので一軍に昇格することはありません。
ただ、これだけ抑えていると来季の春季キャンプでA組に呼ばれることは確実です。
そこでさらにアピールして支配化登録を掴むためにも、これからもっともっとストレートのスピードを向上させて、平均球速150キロオーバーのパワーピッチャーを目指してほしいです。
中村亮太
中村亮太投手は1回無失点の投球でした。
全14球の内、ストライク8ボール6。
印象としては「もう一段階ストレートの強さが欲しい」です。
中村投手は決め球のシンカーが武器の投手。
今回はシンカーとカーブの2球種で三振を奪いましたが、どちらかと言えばシンカーがメインです。
そんな中村投手の課題はストレート。
先頭打者の井坪選手に簡単にファーストストライクのストレートを弾き返されました。
井坪選手にヒットを打たれた後は、ストレートは見せ球に変化球でカウントを取って何とか抑えましたが、そういう投球になったのは一発で分かります。
ストレートが強い中継ぎ投手が多いホークスの中で、中村投手が異質な存在であることは確かです。
自分なりの投球術を確立させて、結果を残し続けるしかありません。
野手
ウエスタンリーグのホークス選手8月打撃成績がこちら。(2024/8/25時点)
<スタメン>
<スタメン外>
この試合で複数安打を放ったのは、谷川原健太選手。
3打数2安打1四球1盗塁の活躍でした。
谷川原選手は、そろそろ一軍に上がって存在感をアピールしたい頃だと思います。
正捕手甲斐選手に加え、同い年の海野選手も捕手として首脳陣の信頼を積み上げている状況。
焦らないわけがありません。
谷川原選手がこれから一軍へ上がるためには、捕手としてもそうですが、まずは打つこと。
第三捕手に置いておきたいと思わせるぐらいの打撃が必要です。
柳町達選手は今シーズン序盤に4割近い打率を残していながら一軍に上がれないということがあったので、ちょっと打ったぐらいじゃ小久保監督は動きません。
出た試合全てで打つぐらいの活躍が求められます。
2回裏にはレフト桑原秀侍選手がスライディングキャッチ。
7回裏にはセカンド廣瀨隆太選手がスライディングキャッチ。
9回裏にはキャッチャー嶺井博希選手が盗塁阻止。
素晴らしい守備は随所に見られました。
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