2024/4/27、福岡ソフトバンクホークスvs埼玉西武ライオンズの一軍公式戦が行われました。
結果は2-1でホークスが勝利しました。
今回はこの試合の全体的な感想をホークス目線で振り返り、次戦以降の戦い方を考察していきます。
ホークス投手&野手も個別に取り上げます。
全体的な感想
この試合の先発はホークスがモイネロ投手、ライオンズが今井達也投手。
投手戦の雰囲気しかしないマッチアップでした。
ホークスの勝ち筋としては僅差で終盤の中継ぎ勝負に持ち込むこと。
本当にそれだけでした。
まさに今井投手と今季初対戦となった4/12(金)の再現をすればいいのですが、今回はそんな簡単にいくわけがありません。
どのチームも20試合以上を既に消化し、ある程度中継ぎ投手の軸は見えてきている状況。
ライオンズだとアブレイユ投手と佐藤隼輔投手。
この2枚は鉄壁です。
特にアブレイユ投手はこの試合開始前までに11試合に登板し防御率0.00。
9回で決着がつくとしたらライオンズの方に分があったでしょう。
実際、今井投手が7回に点を取られていなければ1-0でライオンズの勝利でした。
ただ3枚目以降の中継ぎの層の厚さを考えるとホークスの方に分があるので、延長になった時点で私は軽めにガッツポーズしました。
それぞれの選手が最高の仕事をした結果ですし、特に代打中村晃選手の同点タイムリーは非常に大きかったです。
延長10回にサヨナラを決めた川瀬晃選手ももちろん素晴らしかったです。
これでホークスはカード頭を取ることに成功。
ただ、このまま簡単に負け越す西武ではありません。
4/28(日)は東浜巨投手と隅田知一郎投手が予告先発。
4/29(月)はスチュワート投手と高橋光成投手が予想先発。
隅田投手と高橋投手は前回対戦ではホークス打線にやられたものの、基本的に安定して試合を作れる投手です。
正直、スチュワート投手は安定感に欠ける部分があるので、相手投手の出来次第となり勝ちの計算はできません。
つまり、ホークスのカード勝ち越しは東浜投手の出来に懸かってます。
投手
モイネロ
モイネロ投手は7回1失点の投球でした。
全108球の内、ストライク72ボール36。
印象としては「3ボールカウントが多い」です。
今登板だけでボール3のカウントが計6回。
相手投手が今井投手ということや、先制を許してしまったこと。
あと単純に制球が定まらなかったこと
様々な要因が絡まってボール球が増えてしまいました。
それでも失点をソロ本塁打による1点に抑えることができたのはホークスにとって大きかったです。
打撃の調子が良いチームであれば、もっと点を取られていたでしょう。
モイネロ投手が本塁打を打たれた3回近辺(2回や4回も)は特に甘い球が多い印象でした。
そこでなぜ複数得点が入らなかったかを考察すると、ライオンズ打線の消極的な姿勢に理由があると私は思います。
2回は佐藤選手が3ボール1ストライクから真ん中のストレートを見逃す。
4回は中村選手が3ボール0ストライクから真ん中のストレートを見逃す。
ストライクを取りに来た絶好球に対してスイングをかけないのは非常にもったいないです。
ホークスとしては非常にありがたいですが。
松本裕樹
松本裕樹投手は1回無失点の投球でした。
全22球の内、ストライク15ボール7。
印象としては「勝負所で間違えない」です。
先頭の金子選手に対しては厳しいところを攻めたものの、最後はカウントを悪くして甘く入った球をセンター前ヒット。
次の平沼選手は送りバント。
チャンスで中村選手。
松本投手はこの勝負所で1球も間違えませんでした。
外のストレート2球で追い込みフォークとストレートで決めにいくものの、中村選手がファールで粘り甘い球を待つ。
ただ、最後まで甘い球を投げることなく、この打席で初めて投じるスライダーで空振り三振。
甲斐捕手との意思疎通がしっかり取れた完璧な打ち取り方でした。
中村選手を抑えてホッとしたのか、その次のアギラー選手に対しての2球目にど真ん中のストレート。
ヒヤッとしましたが、結果的に空振りを奪えて助かりました。
あそこで空振りを奪えたのでストレートで押せるという判断になり、最後もストレートで押してセンターフライ。
無失点投球は継続です。
オスナ
オスナ投手は1回無失点の投球でした。
全17球の内、ストライク11ボール6。
印象としては「スピードは上がってきた」です。
今登板で空振りを奪えたのは佐藤選手に対するストレートでの空振り1球のみ。
三者凡退で打ち取ったにもかかわらず、球数が少々多くなったのはその為です。
球数が多くなるとその分甘い所へいく確率は高くなります。
これからより一層ボールの質を高めていきたいところです。
ただ、スピード自体はオスナ投手本来の状態に近づいています。
カットボールで最速152キロ、ストレートは最速155キロ。
この速さで少しずらされるとなかなか打てません。
オスナ投手が良い時は10球以内で1回を終わらせるので、そのような投球が続いていけばもう心配する必要は無いのかなと思います。
津森宥紀
津森宥紀投手は1回無失点の投球でした。
全20球の内、ストライク11ボール9。
印象としては「危ない投球」です。
防御率0.00の調子の良い投手の投球には見えませんでした。
いきなり先頭打者古市選手の初球にど真ん中のストレートを投げ、結果的に打ち取れたものの嫌な雰囲気を感じました。
それを津森投手が意識しすぎた結果、今度は長谷川選手にストライクが入らず四球。
四球を出した後もコースを意識しすぎて、金子選手に対しては3ボール。
ここでようやく津森投手が割り切った投球を見せました。
真ん中のストレートでストライク、内のストレートでストライク、外のストレートをファール。
最後は勝負球の真ん中のストレートを捉えられるも、ライト柳田選手のファインプレー。
柳田選手が津森投手を救いました。
平沼選手はストレートオンリーでサードゴロ。
今回の内容だと、調子の良い打線であれば点を取られていたでしょうね。
野手
ホークス選手の一軍打撃成績がこちら。(2024/4/27時点)
周東佑京選手は久しぶりに打席に立ち、2打席ともヒット性の打球を飛ばしていました。
次の試合からはスタメン復帰するのではないでしょうか。
川村友斗選手はこの試合でも1番センターで3打数1安打とアピールしましたが、何より打席の内容が良いです。
今井投手の最高の球を2球決められて見逃し三振になっただけで、打てる球が来たら確実に捉えています。
個人的には6番辺りで起用し続けてもらいたいです。
柳田悠岐選手はその川村選手の打撃をもう1ランク高めたような打撃を見せてくれました。
4打数2安打1敬遠で、特に2本目のヒットは2球で追い込まれてから低めの勝負球を捉えたものです。
川村選手がこの打撃を身につければさらに凄い打者になれます。
中村晃選手と川瀬晃選手は1打席で結果を残すところが凄いです。
中村選手が打たなければこの試合は9回で終わってます。
打席に入る時の鬼気迫る表情がたまりません。
川瀬選手は4/20(土)オリックス戦以来1週間ぶりの打席。
そこで一発回答するのは流石です。
甲斐選手と海野選手のように、ショートも川瀬選手のスタメン起用がこれから増えてくるかもしれません。
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