今回は「2024年度ホークス2番打者は誰だ!!!」というテーマで話を進めていきます。
前回は、柳田選手の打順を考察しました。
そこで柳田選手の2番打者は可能性が低いという結論に至りました。
山川穂高選手が4番なら、近藤健介選手は3番。
それならば、2番打者は誰になるのでしょうか?
私なりの見解を述べます。
2番打者に求めるもの
2番打者に求めるものは以下の5点。
- 併殺が少ない
- 出塁率が高い
- 粘れる
- チャンスに強い
- 長打率が高い
特に上2つは重要です。
1番打者は自分の打撃ができますが、2番打者は自分の打撃ができません。
出塁率の高い選手が1番にいて、ポイントゲッターが3~5番にいて、その2つを繋ぐ働きが求められるからです。
まず、1番打者は足の速い選手であることが多いので、盗塁をアシストする為に、打者のタイプによっては打てる球でも待たなければなりません。
そんな器用さも持ちつつ、高い出塁率をキープしなければなりません。
少し昔の日本野球では1番打者が出塁したら「バント」が当たり前でしたが、バントの巧さだけで2番打者を決める時代は終わりました。
1番打者が出塁できなかったとして、2番打者も低い出塁率だと、最悪の状況でクリーンナップに回してしまうからです。
考えうる最高の2番打者が侍ジャパンでの近藤健介選手。
ヌートバー選手の出塁を殺さず、相手投手に球数を投げさせながら、最高の状態で大谷選手に回していました。
下位打線から作ったチャンスを近藤選手が還すという形もあり、もう何でもありです。
メジャーではチーム1の強打者が2番に入る形が主流ですが、あの形も理にかなっているとは思います。
例えば大谷翔平選手は足が速くて、フライアウトが多いのでゲッツーの可能性が非常に低い。
尚且つ、出塁率長打率が高い選手なので、得点圏でクリーンナップに回す可能性が高い。
ローリスクハイリターンを狙えます。
ホークスにはまさしく侍ジャパンの近藤選手がいるので、彼に2番を打ってもらって3番4番に繋ぐという形がベストだと思いがちですが、近藤選手がチームNo.1のポイントゲッターでもあります。
近藤選手以外でチャンスを拡大させて、3番の近藤選手に繋ぐという形が求められます。
候補選手
現実的に考えると、「その時々で一番調子の良い選手」が2番に入ると思います。
ただ本音を言えば、安定した結果を残す選手が2番に居続けて欲しいです。
2024/3/11時点で一軍にいる選手の中から、2番打者候補をリストアップしました。
今宮健太
3月に入ってから好調な打撃を見せている今宮健太選手。
彼が2番に入る可能性は十分考えられます。
まずバント技術は球界No.1。
また、三振が少なく、最低限の進塁打を確実にこなせる選手でもあります。
低くて強い打球を放つ選手なので、どうしてもゲッツーの可能性が生まれてしまうのでそこだけが懸念点です。
もし2022年度のようなキャリアハイに近い打撃成績を残せたら文句無しの2番打者です。
川村友斗
キャンプから猛アピールを続ける川村友斗選手。
彼が2番に入ったら非常に面白いと思います。
周東選手が1番の場合は盗塁の為に待つことも求められますが、同じセンターのポジションなので川村選手がスタメンで出るなら基本的に周東選手は出ません。
これまで通り、積極的な打撃が可能です。
また、川村選手は完全にプルヒッターの打者。
3月に入って左方向への打球は一本もありません。
つまり、進塁打という意味でもうってつけの打者です。
また1死から単打で出塁したとしても、次の打者が近藤選手なので、盗塁のチャンスはいくらでもあります。
1番が柳田選手だとすると、3人連続左打者になってしまいますが、3選手共左投手を苦にしないので問題ないです。
川村選手は3月9日のマリーンズとのオープン戦で左投手の坂本投手から本塁打を放ちました。
中村晃
オープン戦でしっかり結果を残している中村晃選手。
ポジション問題はありますが、彼も2番打者候補です。
まず粘り強いという部分で、1番打者が周東選手だったら特に効果を発揮します。
出塁率も3割中盤を残し続けているので、安定感があります。
ただ、塁に出ても盗塁が無い、そして長打が少ないという部分で、嫌らしさはあっても怖さはありません。
あと個人的に中村選手と近藤選手という、似たタイプの選手をくっつけるのがもったいない気はします。
緒方理貢
少ない打席数でしっかりアピールできている緒方理貢選手。
同じ育成の川村選手と比較した時に長打力の部分で差はあるものの、総合的に彼もレギュラーを狙える位置にいます。
ヒットばかりに目がいってしまいますが、好球必打でしっかりと四球を選べており、出塁率が高くなりそうな気がしてます。
出塁すれば足を有効に使えるので、2番ではなく1番になる可能性もあります。
栗原陵矢
サードのレギュラー大本命の栗原陵矢選手。
彼が2番に入る可能性はあります。
栗原選手といえば「勝負強い」というイメージ。
ただ、そのイメージとは裏腹に得点圏打率は3年連続で3割を下回っています。
特に昨シーズンは怪我明けで苦戦した部分もあったかとは思いますが、シーズン打率.239を得点圏打率.237が下回りました。
実は2番の方が向いているんじゃないかという気がしてきます。
また、栗原選手は通算出塁率.318が20代のホークス選手の中では2番目に良い数字。
これにシーズン20本塁打を記録したことがある長打力を兼ね備えているので、ハマればかなり怖い2番打者になりそうです。
そもそも、栗原選手はもうホークスの顔と言われなければならない立場。
得点圏打率が低いから2番ではなく、2番最強打者理論で2番に据えるという考え方をしたい選手です。
周東佑京
周東佑京選手がもしレギュラーを掴んだ場合は1番で走りまくるのが良いと思います。
ただ、3番に近藤選手がいると仮定すれば2番も面白いです。
例えば1番柳田選手が出塁して、周東選手がゴロアウトで走者入れ替わり。
3番近藤選手の打席で盗塁を決め、得点圏になって近藤選手タイムリー。
最低限こういう形が作れます。
周東選手は一塁でも得点圏なので、とにかく出塁率。
周東選手よりホームランを打てる選手はいても、周東選手より走れる選手はいません。
ホームランのツボを持っている選手ではありますが、そこは捨てるべきです。
ホームラン数が0本になった時に最強の周東選手が見れると思います。
柳町達
出塁率の鬼、柳町達選手も2番候補です。
オープン戦ではなかなか結果が残せていませんが、オープン戦とレギュラーシーズンは別物。
柳町選手は寧ろオープン戦で悪い時の方がシーズンで活躍します。
成績的に二軍スタートの可能性が高いですがそれでいいです。
彼はここから巻き返します。
ホークスの20代の選手の中で柳町選手の通算出塁率.362はぶっちぎりのNo.1。
柳町選手に周東選手の走塁が加われば日本代表の1番打者になれます。
柳町選手は長打力に課題がある選手なので、2024シーズンはその長打力を向上させようと取り組んでいます。
将来的に近藤選手のような選手になってくれたらと個人的には思ってます。
三森大貴
積極的な打撃が持ち味の三森大貴選手。
彼に四球は期待できません。
打って打って打ちまくるのみです。
今年25歳のシーズンでこれからプロ野球選手として脂が乗ってくると考えれば、打率3割3分辺りを期待したくなります。
それだけ打てれば出塁率も3割7分辺りになっていると思うので、十分上位打線を任すことができます。
また、三森選手には足という武器もあります。
どんなに凡打でもゲッツーにはなりません。
個人的理想
今の段階で「この選手しかない!!!」と決めることはできません。
牧原大成選手、仲田慶介選手、井上朋也選手、ウォーカー選手。
ここに挙げていない選手が2番に収まる可能性は十分あります。
また、1番に誰を据えるかで2番打者も変わってきます。
柳田選手が1番に入ると、そこまで盗塁をイメージしなくていいので、早打ちの牧原大成選手や三森大貴選手が2番でも問題ありません。
逆に周東選手のような盗塁をする選手が1番に入ると、柳町達選手や中村晃選手のような粘れる選手が理想的です。
ただ、せっかく3番に近藤選手がいるので、足が使える選手を2番に置きたいところです。
近藤選手の良さを活かしつつ、相手投手にプレッシャーを与える打線を考えた時に、2024/3/11時点で最強の1,2番は1番柳田悠岐選手2番川村友斗選手ではないでしょうか。
いろんなパターンを想像した中でこれが一番しっくりきました。
柳田選手のコンディションを考慮すると別の案も出てきますが、純粋な強さを追い求めるとこうなります。
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