ホークスのスカウト陣は基本的に高校生が大好きです。
どんなに即戦力選手が必要だと言われていても、確実に支配下で1人は高校生を獲得します。
2005年以降で高校生を1人だけ指名したのが2013年と2019年の2回だけ。
逆に戦力に余裕がある時は、高校生しか指名しません。
2015年と2020年がまさにそうでした。
そんなホークスが2024年ドラフトで狙いそうな高校生選手のポジションを絞っていきます。
近年の支配下高卒選手
ホークスの近年の支配下高卒選手やチーム編成を見つつ、2024年ドラフトを考察していきます。
投手
まずは投手から。
支配下投手の右左内訳は右投手21名、左投手11名。(2024/2/16時点)
右投手が圧倒的に多いです。
左右のバランスを取るなら左が欲しいです。
続いて直近3年(2021~2023年)の支配下高校生投手がこちら。
木村大成投手、風間球打投手、大野稼頭央投手、前田悠伍投手
4名中3名が左投手。
全体的に見ると右投手が圧倒的に多いものの、「若手投手」に限ると左投手の方が多いことが分かります。
即戦力だと左投手、将来性だと右投手がバランスを取るならば理想的です。
もっと言えば、本来は二軍で経験を積んでほしいはずの風間投手がプロ2年間で一度も二軍戦に登板できていません。
絶対的なスピードボールで打者をねじ伏せる右のエースがいないホークスにとって、スケールの大きな右投手を指名する可能性は十分考えられます。
野手
続いて野手。
支配下野手の右打ち左打ちの内訳は右打ち15名、左投手15名。(2024/2/16時点)
バランスは非常に取れています。
続いて直近3年(2021~2023年)の支配下高校生野手がこちら。
イヒネイツア選手、藤田悠太郎選手
投手に比べると少ないですが、2020年に高校生ドラフトを行い、そこで野手を4名も指名したのでバランスを取ったのだと思います。
ここで注目すべきは外野手。
それも左打ちの外野手です。
外野手については野手で唯一、過去3年で指名が無く、今年高卒4年目を迎える笹川吉康選手が一番若い支配下外野手となります。
そしてその笹川選手も打撃の確実性に課題がある発展途上の選手です。
ホークスは右打者のアピールが乏しいとよく言われます。
それも間違ってはいませんが、中堅ベテランに限った話です。
即戦力で山川穂高選手、ウォーカー選手を獲得しましたがこの選択は間違っていません。
若手に関しては井上朋也選手、吉田賢吾選手等、あとは一軍で結果を残すだけの選手が数多くいます。
対する左打者は柳田悠岐選手、近藤健介選手を始め凄いメンバーだと言われますが、中堅ベテランに限った話です。
生海選手や渡邉陸選手もいますが、総合的に見て現時点で左打者は右打者よりも若手の層が薄い印象です。
パワーのある若手左打者はたくさんいるので、狙うとするなら率を残せて走れる選手になります。
超高校級の右投手
前段落を踏まえて、まずはホークスが好きそうな投手を2名紹介します。
ポイントは「スケールの大きさ」です。
清水 大暉(前橋商)
前橋商業高校の清水大暉投手は190㎝の身長から投げ下ろす、140キロ中盤から後半の速球が持ち味の投手です。
変化球では特にカーブの落差が素晴らしく、緩急をつけた投球ができます。
まだまだ体の線が細いので、将来的には160キロのスピードも夢ではありません。
そうなればオリックスの山下舜平大投手や山﨑颯一郎投手のように、エースもしくはクローザーを目指せるでしょう。
平嶋 桂知(大阪桐蔭)
大阪桐蔭高校の平嶋桂知投手は187㎝の長身から繰り出される、最速154キロの直球と多彩な変化球で打者を翻弄する投手です。
細かいコントロールが課題になりますが、そこが改善されるとかなり総合力の高い投手になります。
1つ上の先輩に前田悠伍投手という絶対的エースがいて、登板機会は限られていました。
よって平嶋投手が大きくアピールできるチャンスは「今年の夏」です。
超高校級の左打ち外野手
続いてホークスが好きそうな野手を2名紹介します。
ポイントは「率を残せて走れる選手」です。
モイセエフ・ニキータ(豊川)
豊川高校のモイセエフ・ニキータ選手はフルスイングが魅力の大型外野手です。
1年秋から3番センターでレギュラーを掴み、憧れの選手は柳田悠岐選手。
1年時は体が細く本塁打は0本だったものの、食トレによって2年時だけで14本塁打を放ちました。
この成長スピードだと、トリプルスリーも夢ではありません。
石見 颯真(愛工大名電)
愛工大名電高校の石見颯真選手はコンタクト能力に優れた巧打者です。
フォロースルーが大きい為、大振りのようにも見えるスイングですが、ボールをコンタクトしてから大きく振っているだけです。
ギリギリまでボールを呼び込むので、追い込まれてからでも逆方向にヒットが打てます。
50m5.9秒とスピードもあり、将来的に想像もつかない選手になっているかもしれません。
コメント