2023年ドラフトで福岡ソフトバンクホークスから七巡目指名を受けた福岡大大濠高校の藤田悠太郎捕手。
高校通算43本の長打力と二塁送球1.83秒の強肩が魅力の捕手です。
そんな藤田選手のプロ1年目に期待することが今回のテーマです。
小柄でパンチ力のある正捕手候補
藤田悠太郎選手は170cm72kgと決して体の大きな選手ではありません。
それでもフットワークの軽さとパンチ力で評価を高めました。
福岡大大濠高では1年秋に内野手から捕手へ転向。
まさにホークスの正捕手、甲斐拓也選手のようなイメージです。
甲斐拓也選手の高校通算本塁打数は40、二塁送球1.77秒なので肩は甲斐選手、打力は藤田選手という印象です。
これからの成長次第で甲斐選手のような正捕手になれる可能性を秘めてます。
高卒ドラ7捕手
過去のドラフト7位で藤田捕手と同様の高卒捕手を調査しました。
2010年ドラフト以降に絞ります。
2021 中川勇斗
2021年ドラフトで阪神から7位指名を受けた中川勇斗選手。
京都国際高校時代は二塁送球1.8秒台の肩を武器にプロ注目選手になりました。
プロ入り後は二軍で実戦を積み、一軍出場を窺っている状況です。
2022年は103打席でOPS.835。
2023年は150打席でOPS.744。
肩だけでなく「打てる捕手」としても注目を集めています。
2021 髙木翔斗
2021年ドラフトで広島から7位指名を受けた髙木翔斗選手。
県立岐阜商業高校時代は188cm90kgの恵まれた体格を活かした長打力を武器に活躍。
プロ入り後は二軍でもプロの球に苦しんでいます。
2022年は打率.118、2023年は打率.147。
バットにボールが当たらないので本塁打もゼロです。
2019 水上桂
2019年ドラフトで楽天から7位指名を受けた水上桂選手。
明石商業高校時代はU-18日本代表に選ばれるなどリード面で評価の高い捕手でした。
プロ入り後は二軍で全く打てず3年目オフに戦力外通告を受け育成選手に。
4年目となった2023年シーズンは遂に二軍で打てるようになり、94打席で打率.278,OPS.707と結果を残しました。
2016 郡拓也
2016年ドラフトで日本ハムから7位指名を受けた郡拓也選手。
帝京高校時代は捕手だけでなく内外野さらには投手もこなすユーティリティプレイヤーとして活躍。
プロ入り後も様々な起用がされています。
2023年度は二軍で9本塁打を放つなど、長打力もアピールしており更なる活躍が期待されます。
2014 多田大輔
2014年ドラフトで広島から7位指名を受けた多田大輔選手。
鳴門渦潮高校時代は二塁送球タイム1.79秒の強肩と189cm91kgの大きな体格が注目を集めました。
プロ入り後は二軍でも出場試合数を伸ばせず、3年目オフに戦力外通告。
その後は社会人野球やソフトボールチームを転々としながらスポーツ選手を継続されてます。
藤田捕手が目指すべき場所
藤田捕手が目指すべき選手は甲斐拓也選手です。
体格も肩もパンチ力も何もかもが似ています。
ただ、成長曲線としては似てほしくないというのが正直なところです。
甲斐選手がホークスの正捕手を掴むまでには、プロ入りから7年もかかってます。
支配下選手として入団した藤田選手は、おそらく今のホークスでは7年も待ってもらえません。
高校通算本塁打は過去のドラフト7位捕手の中で藤田選手がトップ。
この長打力を1年目からアピールする必要があります。
理想は阪神の中川勇斗選手のように二軍でアピールすること。
二軍で100打席&本塁打3本を記録したら100点満点の1年目です。
基本的には三軍四軍の試合に出場することが多くなると思うので、そこでクリーンナップに座るくらいの成績を期待です。
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