大泉周也選手のプロ1年目に期待すること

ホークス考察
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2023年ドラフトで福岡ソフトバンクホークスから育成一巡目指名を受けた福島レッドホープスの大泉周也選手

高校通算53発、BCリーグ通算21発の長打力が魅力の外野手です。

そんな大泉選手のプロ1年目に期待することが今回のテーマです。

左の強打者

大泉周也選手の特徴を一つ挙げるなら長打力です。

身長175cmとプロ野球界の中では体の大きな選手ではないものの、近藤健介選手や中村晃選手のような鋭いスイングで打球を飛ばします。

高校通算本塁打60本の中村晃選手がヒットメーカーに転身したように、大泉選手もそういったタイプに落ち着く可能性はあります。

ただ、今のホークスのチーム状況で「左の巧打者」は足りてます。

よって、スタイルを変えずに「左の強打者」として勝負すべきです。

独立リーグ出身育成ドラ1外野手

過去の育成ドラフト1位で大泉選手と同様の独立リーグ出身外野手を調査しました。

2010年ドラフト以降に絞ります。

2021 岩田幸宏

2021年ドラフトでヤクルトから育成1位指名を受けた岩田幸宏選手

信濃グランセローズ時代は50m5.7秒の俊足と、独立リーグ通算打率.355の打撃の確実性を示しました。

プロ入り後2年は二軍出場が続いています。

ただ、盗塁は2022年15個、2023年10個

打撃面だと2022年は213打席で打率.275、2023年は151打席で打率.279

あとは出場機会だけです。

2021 村川凪

2021年ドラフトでDeNAから育成1位指名を受けた村川凪選手

徳島インディゴソックス時代は50m5.5秒の快速で注目を集めました。

プロ入り1年目は二軍で打撃に苦しみましたが13盗塁。

2年目の2023年度は打撃が開眼し、二軍のレギュラーに定着。

371打席で打率.280の打撃の確実性。

29盗塁はぶっちぎりで二軍の盗塁王でした。

2021 山中尭之

2021年ドラフトでオリックスから育成1位指名を受けた山中尭之選手

茨城アストロプラネッツ時代は2021年シーズンに11本塁打を放ち注目を集めました。

プロ1年目は二軍でもプロの壁にぶつかり、90打席で打率.195,本塁打1の悔しい成績に終わりました。

ただ、2年目となった2023年シーズンは二軍でチーム最多の6本塁打を放ち、打席数も186打席まで伸ばしました。

2018 海老原一佳

2018年ドラフトで日本ハムから育成1位指名を受けた海老原一佳選手

富山GRNサンダーバーズ時代は188cm92kgの恵まれた体格を活かし、2018年シーズンに9本塁打を記録。

プロ入り後は2019,2020年と二年連続で二軍で二桁本塁打を記録。

ただ3年目の2021年は怪我の影響で結果を残せませんでした。

そして、3年目オフに戦力外通告。

怪我が無ければ今頃どうなっていたか分かりません。

2017 和田康士朗

2017年ドラフトでロッテから育成1位指名を受けた和田康士朗選手

富山GRNサンダーバーズ時代は50m5.8秒のスピードと振り切るスイングで注目を集めました。

プロ入り後は打撃に苦しむものの持ち前の足で支配下契約を勝ち取り、3年目にプロ初出場。

代走として活躍するだけでなく、2023年度は打撃面でも3本塁打を放つなどアピールし、外野のレギュラーを狙える存在になりました。

2011 神保貴宏

2011年ドラフトで楽天から育成1位指名を受けた神保貴宏選手

トランシス時代は50m5.9秒の足と遠投120mの強肩を武器に守備のスペシャリストとして注目を集めました。

プロ入り1年目は二軍でチーム最多盗塁(16個)を記録。

2年目は打撃を伸ばし、210打席で打率.272

順調に成長していたものの3年目につまずき、その年のオフに戦力外通告を受けました。

2010 安田圭佑

2010年ドラフトでソフトバンクから育成1位指名を受けた安田圭佑選手

高知ファイティングドッグス時代は2010年に46盗塁で盗塁王のタイトルを獲得。

プロ入り後は2年目にウエスタンリーグ盗塁王のタイトルを獲得したものの、怪我もあり目立った活躍はその年のみ。

4年目オフに戦力外通告を受けました。

大泉選手が目指すべき場所

過去の独立リーグ出身の育成ドラフト1位外野手はスピードが武器の選手が非常に多いです。

長打力を武器に入団した選手は山中尭之選手海老原一佳選手ぐらいです。

山中選手はまだこれから次第ですが、山中選手も海老原選手も一軍の舞台に上がれていないのは事実。

よって大泉選手が目指すべきロールモデルは定まっていません

大泉選手は山中選手、海老原選手の入団時よりも年齢は上。

24歳のオールドルーキーです。

つまり川村友斗選手や仲田慶介選手、山本恵大選手と同年齢なので2024年シーズンが勝負の年になります。

プロ1年目は支配下契約を勝ち取ること

これが全てです。

具体的な数字としては二軍で打率.250以上本塁打15本以上

独立リーグでの1シーズンの本塁打数16は過去の育成ドラフト1位外野手の中でNo.1なので、これだけの期待は持てます。

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