今回は「もしもソフトバンクと西武がトレードするなら誰と誰?」というテーマで話を進めていきます。
お互いのチームの特徴を踏まえ、選手ファーストかつWin-Winのトレードとなるよう心掛けていきます。
あくまでも想像なので楽しんでご覧ください。
前回のトレード考察記事はこちら。
西武の特徴
西武の一番の特徴は「投手力」です。
数年前の山賊打線からは考えられない変貌ぶりです。
山本由伸投手、山﨑福也投手が抜けるオリックスのことを考えると、現時点でパリーグNo.1の投手力を誇ると言っても過言ではありません。
ただその反面、課題は打線です。
セリーグの中日のように、投手が抑えていても点が取れていません。
チーム本塁打90はパリーグワースト、チームOPS.636はパリーグワースト、チーム得点圏打率.220は12球団ワースト。
よってパリーグ順位は5位。
そんな西武の弱点をポジション別に見ていきます。
投手
西武の投手はかなり充実しています。
こちらをご覧ください。
ホークスの先発投手を立て直そうと記事を書きましたが、結果的に西武の先発投手陣を立てることになってます。
西武の先発投手の平均年齢は25.3歳。
12球団で最も若いです。
それだけ世代交代が図れているということです。
QS率は12球団No.1の60.1%。
若いだけでなく安定もしてます。
先発が長いイニングを投げる分、中継ぎにもいい影響をもたらし、西武の中継ぎ投手で30試合以上投げた投手はたったの5名。
そんな中で2023年度は武内夏暉投手を始め、即戦力の投手を多く獲得。
まさしく投手王国です。
これらの投手達をトレードに出せば、若くていい野手を獲得できます。
捕手
捕手は特別補強ポイントではないものの、打てる捕手という部分では補強ポイントです。
若い古賀悠斗選手が盗塁阻止率.412で12球団No.1。
ただ、打撃面で他球団の選手と比べて目立った選手はいませんでした。
森友哉選手のレベルを期待するのは無理ですが、ある程度打てる捕手は欲しい所です。
内野手
内野手は特別補強ポイントというわけではありません。
寧ろ強みです。
セカンドの外崎修汰選手、ショートの源田壮亮選手。
この2選手はレギュラー確定。
サードは佐藤龍世選手を中心に、若手の山村崇嘉選手も頭角を現してきた。
ファーストは山川穂高選手のホークス移籍が噂されているものの、マキノン選手や渡部健人選手がいる。
層は厚いと見てます。
外野手
外野手は明確な補強ポイントです。
外野手で目立った活躍をした選手は一人もいません。
若手中堅ベテラン全てを見渡して、2023年度,最も活躍した外野手はベテランの栗山巧選手。
ただ栗山選手は、内野手の中村剛也選手と共にもう指名打者の選手です。
今オフこのポジションで大きな補強が出来れば優勝を狙えます。
ソフトバンクのトレード戦略
西武の戦力分析の結果、投手と内野手は強み、捕手と外野手が弱みだということが分かりました。
ホークスは当然西武の先発投手を獲得したいところ。
12球団ワーストのQS率38.5%を何とかしたいです。
ただそんな簡単にはいきません。
西武の若くて安定した先発投手を獲得したければ、それ相応の若くて成績を残した野手を放出しなければなりません。
例えば内野手ですが三森大貴選手と隅田知一郎投手のトレードを考えてみましたが、三森選手は貴重な若手のリーダーとなりうる存在。
西武は武内投手等で穴埋めが可能になるかもしれませんがホークスは難しいです。
また、西武としてもセカンドとして定着していた外崎選手をまた外野に回さなければならなくなります。
他にも実績のあるホークスの若手と言えば、外野手の柳町達選手。
ただ彼はホークスの中では若手というだけで、フラットな目線で見ると来年27歳の中堅選手です。
年齢的な部分で折り合いが付く投手を探したときに、なかなか難しい部分はあります。
また、柳町選手は西武の課題である「長打力」を解決する選手としては相応しくありません。
いろいろと考えると、ホークスが西武から若手投手を獲得するのは無理と判断しました。
結論としては西武の2番目の弱点である捕手。
具体的にはホークスの捕手と西武の内野手によるトレードです。
具体的なトレード案
今回はいろいろと複雑な考察になりましたが、具体的なトレード案を発表します。
山野辺翔選手と嶺井博希選手のトレードです。
山野辺選手は29歳。
嶺井選手は32歳。
年齢的に近い2人が移籍するだけで両チームにメリットがあります。
両選手のチーム内の立ち位置
山野辺選手と嶺井選手の現チーム内での立ち位置を分析します。
まずは山野辺選手から。
山野辺選手のポジションはセカンド。
ただ正セカンドには外崎選手が君臨。
今はユーティリティプレイヤーとしてサードで出場機会を窺う状態です。
右の内野手という部分で見ても、佐藤龍世選手や渡部健人選手等、若くて勢いのある選手がたくさん。
さらに2023年度ドラフトでは村田怜音選手という強打の内野手を獲得。
二軍で毎年のように結果を残しながら、立場はどんどん怪しくなってます。
次に嶺井選手。
FA権を行使し4年契約でホークスに入団。
その時から私は疑問でした。
正捕手の甲斐選手から世代交代を図りたいのに、甲斐選手より年上の選手を取るのかと。
結果的に出場機会はDeNA時代から大きく減りました。
ただ、2023年度もDeNAにいたら、山本選手の台頭により出場機会を減らしていたのかもしれませんが。
ホークスは2024年度もいかに甲斐選手から世代交代を図れるかが大きなテーマになります。
よって嶺井選手は甲斐選手が怪我した場合の保険的存在に変わりません。
嶺井選手が活躍したらしたでチームが勝つので喜ばしいことですが、世代交代からはまた一歩遅れます。
移籍したらどうなる???
嶺井選手が西武へ、山野辺選手がホークスへ移籍した場合にどんな影響があるかを考察します。
まずは、嶺井選手が西武へ移籍した場合。
若手の古賀選手が基本は正捕手ですが、嶺井選手が打撃面でアピールできるとスタメン起用も増えると予想されます。
西武にとって打てる捕手は至上命題だからです。
リード面から見ても、嶺井選手の経験は古賀選手の成長に大きなプラスの側面を与えます。
また、嶺井選手がいたら安心して古賀選手に代打を出せるようになります。
西武がホークスより嶺井選手を活かせるのは間違いないです。
次に山野辺選手がホークスへ移籍した場合。
ホークスは右打ちの内野手という部分がまず貴重です。
セカンドの右打ち選手に限ると2023年度ドラフト3位の廣瀨隆太選手だけです。
廣瀨選手はパワータイプの選手。
山野辺選手は足が使えて率も残せるので差別化を図れます。
山野辺選手は来年30歳。
ラストチャンスのシーズンを西武で過ごすよりもホークスで過ごす方が、山野辺選手にとってメリットが大きいと思うのは私だけでしょうか。
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