2025年オフのストーブリーグにおいて阪神デュプランティエ投手の動向は、ホークスファンの間で大きな注目を集めていました。一時は「ホークス入り有力」というか「決定的」とまで報じられていただけに、横浜DeNAベイスターズ入団が決定的というニュースは、まさに急転直下の展開だったと言えるでしょう。
本記事では、なぜデュプランティエ投手がホークスではなくDeNAに入団するのか、その背景を考察していきます。
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昨年のライデルマルティネス投手と重なる
ホークス球団がマネーゲームに臨めばNPB内では敵無し。
ただ負けるパターンも存在します。それは、交渉から手を引いた時です。昨年2024年度もライデルマルティネス投手というNPB最強クローザーに対して獲得調査をしておきながら最後の最後で手を引きました。外国人枠や複数年契約の絡みもあってなかなか難しい部分もあったでしょう。個人的には唯一無二の存在なので獲得できたら最高だと思っていましたよ。
今回のデュプランティエ投手は少々違います。
- モイネロ投手が2026年度から日本人枠になることで外国人枠が1つ空くこと。
- 2025年度はモイネロ投手以外の外国人投手が総じて活躍できなかったこと(ヘルナンデス投手は終盤に復活)。
- 2026年オフにスチュワート投手とヘルナンデス投手の複数年契約が切れること。
- 2025年オフ、有原航平投手の3年契約が切れ自由契約になったこと。
- NPBのFA宣言リストに目玉となる先発投手がいないこと。
- 前田健太投手の楽天入りが決まったこと。
デュプランティエ投手のようにNPBで結果を残した外国人投手を補強するにはうってつけのタイミングです。これからホークスが即戦力先発投手を補強する手段はもうそれしかありません。
徐若熙投手という台湾の至宝を獲得できたとして、まだ日本で1試合も登板していない投手に対して全幅の信頼を寄せるのは少々リスキーです。
そんな中で、決定的とまで言われていたデュプランティエ投手のホークス入りが無くなったということですが、その直接的な原因は「条件面」で間違いありません。単年2.5億円規模の契約を提示したホークスに対し、DeNAはそれ以上の条件を提示した、ただそれだけのことです。
ホークスが単年契約を提示した意図は分かります。ヘルナンデス投手とスチュワート投手は複数年契約が2026年オフに切れるものの、どちらもまだまだ可能性のある投手。2026年度の結果次第では契約を延長したいとホークス球団は思っているでしょう。育成にも将来有望な若手外国人選手が多数存在します。オスナ投手と徐若熙投手の複数年契約が継続する中で、さらにもう1人外国人枠の投手で複数年契約を増やすイメージはできません。「20代という若さ」もしくは「規定投球回という1年を通しての活躍」をクリアしていたなら複数年契約もあり得たかもしれませんが、デュプランティエ投手は現在31歳で2025年度の投球回数は90.2回。現状の戦力状況やNPBのルールを考えるとこれ以上の条件を出すのは難しかったことが窺えます。
有原航平残留???
デュプランティエ投手の補強はそもそも有原航平投手の流出に備えて考えられていたもの。
急に契約がまとまらなくなったのは、有原投手との契約交渉が順調だと捉えるのが自然な流れです。加えてデュプランティエ投手に提示した単年2.5億円規模の契約条件は、ホークス球団の外国人選手に対する待遇からすれば安すぎます。
- スチュワート投手は1年結果を残しただけで推定年俸7億円の複数年。
- オスナ投手はMLBへの流出阻止の為に推定年俸10億円の複数年。
- ヘルナンデス投手は1年結果を残しただけで推定年俸2.5億円の複数年。
- モイネロ投手は毎年圧倒的な投球を披露し推定年俸10億円の複数年。
是非とも入団してほしいという誠意は無く、「入ってくれたらラッキー」ぐらいの気持ちだったのではないでしょうか。
ジャクソン獲得???
2025年度のNPBにおいて規定投球回に到達した外国人投手は3名。ホークスのモイネロ投手、DeNAのジャクソン投手、DeNAのケイ投手です。
モイネロ投手は2026年度がホークスで4年契約の2年目。ケイ投手は来季のMLB復帰が決まっています。唯一ジャクソン投手だけ未だ去就が定かではありません。今まさにNPBとMLBの間で獲得競争が繰り広げられていることでしょう。
仮にホークスがジャクソン投手を獲得できたなら、有原投手の穴を1人で埋めることが可能です。2024年度から2年連続で規定投球回を達成しており実績は申し分ありません。年齢も29歳ということでまだまだこれからの投手です。ホークス球団が「本気で」獲得を目指せば可能性はあります。
徐若熙への期待感高い???
NPBには外国人枠というルールがあり、たくさん良い外国人選手が在籍していたとしてもベンチ入りできる人数と試合に出れる人数は決まっています。その為、外国人選手は少数精鋭にならざるを得ません。
そんな中で今オフ獲得が決定的と言われている徐若熙投手への期待感が高いのは間違いありません。3年総額15億円規模の大型契約を提示したように、まず条件面から大きくデュプランティエ投手を上回っています。
台湾野球界を背負う25歳の逸材なので、後々この条件でも安かったと思われるような活躍を期待したいところですね。
若手投手の奮闘に期待???
ホークスには活きの良い若手先発投手が多数在籍しています。10勝カルテットの一角である有原投手が流出すれば痛いですが、若手投手のチャンスが増えたと捉えることもできます。
前田悠伍投手は覚醒の予感。高卒1年目から二軍で無双。高卒2年目の2025年度も二軍で無双し一軍初勝利も記録。順調にステップアップし、平均球速も伸び、あとは一軍で無双するだけ。
大津亮介投手はそろそろエースと呼ばれる存在を目指してほしいところ。調子の波を少なくできればタイトル争いにも絡めるようになる。あとはスタミナ面だけ。
松本晴投手の馬力はチームトップクラス。球種が少ないことで打者に狙いを絞られて、球威が落ちた5~6回あたりに痛打を喰らう場面があるため、長い回を投げる為に投球の幅を広げたいところ。上沢投手のパワーカーブのように打者の目線を変える球種があれば無双に近づく。






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