2025年ドラフト会議に向け、全国各地で「未来のエース候補」と目される本格派右腕たちが注目を集めています。最速150キロを超える豪腕から、完成度の高い制球派まで、その顔ぶれはまさに多彩。
ここでは、高校生・大学生・社会人・独立リーグの各カテゴリーごとに、本格派右腕に絞ってプロが注目する逸材たちを徹底調査しました。
なぜ本格派右腕???
今回、本格派右腕を調査した理由はこちらをご確認ください。
2026年に向けて、ホークスの補強ポイントつまり現在のウィークポイントをホークスファン100名に調査したところ、「本格派の先発右腕」が圧倒的1位でした。
千賀滉大投手がMLBへ旅立ち、有原航平投手を獲得。2025年度からは上沢直之投手も獲得。
ここ最近、ホークスはエース格の先発右腕を自前で育てることができていないという現状があります。(大津亮介投手は伸び悩み、スチュワート投手は怪我)
反対にホークスのライバルであるファイターズは有原投手や上沢投手が抜けても、伊藤大海投手、北山亘基投手、達孝太投手、金村尚真投手、古林睿煬投手、福島蓮投手、柴田獅子投手、孫易磊投手のように若くてスケールの大きな先発右腕が続々と現れている状況。
この差をいち早く埋めなければなりません。
2024年ドラフトでは将来のエース右腕候補として村上泰斗投手を指名しましたが、今年も上位で右投手の指名が予想されます。
2025年ドラフト注目右腕
2025年ドラフト注目右腕をピックアップします。
※高校生に関しては、大学進学の可能性が高い投手は除きます。
高校生
- 石垣元気(健大高崎)
出力の高さは現時点でプロの一軍レベル。また最速158 km/hの剛速球だけでなく、多彩な変化球も操る完成度の高い高校生右腕として注目される存在です。 - 藤川敦也(延岡学園)
2年時から153 km/hをマークした剛腕。183 cm・92kgの大型右腕で、高校通算でも圧巻のパフォーマンスを披露し、NPBスカウトの視線を集めています。因みに福岡県飯塚市出身。 - 森陽樹(大阪桐蔭)
最速153 km/h、驚異の高スピン直球(約2700回転)で打者を翻弄するスタイル。190cm・90kgの堂々たる体格と球威が魅力の本格派。宮崎県延岡市出身。 - 早瀬朔(神村学園)
185cmの長身から力強い直球を投げ込む本格派右腕。最速151km/hの速球と切れ味ある変化球で、九州屈指の逸材としてプロの注目を集めています。 - 陣内優翔(海星)
最速150km/hの直球を武器にする本格派右腕。185cmの体格から投げ下ろす速球と鋭いスライダーで、早瀬投手と同じく九州屈指の剛腕として注目されています。長崎県長崎市出身。 - 中西浩平(豊川)
最速152km/hを誇る本格派右腕。力強いストレートに加え、縦に割れるカーブやスライダーも駆使し、多彩な投球で打者を封じ込めます。 - 福田拓翔(東海大相模)
最速150km/hの直球を武器にする右腕。キレのあるスライダーやフォークを織り交ぜ、強打者相手にも堂々と勝負できるのが持ち味です。1年時からプロスカウトの注目を集めていました。
大学生
- 堀越啓太(東北福祉大)
巨人の大勢投手を彷彿とさせる投球フォームから最速157km/hの快速球を投げ込むリリーフ右腕。浮き上がる速球はプロの打者にとってもかなりの脅威となるはず。 - 田和廉(早稲田大)
最速152km/hの速球と切れ味鋭いスライダーを武器にする右腕。スライダーは「スイーパー」と呼ばれるぐらいの曲がり幅。シンカーのキレも抜群です。 - 中西聖輝(青山学院大)
最速152km/hの直球で押す本格派右腕。伸びのある速球で空振りを奪えるのが最大の武器で、スライダーやフォークも織り交ぜながら安定感のある投球を披露します。 - 高須大雅(明治大)
最速153km/hの速球を軸にする本格派右腕。192cm94kgの恵まれた体格から繰り出される力強いストレートに加え、キレのあるスライダーやフォークで三振を奪える投球が魅力です。 - 大川慈英(明治大)
最速155km/hの直球を武器にする本格派右腕。角度のある速球と鋭いスライダーで打者を封じる投球が持ち味です。救援がメインの投手ですが、徐々に先発としても評価を上げています。 - 齊藤汰直(亜細亜大)
最速152km/hの直球を誇る本格派右腕。力強いストレートに加え、スライダーやフォークも駆使することで三振を奪えます。また厳しい環境で鍛えられたスタミナと精神力も魅力です。 - 平野大智(亜細亜大)
大学4年春のデビュー戦で152km/hを計測した伸びしろたっぷりの投手。実績が少ない分、評価が分かれそうですが下位指名の可能性は十分にあり得ます。佐賀県佐賀市出身。 - 島田舜也(東洋大)
184cm92kgの恵まれた体格から最速155km/hの直球を投げる本格派右腕。球の出どころが見づらいので、打者はタイミングを合わせるのに苦労しそうです。 - 篠原颯斗(日本体育大)
最速151km/hの直球を武器にする本格派右腕。力強い速球に加え、スライダーやカットボールで打者を翻弄します。3年秋の防御率0.40は凄まじいです。 - 国本航河(筑波大)
最速155km/hの直球を誇る本格派右腕。力感の無い投球フォームからいきなりボールが出てくるので打者は間違いなく刺されます。先発と中継ぎどちらもいけます。 - 髙木快大(中京大)
最速153km/hの直球を武器にする本格派右腕。力強い速球に加え、キレのあるスプリットで空振りを奪えるのが持ち味です。1年時から大学のリーグ戦で投げており実績十分です。 - 相良雅斗(岐阜協立大)
最速152km/hの直球が武器の本格派右腕。力強い速球に加え、フォークも操り三振を奪える投球が魅力です。地方リーグながら安定した実績を残し、評価は確実に上がってきています。 - 櫻井頼之介(東北福祉大)
最速153km/hの直球を武器にする本格派右腕。伸びのある速球に加え、スライダーやカーブで打者を翻弄します。大学屈指の安定感を誇り、即戦力候補としてプロから注目されています。 - 工藤泰己(北海学園大)
最速159km/hの直球を武器にする剛腕。力強い速球で打者を圧倒し、即戦力候補として注目されています。制球力さえ目をつぶればドラフト1位間違いなしです。
社会人
- 後藤凌寿(トヨタ自動車)
最速155km/hの直球を誇る剛腕。抜群の腕の振りから繰り出される速球で打者をねじ伏せ、制球力も兼ね備えた社会人屈指の即戦力候補です。 - 伊東佳希(東京ガス)
最速150km/hの直球と130キロ台の変化球を3~4種類使い分ける右腕。力強い腕の振りと安定した制球力で打者を翻弄し、社会人野球の舞台でもエースとして活躍しています。 - 川原嗣貴(Honda鈴鹿)
189cm96kgの恵まれた体格。そして21歳という若さ。伸びしろたっぷりの最速152km/h右腕です。社会人ながら将来性も見据えた指名が考えられます。 - 遠藤慎也(日本新薬)
最速152km/hの直球と多彩な変化球を操る右腕。また変化球だけでなく、投球動作の足の上げ方のバリエーションも豊富で打者を翻弄します。 - 木村仁(日本新薬)
ダイナミックな投球フォームから繰り出される最速153km/hの直球が魅力の右投手。制球力には多少の課題アリ。プロで活躍するなら中継ぎ。福岡県行橋市出身。 - 谷脇弘起(日本生命)
最速151km/hの直球を軸に、スライダーやフォークを織り交ぜる安定感ある右腕。力強さに加えて制球力とゲームメイク能力に優れ、日本生命の主戦投手としてチームを支えています。 - 真野凜風(日本生命)
189cm・81kgの恵まれた体格を持つ最速152km/h右腕。トミージョン手術明けということもあり登板機会は少ないですが、スケールの大きさから指名の可能性は十二分に考えられます。 - 伊藤岳斗(パナソニック)
最速153km/hの直球に自信があり、どんどんストレート勝負を挑む気持ちの強い投手。変化球が甘く入る場面が多く、それが改善されてくれば手が付けられなくなる。 - 野中太陽(三菱重工East)
最速154km/hの直球と切れ味鋭いフォークのコンビネーションでアウトの山を築くリリーフ右腕。四球を連発するタイプではない為、後ろの投手で困っているチームは特に需要が高そう。 - 中岡大河(JR西日本)
最速150km/hの直球と多彩な変化球があり、先発中継ぎ中ロングどこでもこなせる便利な投手。特に投げ方にクセは無く、いたってオーソドックス。
独立リーグ
- 中田優斗(神奈川フューチャードリームス)
最速151km/hのスピードボールを投げる本格派右腕。清水達也投手直伝のフォークボールを武器に三振の山を築く。リリーフ専門の投手。 - シャピロ・マシュー・一郎(富山GRNサンダーバーズ)
193cm105kgの恵まれた体格から繰り出される最速153km/hの速球が魅力。スケールの大きさは独立リーグの中で屈指の存在。 - 高橋快秀(徳島インディゴソックス)
19歳という若さで最速152km/hの速球を投じる将来有望な右投手。現在の能力はもちろん、3~5年後を見越しての指名が十分考えられます。 - 篠崎国忠(徳島インディゴソックス)
193cm100kgという圧倒的なフィジカルから繰り出される最速157km/hのストレートが魅力の20歳。メジャー球団からも注目を集める逸材です。 - 斎藤佳紳(徳島インディゴソックス)
最速153km/hのストレートがありながら、変化球で簡単にストライクが取れる器用さも併せ持つ完成度の高い右投手。将来的には阪神村上頌樹投手のようになるかも。 - 小林禅(徳島インディゴソックス)
大学、独立リーグ共に実践登板の機会が少なく、謎に包まれた最速157km/h右腕。隠し玉は隠されたまま終わるのか、それとも日の目を見る時が来るのか。大注目です。 - 山田空暉(愛媛マンダリンパイレーツ)
21歳ながら最速151km/hのストレートと多彩な変化球でゲームメイクする能力を持つ将来有望な右腕。7/30ソフトバンク三軍戦では7回を完璧に抑える投球を見せ、大いにアピールできました。 - ピダーソン和紀(愛媛マンダリンパイレーツ)
2024年途中から愛媛マンダリンパイレーツの守護神を務める最速152km/h右腕。佐々木朗希投手のように足を高く上げる投球フォームが特徴です。
まとめ
高校生・大学生・社会人・独立リーグそれぞれで本格派右腕を挙げていきましたが、いかがだったでしょうか。
2025年のドラフト戦線を彩るのは、「本格派右腕の当たり年」。高校生から未来のエース候補が続々と台頭し、大学・社会人・独立リーグからは主に一軍即戦力として計算できる完成度の高い逸材が名を連ねています。
特に投手陣の若返りが急務となっている福岡ソフトバンクホークスにとっては、この大チャンスを何とか生かしたいところ。世代交代を見据えた未来のエース候補、あるいは即戦力として一軍のローテーションに食い込める右投手の獲得が、長く強さを維持するカギを握るでしょう。
最後に話は変わりますが、ここ最近150km/hを投げる投手が当たり前になりつつありますね。特に右投手に関しては、プロになるなら150km/hは投げれて当たり前ぐらいのところまで来てます。その上で、変化球や制球力などプラスアルファが求められます。
本当に凄い時代になりました。
年々日本人の食事が欧米化になるにつれ、また質の良い食事を心掛けるようになるにつれ全体的に「身長」「体重」「筋量」が増えているとは言われていますが、その内155km/h、160km/hが当たり前の時代になるんでしょうか。
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