今回のテーマは「2025年度ホークス構想外候補10名【5月編】」。
最初に言っておきますが、気分を害される可能性のある方はご覧にならないでください。
NPB12球団は毎年支配下だけで少なくとも10名の戦力外選手が出ます。
もちろんホークスも例外ではありません。
ということで、5/19現在にまだアピールが足りないと個人的に思った支配下選手を10名挙げてみました。
先月4月の考察はこちら。
武田翔太
高卒14年目で32歳の武田翔太投手。
彼は現時点で構想外の一番手です。
四年契約を結んだ2021年オフ。
この頃はチームのエースとして一人立ちすることを期待されていました。
ただ結果は奮わず、2024年度に関してはトミージョン手術の影響で一軍登板ゼロ。
彼にはもう時間がありません。
まずは投げれる状態に戻すこと。
そして、いち早く一軍の戦力に。
「ホークスには武田が必要だ」と思わせるだけの結果を残さなければなりません。
濵口遥大
大卒9年目で30歳の濵口遥大投手。
今季はホークスに加入して1年目。
貴重な左投げ。
流石に今オフに構想外は無いと思う方もいらっしゃるでしょう。
ただ、プロの世界はそんなに甘くはありません。
戦力にならないと判断されれば、過去にどれだけ実績を残していても切られます。
濵口投手の今季の球速帯は140キロ前後。
本来の投球ではありませんでした。
すると、2025/4/23に国指定の難病「黄色靱帯骨化症」の手術と「左肘関節炎」にともなう左肘関節クリーニング手術を行ったと発表。
そんな状態で100%の力が出せるはずもありません。
競技復帰は3~4ヶ月の見込み。
早くても7月中盤になりそうです。
そこから9月末のレギュラーシーズン終了までの約2ヶ月半で、一軍の戦力として認められる必要があります。
板東湧梧
社卒7年目で今年30歳を迎える板東湧梧投手。
板東投手は昨季2024年度に平均球速が約10キロ落ちました。
そのせいか、2024年度の一軍登板はゼロ。
首脳陣としては、板東投手本来の球が戻るまで様子を見ようという判断だったでしょう。
そして、そこから現在に至るまで球速は戻っていません。
昨年と同様の判断となれば、どんなに二軍で良い投球をしていても一軍で投げれません。
2年連続一軍登板ゼロの30歳となると流石に厳しいです。
板東投手は変化量の大きなカーブやフォーク、そして変化量の小さなカットボールやツーシーム等多彩な変化球も持ち味の投手。
この持ち味を存分に使い、150キロを超えるストレートだけが全てではないということをこれから示していかなければなりません。
二軍で圧倒的な数字を残せば、流石に一軍に呼ばれるでしょう。
牧原巧汰
高卒5年目で今年23歳を迎える牧原巧汰選手。
今季は5年目で初めて二軍捕手の一角として出場を続けています。
首脳陣からの期待は高いです。
捕手としては、投手をうまくリードして試合を作れていますが、彼の一番の魅力は「打撃」。
昨年、一昨年と非公式試合で二桁本塁打を放ったパワーが持ち味の選手です。
今季はその打撃でまだ結果が残っていません。
70打席に立ち、打率.127,本塁打0,OPS.341。(2025/5/18時点)
確かに昨年まで主戦場は三軍の選手。
二軍投手の球に慣れるのに時間はかかるでしょう。
ただそんなことを言っている暇はありません。
年齢的には「即戦力」と呼ばれる大卒1年目と同じ。
一軍の戦力かどうかで判断されます。
そろそろ打つ方でも存在感を示したいところです。
谷川原健太
高卒10年目で28歳の谷川原健太選手。
2025年ホークスの開幕スタメン捕手です。
これだけを見ると、なぜ彼が構想外候補に選ばれるのか意味が分からないでしょう。
ただ理由はあります。
彼がスタメンマスクを被る試合は他の捕手がマスクを被った試合に比べて、投手が試合を作れていません。
それも圧倒的に。
打撃面では二軍で打率.274と好成績を残しているものの、昨年同様未だ本塁打はゼロ、OPS.630。(5/18時点)
「走れる捕手」という特徴はあるものの、それ以外にこれといったプラス要素を残せていません。
谷川原選手はホークス捕手陣の中で年齢が上から数えて二番目。
決して若手ではありません。
ベテラン寄りの中堅選手です
そんな選手が甲斐拓也選手という大黒柱が抜けたホークスの中で二軍でも存在感を発揮できていないとなると、構想外候補になるのは当然のことです。
外野守備固めで重宝するシーズンもありましたが、昨季から「捕手一本」に絞っており、外野守備固めに逃げることもできません。
また現在、外野手争いは捕手争いの3倍は熾烈です。(おそらく日本球界でもトップクラスにレベルが高い)
ここから攻守で捕手として存在感を発揮できるかに注目です。
又吉克樹
独立リーグ出身プロ12年目で今年35歳を迎える又吉克樹投手。
今季が4年契約4年目で契約最終年の選手です。
東浜投手と共にチーム最年長投手。
昨季は40試合に一軍登板。
まだまだチームの戦力として活躍してほしい気持ちもあります。
ただ、ベテラン選手は1年1年が勝負。
開幕後に急遽先発調整を始めたという部分はあるものの、二軍でも防御率4.61と打ち込まれているところを見ると、今の状態では厳しいかなと率直に思います。(2025/5/18時点)
ベテランと若手を比較して同じくらいの成績だったら若手が優先されるのは当然。
ベテランは圧倒的な数字を残さなければなりません。
シンカー(チェンジアップ?)のキレは素晴らしいので、あとは他の球種も同じくらい高い精度にできるかというところです。
イヒネイツア
高卒3年目で今年21歳を迎えるイヒネイツア選手。
2022年ドラフト1位で期待は高い選手です。
ただプロ1年目は度重なる怪我に苦しみ、2年目3年目は二軍で打率が1割台。(2025/5/18時点)
こんな成績だとチーム内の序列はどんどん下がっていきます。
また守備でもまだまだ粗さが目立ちます。(失策8個)
年々体は大きくなっており、スピードを含め身体能力の高さは素晴らしいので、あとはそれを野球にどう落とし込めるか、それだけです。
チーム内にはイヒネ選手より下の世代で「次世代ショート」と呼ばれる選手がたくさんいます。
支配下だと石見颯真選手や宇野真仁朗選手、育成だと中澤恒貴選手。
彼らよりイヒネ選手の方が良いとなれば支配下で残すでしょうが、現時点では育成再契約が濃厚です。
長谷川威展
大卒4年目で今年26歳を迎える長谷川威展投手。
彼を構想外候補に選んだ理由は非常にシンプル。
トミージョン手術を受けて今季中の復帰が厳しいからです。
直近ではプロ1年目で結果も残していた澤柳亮太郎投手がトミージョン手術を受けた影響で1年目のオフに育成選手として再契約しましたがそのイメージです。
今年2025年3月にトミージョン手術を受け、復帰時期は来年以降。
どのタイミングで投げれるようになるか分からない投手に支配下枠を1枠使うのはもったいないという判断になるだろうと推測します。
2024年度は左キラーとして貴重な戦力だった長谷川投手なので、実力的には当然支配下です。
村田賢一
大卒2年目で今年24歳を迎える村田賢一投手。
2年目の投手を構想外候補に選ぶのは本来あり得ません。
ただ選手層の厚いホークスにおいてはそれも十分あり得ます。
村田投手はプロ1年目に二軍開幕投手に選ばれるなど、非常に期待をされていた投手でした。
同期の投手の中でも澤柳投手岩井投手に続いて三番目に一軍登板を果たし、順風満帆のプロ野球生活になるかと思われました。
ただ、そんなこともありませんでした。
2024年度序盤は精密なコントロールを武器に先発として抜群の安定感を誇ったものの、シーズンが進むにつれ相手打者が対応。
2025年度も一軍で投げさせたいと首脳陣に思わせる投球内容にはなっていません。
このままの感じで今シーズンを終えたら来季は育成選手になっているでしょう。
伊藤優輔
社卒5年目で28歳の伊藤優輔投手。
甲斐拓也選手の人的補償選手として今季ホークスに加わった右腕ですが、正直期待通りの成績とはなっていません。
ストレートの球速は常時140キロ台後半で素晴らしいです。
ただ、四死球が非常に多く、勝手にそこから崩れる場面がここ最近の登板では目立ちます。
現在の二軍での四死球率は5.70。(2025/5/18時点)
先発で結果を残すならこの数字を改善させなければなりません。
そろそろ中継ぎに配置転換されるのではないかと私は考えていますが、首脳陣はどのような判断を下すでしょうか。
投げている球の強さは素晴らしいのでここからのアピール次第でどうとでもなります。
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