今回のテーマは「福岡ソフトバンクホークスが2025年度に獲得しそうな外国人捕手」です。
現有戦力が活躍できなかった場合に、フロントが次をどのように考えているのかを深掘りします。
なぜ外国人捕手?
甲斐拓也選手の巨人移籍。
これで正捕手の座がガラ空きになりました。
これまで全くと言っていいほどチャンスが無かった捕手陣にとっては、これ以上ない大チャンスです。
2025年度の捕手起用を考察した記事がこちら。
もちろん現有戦力には期待してます。
ただ、仮にその選手達が奮わなかった場合、次のことも考えなければなりません。
シーズン中に捕手を補強しようと思えば、考えられる策は2つ。
外国人選手かトレードです。
この2つの中でより現実的なのはトレード。
なぜなら日本語が通じるからです。
日本ハムにキューバ出身のアリエルマルティネス捕手がいますが、彼はトレードされるような選手ではありません。
トレードでやってくる捕手は間違いなく日本人選手です。
これによってバッテリー間のコミュニケーションが円滑に進みます。
ただ、トレードでやってくる選手というのは、元いた球団の中で少なくとも正捕手ではありません。
二番手三番手の捕手がチームに加わったとして、「補強」と呼べるかは難しいところです。
それだったら、言語の壁を乗り越えて能力の高い外国人捕手を獲得するのもアリかなと思います。
狙うは正捕手候補
ホークスが今欲しいのは正捕手が張れる選手。
将来的に花開いて欲しいと期待する若手選手は必要ありません。
外国人捕手は世界各国にたくさんいますが、今回私が目を付けたのは「メジャーリーグ」。
そのメジャーリーグで、ある程度実績を残している選手をピックアップします。
ただ、メジャーリーグで実績を残していると言っても、バリバリ試合に出ている選手は獲得できません。
例えば、フィリーズのJ.T.リアルミュート選手は現在の推定年俸が日本円で約36億円。(2025/1/26時点)
複数年契約期間中でそもそも契約は不可能ですが破格の年俸です。
ソフトバンクホークスの選手の総年俸を合わせてそれぐらいです。
よって今回は、実績はあるものの近年は少し出場機会を減らしている選手に注目します。
候補選手
候補選手は2選手。
ゲーリー・サンチェス(32)
2025年度はオリオールズでプレーするゲーリー・サンチェス選手(32)。
通算打率は.224と高くないものの、MLB通算184本塁打の強打が魅力の超攻撃型捕手です。
2019年度には1シーズンで34本塁打を放ちました。
そんなサンチェス選手の名前を挙げたのには理由があります。
それは、このままだと控え捕手に落ち着くからです。
オリオールズには現在、アドリー・ラッチマン選手(26)というバリバリの正捕手がいます。
そして、マイナーにはサミュエル・バサヨ選手(20)というトッププロスペクトもいます。
サンチェス選手はバサヨ選手がメジャー昇格するまでの、繋ぎ役としか思われていません。
試合に出たいという気持ちが強いのであれば、ホークスに移籍した方が間違いなく良いです。
ラファエル・マルシャン(25)
フィリーズに所属しているラファエル・マルシャン選手(25)。
彼の野球人生には、J.T.リアルミュート選手(33)という高い壁が常にそびえ立ってます。
2020年はリアルミュート選手の負傷に伴い初めてのメジャー昇格。
2024年度もリアルミュート選手の負傷に伴い3年ぶりのメジャー昇格。
あと数年待てば、力が逆転して正捕手を掴み取る可能性はありますが、リアルミュート選手はモリーナ選手のように40歳近くまで第一線でプレーする可能性のある選手。
マルシャン選手の野球人生を考えると、フィリーズから抜け出すというのも1つの選択肢です。
その移籍先の選択肢にホークスが入ってくればなと思います。
獲得タイミング
最後に獲得タイミングについて。
メジャー選手の獲得はタイミングが命です。
当たり前のことですが、長期契約している選手は契約ができません。
また、ホークス側の問題もあります。
ホークスに在籍中の支配下外国人選手は以下の5名(2025/1/26時点)。
オスナ、モイネロ、ヘルナンデス、ダウンズ、スチュワート
外国人選手は2024年度と同じルールだと5名までしか出場登録できないので、この5名が全員活躍すると入る枠がありません。
また、5名の支配下外国人選手の内、ダウンズ選手を除く4名が複数年契約期間中。
シーズンオフに入れ替え可能なのはダウンズ選手だけです。
つまり外国人捕手の加入は、ダウンズ選手の成績と現在ホークスに在籍する捕手の成績の2つがどちらも奮わなかった場合のみ現実味を帯びてきます。
2024年度はウォーカー選手の成績が奮わず、ショート今宮選手の後釜候補を確保しておきたいということでダウンズ選手を獲得しましたがその経緯と少し似てます。
ウォーカー選手が一軍でバリバリ活躍していたら、おそらくダウンズ選手は今頃ホークスに来ていなかったでしょう。
コメント
盛島がキャンプA組入りましたがキャンプ次第では開幕前には支配下もありますかね。盛島がまだ正捕手としては足りないと思うところはどこですか?
コメントありがとうございます。もちろん支配下あると思いますよ。彼の課題は彼自身が語っていましたが1年間戦い抜く体力ではないでしょうか。私が調べた限り、2024年度は7月以降三軍四軍戦で長打は1本(二塁打)しか出ませんでした。3月には2打席連続本塁打&2試合連続猛打賞と打ちまくっていた時期があったので、その頃の体のキレが1年通して出せれば打者としては期待できます。捕手としてもまずスローイングに関しては、春先は素晴らしかったのでそれを1年通して出せればというところです。ブロッキングに関しては、一軍二軍投手の球をそこまで受けていないので少し心配ですが、制球が定まらない三軍四軍投手の球を頑張って止めていたので慣れれば十分やれると思います。