2024年ドラフトで福岡ソフトバンクホークスから育成十二巡目指名を受けた東陵高校の熊谷太雅投手。
最速138キロながら球速以上の切れを感じる素材型左腕です。
そんな熊谷投手のプロ1年目に期待することが今回のテーマです。
伸びしろしかない
熊谷投手は最速138キロ投手。
高校生でも150キロが当たり前の時代になりつつある中で、この球速は正直遅いです。
それでも23年秋には、強豪仙台育英戦で9回1失点の好投を披露しました。
この投球が彼をプロ入りに導いたと言えます。
まぐれでも仙台育英打線を9回1失点に抑えることはできません。
直球のキレを武器に戦いながら、どのような成長曲線を描けるのか。
今後が非常に楽しみです。
2010~2023年の高卒育成ドラ12投手
熊谷投手は高卒育成ドラ12投手。
ということで、同じく2010~2023年に育成ドラフト12位で指名された高卒投手を調べてみました。
2022 飛田悠成
2022年ドラフトでソフトバンクから育成12位指名を受けた飛田悠成投手。
横浜市立金沢高校時代は最速141kmの投手兼内野手として注目を集めました。
プロ入り後は投手に専念。
2年間で未だ二軍登板はありません。
彼の一番の課題は制球力。
厳しいところに投げようとしすぎてボール先行になっている印象があります。
落ち球のキレは素晴らしいので、あとはこの球を活かすためにどうカウントを整えることができるかです。
2025年度はプロ3年目。
勝負の年を迎えます。
熊谷投手に期待すること
2010~2023年の高卒育成ドラ12投手は飛田投手1人だけ。
飛田投手は右投手で、投手経験が浅い中で入団したので、熊谷投手と比較できる部分が少ないです。
熊谷投手は誰かのロールモデルに当てはめるのではなく、熊谷投手自身のペースで実績を作っていけばそれでいいと思います。
以上を踏まえて、熊谷投手のプロ1年目に期待することは「怪我無く魔改造」です。
最速138キロの球でキレで勝負しようと思っても限界があります。
スライダーにも自信を持っているそうですが、このストレートとスライダーだけじゃさすがに厳しいです。
球速を上げたり、変化球を増やしたり、様々な魔改造が必要です。
140キロ足らずのスピードでもプロの第一線で活躍している投手でいえば、ヤクルトの石川雅規投手がいますが、石川投手は同じ球速帯で右にも左にも下にも斜め下にもボールを散らすことができるという技を持っています。
そういう技巧派を目指すのか、はたまた速球派になるのか。
プロで活躍するにはこの二択しかありません。
ホークスというチームは「球速が命」なので、まずは球速を上げることに努めるべきだと感じます。
3年後に150キロという大台をクリアできたなら、近未来の主力として大いに期待できます。
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