今回のテーマは「2024年度現役ドラフト提出選手予想」
各球団2名ずつ現役ドラフトに提出される選手を予想していきます。
各チームの現状や選手の立場を総合的に考えてベストな選択を心掛けていきますが、あくまでも個人の意見なのでそこだけは忘れないでください。
下記事を見たことがある方は、ホークスの所だけ飛ばすことをお勧めします。
内容は全く同じだからです。
今回の記事を活かし、仮想現役ドラフト2024というテーマで記事を作成したので是非そちらもご覧ください。
現役ドラフトのルール
まずは、現役ドラフトのルールについて軽く説明します。
NPB12球団は2選手以上を提出し、他球団の選手の中から最低1人獲得する。
提出した2選手の内、1選手は確実に他球団に取られる。
現役ドラフトに提出できない選手は以下の通り。
- 外国人選手
- 複数年契約を結んでいる選手
- FA権を持っている選手と過去に行使した選手
- 育成選手
- 年俸5000万円以上の選手
※年俸5000万円以上1億円未満の選手は1人のみ可、その場合は5000万円未満の選手を追加し3人以上の対象選手をリストアップする必要がある - 前年のシーズン終了以降に契約譲渡で獲得した選手
※契約譲渡とはトレード,FA補償,現役ドラフトのこと - シーズン終了後、育成~支配下の選手
現役ドラフトに提出する選手の特徴
現役ドラフトに提出する選手は、戦力外の選手ではありません。
戦力候補ではあるものの現時点ではチームの中心ではない選手です。
2022年度現役ドラフトでは大竹投手や細川選手、2023年度現役ドラフトでは水谷選手や長谷川投手が移籍によって大きく飛躍しましたが、これに関して不思議な気持ちは一切ありませんでした。
環境が変われば、選手は変わることがあります。
ただ、球団としてはその選手がチームを離れることになっても、代わりの選手がいる状況を作らなければなりません。
そのためここでの選手選びは非常に重要です。
千賀投手がメジャーに行く前から先発事情は苦しい状況で、先発候補の大竹投手を提出してしまった2022年のホークス球団は悪い例です。
現役ドラフト提出選手予想
ここからが本題。
NPB12球団の2024年度現役ドラフト提出選手予想を行っていきます。
東北楽天ゴールデンイーグルス
弓削隼人
2018年ドラフト4位でイーグルスに入団した弓削隼人投手。
2024年度の一軍投手成績はこちら。
登板数34,防御率5.94,投球回数33.1,被打率.307,奪三振率7.56,与四死球率2.70,WHIP1.53
2024年度の二軍投手成績はこちら。
登板数19,防御率4.12,投球回数19.2,被打率.261,奪三振率6.86,与四死球率4.58,WHIP1.37
一軍でも二軍でも結果が残せていない弓削投手。
貴重な大型サウスポーというところで、来季の契約を勝ち取れました。
入団当初は先発として調整を進めたものの、結果を残せず。
ここ数年は中継ぎとして調整を進めたものの、結果を残せず。
こうなるとあとは環境の変化に懸けるしかないのかなと思います。
津留﨑大成
2019年ドラフト3位でイーグルスに入団した津留﨑大成投手。
2024年度の一軍投手成績はこちら。
登板数14,防御率6.85,投球回数23.2,被打率.364,奪三振率5.32,与四死球率3.04,WHIP1.73
2024年度の二軍投手成績はこちら。
登板数23,防御率2.00,投球回数45,被打率.253,奪三振率6.80,与四死球率3.00,WHIP1.22
四死球率に関しては問題無いですが、追い込んでからの決め球が定まらずに粘られて仕留められる場面が2024年シーズンは目立ちました。
彼の強みは投げっぷりの良さ。
それが今季挑戦した先発ではうまく表現できなかったのかなと思います。
津留﨑投手はイーグルスでの5年間で目立った働きをした年はありません。
プロ6年目から環境を変えてみるのも良い方法ではないでしょうか。
埼玉西武ライオンズ
山野辺翔
2018年ドラフト3位でライオンズに入団した山野辺翔選手。
2024年度の一軍打撃成績がこちら。
打席数90,打率.213,本塁打0,打点0,盗塁6,出塁率.259,長打率.275,OPS.534,得点圏打率.133
2024年度の二軍打撃成績がこちら。
打席数128,打率.271,本塁打0,打点9,盗塁8,出塁率.376,長打率.327,OPS.703,得点圏打率.346
山野辺選手は今年30歳を迎えました。
年齢的にはレギュラーもしくは守備固め代走として、一軍の主戦力になっていないとおかしいです。
実際一軍の主戦力になれていないので、現役ドラフト提出選手に選ばれるのは自然な流れではないかと思います。
児玉亮涼
2022年ドラフト6位でライオンズに入団した児玉亮涼選手。
2024年度の一軍打撃成績がこちら。
打席数58,打率.180,本塁打0,打点2,盗塁5,出塁率.268,長打率.300,OPS.568,得点圏打率.200
2024年度の二軍打撃成績がこちら。
打席数58,打率.255,本塁打0,打点5,盗塁2,出塁率.328,長打率.255,OPS.582,得点圏打率.357
一軍二軍合わせて盗塁7,盗塁失敗0ということで足は戦力になります。
ただ、それ以外の部分がひどすぎます。
長打力が無く、打率も残せないので、レギュラーとしては厳しいです。
山野辺選手と同じようなタイプですが、児玉選手は山野辺選手よりも4歳若い26歳なので、2名共に現役ドラフト提出選手に選ばれると児玉選手の方に人気が集まりそうな気はします。
北海道日本ハムファイターズ
清水優心
2014年ドラフト2位でファイターズに入団した清水優心選手。
2024年度の一軍打撃成績がこちら。
打席数15,打率.143,本塁打0,打点1,盗塁0,出塁率.143,長打率.214,OPS.357,得点圏打率.250
2024年度の二軍打撃成績がこちら。
打席数230,打率.290,本塁打4,打点27,盗塁0,出塁率.391,長打率.430,OPS.821,得点圏打率.357
2017~2021年にかけてはファイターズの正捕手として活躍した清水選手。
ただ、ここ3年は一軍出場試合数を大幅に減らしています。
その理由はチーム内の捕手のレベルが高いからです。
FAで加入した伏見寅威選手。
現在はファーストを守ることが多いマルティネス選手。
現在はサードを守ることが多い郡司裕也選手。
2024年シーズンにブレイクを果たした田宮裕涼選手。
このようにファイターズは捕手が大激戦区です。
打って守れないと試合に出れません。
来年で29歳を迎える清水選手の立場は年々怪しくなっています。
現役ドラフトという可能性は当然考えられます。
古川裕大
2020年ドラフト3位でファイターズに入団した古川裕大選手。
2024年度の一軍打撃成績がこちら。
打席数3,打率.000,本塁打0,打点0,盗塁0,出塁率.333,長打率.000,OPS.333,得点圏打率.000
2024年度の二軍打撃成績がこちら。
打席数210,打率.222,本塁打4,打点24,盗塁0,出塁率.287,長打率.354,OPS.642,得点圏打率.245
古川選手も清水選手と同様、ハイレベルな捕手の争いに巻き込まれている選手の1人。
捕手をやっていない捕手も含めてファイターズに捕手は8名も在籍しているので、選手のバランスを考えても古川選手を現役ドラフト選手に提出する可能性は高いのかなと思います。
古川選手も、ファイターズにいるより他球団に移籍したいと思っているでしょう。
26歳という年齢を考えても、そろそろ一軍で自分の城を建てておきたいはずです。
千葉ロッテマリーンズ
柿沼友哉
2015年育成ドラフト2位でマリーンズに入団した柿沼友哉選手。
2024年度の一軍打撃成績がこちら。
打席数3,打率.000,本塁打0,打点0,盗塁0,出塁率.000,長打率.000,OPS.000,得点圏打率.000
2024年度の二軍打撃成績がこちら。
打席数72,打率.254,本塁打1,打点6,盗塁0,出塁率.313,長打率.339,OPS.652,得点圏打率.333
マリーンズはここ数年捕手を固定することができませんでした。
その分、柿沼選手のような第2捕手,第3捕手にもチャンスが巡ってきていました。
ただ、2024年シーズンは遂に佐藤都志也選手が一人立ち。
田村龍弘選手が第2捕手として起用される場面はあっても、柿沼選手にチャンスが巡ってくることはありませんでした。
また1年目から打撃面は二軍で通用した寺地隆成選手や、佐々木朗希投手とバッテリーを組んで完全試合を達成した松川虎生選手等活きの良い若手捕手も続々と現れている状況。
そろそろ柿沼選手の立場が怪しいです。
現役ドラフト提出選手に選ばれて、捕手が足りないチームに移籍した方が柿沼選手にとって良い気がします。
小野郁
2019年に鈴木大地選手FA移籍に伴う人的補償でマリーンズに入団した小野郁投手。
2024年度の一軍投手成績はこちら。
登板数3,防御率3.00,投球回数3,被打率.333,奪三振率3.00,与四死球率3.00,WHIP1.67
2024年度の二軍投手成績はこちら。
登板数27,防御率3.81,投球回数26,被打率.296,奪三振率8.31,与四死球率2.08,WHIP1.42
2020~2022年の3年間は40試合以上に登板しマリーンズブルペン陣を支えましたが、ここ2年は一軍登板数を確保できていません。
二軍での結果も物足りないです。
またマリーンズが2024年ドラフトでリリーバーとして期待できそうな右投手を支配下で2名(一條力真投手、廣池康志郎投手)も指名していることから、小野投手への期待感が薄れつつある状況は否めません。
現役ドラフト提出選手に選ばれてもおかしくないと思います。
オリックスバファローズ
石川亮
2022年に齋藤綱記投手とのトレードでバファローズに入団した石川亮選手。
2024年度の一軍打撃成績がこちら。
打席数8,打率.143,本塁打0,打点0,盗塁0,出塁率.250,長打率.286,OPS.536,得点圏打率.000
2024年度の二軍打撃成績がこちら。
打席数31,打率.200,本塁打0,打点1,盗塁0,出塁率.276,長打率.280,OPS.556,得点圏打率.000
石川選手の捕手としての出場試合数は森友哉選手と若月健矢選手の次。
第3捕手として機能しているように見えます。
ただ、実際は捕手がいないから出場しているというだけで、自分の力でもぎ取っているわけではありません。
森選手29歳、若月選手29歳、そして石川選手も29歳。
チームのバランスを考えるともっと若い捕手に出てきてもらいたいところ。
それで終盤戦は福永奨選手(25)の起用が増えました。
2024年ドラフトでは三菱重工Eastの山中稜真選手、信濃グランセローズの田島光祐選手を指名。
どちらも今年(2024年)で24歳の若い捕手です。
石川選手の立場はどんどん怪しくなっているので、現役ドラフト提出選手に選ばれてもおかしくありません。
山足達也
2017年ドラフト8位でバファローズに入団した山足達也選手。
2024年度の一軍打撃成績がこちら。
打席数18,打率.133,本塁打0,打点0,盗塁2,出塁率.278,長打率.133,OPS.411,得点圏打率.000
2024年度の二軍打撃成績がこちら。
打席数80,打率.318,本塁打1,打点9,盗塁0,出塁率.405,長打率.394,OPS.799,得点圏打率.278
内野をどこでも守れるユーティリティー性を評価されてはいるものの、一軍で絶対的な立場を確立しているわけではありません。
2025年シーズンで32歳になることを考えると、チーム内の優先順位が下がるのは当然です。
二軍戦の打撃成績が高く評価されるのを期待して、現役ドラフト提出選手に選ばれるのではないかと思います。
福岡ソフトバンクホークス
野村勇
2021年ドラフト4位でホークスに入団した野村勇選手。
2024年度の一軍打撃成績がこちら。
打席数50,打率.116,本塁打0,打点1,盗塁4,出塁率.224,長打率.116,OPS.341,得点圏打率.143
2024年度の二軍打撃成績がこちら。
打席数98,打率.226,本塁打2,打点9,盗塁3,出塁率.323,長打率.405,OPS.728,得点圏打率.250
プロ1年目には一軍で10本塁打10盗塁を記録。
ただ、2年目3年目と成績を落とし、3年目の今季は一軍で本塁打0。
レギュラーシーズンオフのフェニックスリーグでアピールし、ポストシーズンの一軍メンバー入りを果たしたものの、CS,日本シリーズでは1試合も出場無し。
今年で28歳、来年で29歳の中堅選手が代走守備固め要員となってしまうと、チーム内での優先順位は厳しいものがあります。
また、代走では緒方理貢選手の次、内野守備固めでは川瀬晃選手の次というように代走守備固めの中でも1番になれていません。
さらに7月には俊足強肩の内野手、ダウンズ選手が加入。
2024年ドラフトでは3名のショートが守れる選手を指名。
これだけ立場が苦しくなったので、個人的には今オフに構想外の可能性もあると思っていました。
奇跡的に構想外は免れたので、そうなると現役ドラフトになるのが自然な流れです。
板東湧梧
2018年ドラフト4位でホークスに入団した板東湧梧投手。
2024年度の一軍投手成績はこちら。
登板無し
2024年度の二軍投手成績はこちら。
登板数14,防御率3.88,投球回数65,被打率.282,奪三振率3.74,与四死球率1.11,WHIP1.22
2020年から安定して一軍のマウンドに立ち続けていた板東投手。
徐々に先発登板試合も増えていたので、2024年シーズンは開幕ローテーションに入ってくれるだろうと誰もが疑っていませんでした。
ただ、板東投手は開幕ローテーション入りを逃し、それだけでなく今季1試合も一軍登板がありませんでした。
これまでと比べ物にならないぐらい球速が落ちていたからです。
しっかり投げれていたので怪我では無いと思いますが、本来は150キロ前後のストレートを投げれる投手が140キロ前後しか投げれないとなると打たれてしまうのも仕方ありません。
フォークの落ちが悪いとか、カーブのキレが悪いというのであれば、まだ何とかなりますが、ストレートの質が悪いとなると死活問題です。
彼も野村選手と同様、今オフに構想外の可能性があると思っていました。
板東投手は来年で30歳。
チーム内で主力と呼ばれるような立場になっていなければなりません。
そのため、現役ドラフトで移籍しなかったとしても、2025年シーズンがラストチャンスです。
読売ジャイアンツ
重信慎之介
2015年ドラフト2位でジャイアンツに入団した重信慎之介選手。
2024年度の一軍打撃成績がこちら。
打席数18,打率.067,本塁打0,打点0,盗塁6,出塁率.222,長打率.067,OPS.289,得点圏打率.000
2024年度の二軍打撃成績がこちら。
打席数57,打率.154,本塁打0,打点1,盗塁3,出塁率.228,長打率.154,OPS.382,得点圏打率.100
打撃面では全く戦力になっていないものの、守備走塁で戦力になっている重信選手。
首脳陣からの信頼は厚いです。
ただ、走力のある外野手は他にもたくさんいます。
若林楽人選手、オコエ瑠偉選手、そして育成の舟越秀虎選手。
彼らと来季で32歳を迎える重信選手を比べた時に、当然優先されるのは若い選手の方。
現役ドラフトで放出しても仕方ないと判断する可能性は十分あります。
増田大輝
2015年育成ドラフト1位でジャイアンツに入団した増田大輝選手。
2024年度の一軍打撃成績がこちら。
打席数38,打率.200,本塁打0,打点4,盗塁4,出塁率.226,長打率.300,OPS.526,得点圏打率.571
2024年度の二軍打撃成績がこちら。
打席数91,打率.304,本塁打0,打点2,盗塁6,出塁率.448,長打率.333,OPS.782,得点圏打率.231
増田選手も重信選手と同様、打撃というよりも守備走塁で存在感を発揮している選手。
二軍では打率3割以上の好成績を残しているものの、なかなか一軍で打席を貰えていません。
ジャイアンツは2024年ドラフト上位で内野手を3名も獲得。
世代交代を図りたいという思いが見え見えです。
増田選手がその世代交代の波に飲み込まれそうな状況であるのは確かです。
中日ドラゴンズ
森博人
2020年ドラフト2位でドラゴンズに入団した森博人投手。
2024年度の一軍投手成績はこちら。
登板無し
2024年度の二軍投手成績はこちら。
登板数24,防御率2.16,投球回数25,被打率.179,奪三振率5.04,与四死球率4.68,WHIP1.08
怪我にも悩まされながら2023,2024年シーズンは一軍登板0。
ドラゴンズ投手陣の層の厚さに埋もれています。
ただ、2024年度の二軍成績は四死球の多さを気にしなければ素晴らしいです。
投手力に課題があるチームであれば十分チャンスはあります。
石垣雅海
2016年ドラフト3位でドラゴンズに入団した石垣雅海選手。
2024年度の一軍打撃成績がこちら。
打席数10,打率.200,本塁打0,打点0,盗塁1,出塁率.200,長打率.300,OPS.500
2024年度の二軍打撃成績がこちら。
打席数303,打率.259,本塁打5,打点23,盗塁3,出塁率.320,長打率.348,OPS.668,得点圏打率.284
高卒8年目(26歳)で未だにレギュラーを掴めていない。
そして、今季は二軍でも突出した成績を残せていない。
内野は全て守れる、外野も守れるという強みはあるものの、それだけでプロの厳しい世界を生き抜くのは厳しいです。
現役ドラフトで移籍しないとしても、2025年シーズンは石垣選手にとって間違いなく勝負の年になります。
阪神タイガース
長坂拳弥
2016年ドラフト7位でタイガースに入団した長坂拳弥選手。
2024年度の一軍打撃成績がこちら。
打席数4,打率.000,本塁打0,打点0,盗塁0,出塁率.000,長打率.000,OPS.000
2024年度の二軍打撃成績がこちら。
打席数40,打率.133,本塁打0,打点5,盗塁0,出塁率.289,長打率.133,OPS.423,得点圏打率.300
梅野隆太郎選手と坂本誠志郎選手が怪我した時の保険として生き残っている長坂選手。
ただ、榮枝裕貴選手や中川勇斗選手が一軍実戦を積みだすと、今の成績では生き残れません。
またタイガースは2024年ドラフトで町田隼乙選手と嶋村麟士朗選手という即戦力候補の捕手を指名。
より一層、長坂選手の立場は怪しくなっています。
現役ドラフト提出選手に選ばれてもおかしくありません。
豊田寛
2021年ドラフト6位でタイガースに入団した豊田寛選手。
2024年度の一軍打撃成績がこちら。
打席数19,打率.211,本塁打0,打点0,盗塁0,出塁率.211,長打率.263,OPS.474,得点圏打率.143
2024年度の二軍打撃成績がこちら。
打席数305,打率.294,本塁打2,打点41,盗塁2,出塁率.362,長打率.404,OPS.766,得点圏打率.312
プロ3年目の選手ではあるものの、大学から社会人を経由してのプロ指名なので27歳。
27歳の中堅選手が一軍で立場を確立できていないとなると、現役ドラフトで移籍となっても仕方ないのかなと思います。
タイガースの外野陣はセンター近本光司選手とライト森下翔太選手がレギュラーで確定。
残りの1枠も前川右京選手が掴みつつあります。
二軍でも井上広大選手や野口恭佑選手という若手外野手が成長してきており、今後さらに立場は苦しくなることが予想されます。
豊田選手は移籍した方が選手寿命は延びるのではないでしょうか。
東京ヤクルトスワローズ
高梨裕稔
2018年にファイターズとの交換トレード(高梨裕稔&太田賢吾⇔秋吉亮&谷内亮太)でスワローズに入団した高梨裕稔投手。
2024年度の一軍投手成績はこちら。
登板数8,防御率4.14,投球回数37,被打率.297,奪三振率9.00,与四死球率2.19,WHIP1.41
2024年度の二軍投手成績はこちら。
登板数13,防御率3.32,投球回数57,被打率.264,奪三振率7.89,与四死球率2.84,WHIP1.33
3年連続で防御率4点台。
投球の不安定さは今年に限った話ではありません。
スワローズは2024年ドラフト1位でエース候補の中村優斗投手を指名。
FA補強ではホークスの石川柊太投手を狙っているという噂。
チームが投手力改善に向けて投手補強をすればするほど、高梨投手の立場は危うくなっていきます。
先発投手の枚数を確保したいということで残留する可能性もありますが、ある程度先発を確保できれば放出する可能性は当然あります。
長谷川宙輝
2019年オフに育成契約をしていたホークスを退団し、支配下投手としてスワローズに入団した長谷川宙輝投手。
2024年度の一軍投手成績はこちら。
登板数19,防御率4.71,投球回数21,被打率.266,奪三振率9.00,与四死球率4.71,WHIP1.48
2024年度の二軍投手成績はこちら。
登板数26,防御率2.22,投球回数28.1,被打率.198,奪三振率9.53,与四死球率2.86,WHIP1.02
2020年には自己最多の44試合に登板するも、その後は伸び悩み思ったような成績が残せていません。
また、その2020年に関しても防御率は5.82と悪く、投手がいなかったから投げていただけです。
2024年のスワローズは中継ぎに関しては安定していました。
その安定した中継ぎ投手の中で左投手は山本大貴投手と田口麗斗投手の2名もいます。
さらに、2024年ドラフトでは3位で即戦力左腕の荘司宏太投手を指名しました。
中継ぎ左腕の厚みはあります。
そう考えると、長谷川投手が現役ドラフト提出選手に選ばれても不思議ではありません。
横浜DeNAベイスターズ
神里和毅
2017年ドラフト2位でベイスターズに入団した神里和毅選手。
2024年度の一軍打撃成績がこちら。
打席数25,打率.130,本塁打0,打点0,盗塁2,出塁率.200,長打率.130,OPS.330,得点圏打率.000
2024年度の二軍打撃成績がこちら。
打席数170,打率.297,本塁打1,打点16,盗塁5,出塁率.376,長打率.414,OPS.790,得点圏打率.333
プロ1年目から3年目までは将来の主軸として期待できる素晴らしい成績を残していましたが、ここ4年は打つ方で結果を残せず代走守備固めでの出場が目立っています。
2025年には31歳を迎えるということで、そろそろ守備固めは卒業しなければなりません。
ただ守備固めを卒業したくてもできない現実があります。
2024年にブレイクした梶原昂希選手。
2024年日本シリーズMVPの桑原将志選手。
FA権を取得するも残留を選んだ佐野恵太選手。
2024年シーズン序盤に存在感を発揮した蝦名達夫選手。
DeNAの主砲、筒香嘉智選手。
2021~2023年は100試合以上に出場した関根大気選手。
2023年ドラフト1位の度会隆輝選手。
外野手の争いが激しすぎて、良い意味でレギュラーが固定できません。
神里選手にとっては移籍した方が間違いなくプラスに働くでしょう。
京山将弥
2016年ドラフト4位でベイスターズに入団した京山将弥投手。
2024年度の一軍投手成績はこちら。
登板数23,防御率2.01,投球回数22.1,被打率.225,奪三振率8.06,与四死球率7.25,WHIP1.61
2024年度の二軍投手成績はこちら。
登板数17,防御率4.50,投球回数18,被打率.246,奪三振率7.50,与四死球率3.00,WHIP1.22
2024年シーズンは本格的に中継ぎに挑戦しました。
23試合に登板し、一軍防御率2.01という結果自体は素晴らしいです。
ただ四死球率7.25はさすがに高すぎます。
通算一軍四死球率も5.48と高いので、大事な場面を任すことはできないという印象です。
京山投手と同世代の投手で安定感が無い投手は他にもいますが、年齢や年俸を考えた時に彼以上の現役ドラフト候補投手はいませんでした。
広島東洋カープ
中村健人
2021年ドラフト3位でカープに入団した中村健人選手。
2024年度の一軍打撃成績がこちら。
打席数24,打率.083,本塁打1,打点2,盗塁0,出塁率.083,長打率.208,OPS.292,得点圏打率.125
2024年度の二軍打撃成績がこちら。
打席数241,打率.278,本塁打2,打点25,盗塁1,出塁率.347,長打率.343,OPS.690,得点圏打率.375
プロ1年目には一軍で63試合出場を果たすも、2年目は二軍でも打率.205と結果を残せず一軍出場0。
そして勝負の3年目も12試合出場に留まりました。
カープには秋山翔吾選手、野間峻祥選手、末包昇大選手という外野のレギュラーがいますが、絶対的な数字を残しているというわけではありません。
そんな中でレギュラーを掴めないとなるとなかなか厳しいです。
2025年シーズンは28歳を迎える年。
現役ドラフトで移籍してもしなくても、今度が本当に勝負の年です。
高橋昂也
2016年ドラフト2位でカープに入団した高橋昂也投手。
2024年度の一軍投手成績はこちら。
登板数1,防御率0.00,投球回数1,被打率.000,奪三振率9.00,与四死球率0.00,WHIP0.00
2024年度の二軍投手成績はこちら。
登板数32,防御率3.19,投球回数31,被打率.310,奪三振率7.84,与四死球率5.23,WHIP1.77
高い期待を受け入団したものの、プロ8年間で目立った活躍をした年はありません。
二軍でも不安定な投球が続きます。
26歳という年齢を考えてもそろそろ放出されてもおかしくないでしょう。
左のパワー系は希少な存在なので、現役ドラフト提出選手に選ばれると欲しい球団は現れると思います。
カープには森浦大輔投手、黒原拓未投手、塹江敦哉投手、ハーン投手と中継ぎ左腕は豊富に揃っているので、1枚抜けたところでそこまで痛みはありません。
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