2024/9/29、福岡ソフトバンクホークスvs北海道日本ハムファイターズの一軍公式戦が行われました。
結果は6-2でホークスが勝ちました。
今回はこの試合の全体的な感想をホークス目線で振り返ります。
ホークス投手&野手も個別に取り上げます。
野手に関しては9月の一軍打撃成績も載せてます。
全体的な感想
新戦力の台頭。
それが如実に表れた試合でした。
投手では前田純投手、野手ではジーターダウンズ選手。
彼らの活躍は今季のポストシーズンだけでなく来季以降に向けても好材料です。
今は勝ち負けというよりも、どれだけ戦力の上乗せができるかを見定める時期。
そんな時期にしっかりと与えられたチャンスを活かせる選手がいるというのは心強いです。
数少ないチャンスをモノにできる選手が将来的にレギュラーを勝ち取れます。
9/30のホークスはバファローズとの対決。
先発はホークスがモイネロ投手、バファローズが山下投手。
モイネロ投手にとっては最優秀防御率のタイトルがかかった試合。
先発転向1年目で防御率のタイトルを取るようなことがあれば最高ですが、宮城投手との兼ね合いもあるので取れたらラッキーぐらいの気持ちで見守りましょう。
タイトルを取れなかったとしても、1年間大きな離脱なく投げ切ったというだけで、今季のモイネロ投手はMVP級の働きです。
投手
前田純
前田純投手は6回無失点の投球でした。
全81球の内、ストライク54ボール27。
印象としては「チェンジアップが通用」です。
ストレート、カーブ、チェンジアップ。
持っている球種の中で自信のある球種を軸に投球した前田投手。
一軍初登板とは思えない素晴らしい投球を披露しました。
特にチェンジアップは通用しており、怖い怖いレイエス選手と万波選手には真ん中近辺のチェンジアップで空振り三振を奪いました。
前田投手はウエスタンリーグで投げていたこともあり、ファイターズの選手と対戦するのは本当に今回が初めて。
次回登板の際は、もしかしたら対策されているかもしれません。
そうやって対策されてからがプロ野球選手としての本当の勝負です。
大山凌
大山凌投手は0.2回2失点の投球でした。
全16球の内、ストライク7ボール9。
印象としては「無駄な四球」です。
マルティネス選手、レイエス選手という怖い2人を打ち取って、そのままスムーズに登板を終えるかと思いきや浅間選手と上川畑選手に連続四球。
走者を溜めたところで伏見選手に2点タイムリー。
後味の悪い結果となりました。
四球だけは絶対ダメということは分かっていたのにもかかわらず、いきなり抜け球が多くなったので、何らかの異変があったのかなという気はします。
ただ、結果だけを見ると二軍降格は仕方ありません。
和田毅
和田毅投手は0.1回無失点の投球でした。
全1球の内、ストライク1ボール0。
印象としては「1球」です。
外角のチェンジアップを打たせて三ゴロ。
1球で火消しに成功しました。
和田投手といえばストレートのイメージが強いので、奈良間選手のスイングの意図は伝わります。
その奈良間選手の打席での雰囲気を谷川原捕手と和田投手も感じ取っていたのでしょうか。
杉山一樹
杉山一樹投手は1回無失点の投球でした。
全17球の内、ストライク10ボール7。
印象としては「今季の杉山投手らしい」です。
ここ最近杉山投手は勝ちパターンを任されることが多いですが、今季の初めは僅差で負けている展開での登板が多かったです。
なぜなら四球を出してしまうからです。
それでも後続は抑えて最少失点に凌いでいたので、徐々に信頼が積み重なり、藤井投手松本投手がいなくなった今は良いポジションで投げれています。
昨年までは四球を出したらそこから崩れる場面が目立ちました。
ただ今季は四球を出しても崩れません。
明らかにメンタル面が強化されてます。
ここからさらに四球率が低くなってくれば、代役セットアッパーではなく本当のセットアッパーもしくは守護神になれますが、今はゼロで抑える投球をしてもらえたらそれで十分です。
来季はさらなる制球力の向上に期待です。
尾形崇斗
尾形崇斗投手は1回無失点の投球でした。
全16球の内、ストライク13ボール3。
印象としては「将来の守護神」です。
今一軍にいるホークス中継ぎ陣全体を見渡した時に、一番安定しているのは尾形投手です。
球の強さ、威圧感、コントロール。
全てが一球品です。
レイエス選手には前回登板と同様にスライダーを集め、4球連続スライダーで空振り三振。
浅間選手には154キロストレート、118キロカーブの2球で追い込み、最後は低めの155キロストレートで空振り三振。
郡司選手には5球連続ストレートを続けて中安。
伏見選手には最後外角のストレートで空振り三振。
ストライクゾーンに投げ込みさえすれば打たれない投手だと私は確信していましたが、実際に強力ファイターズ打線に対してこれだけの投球をしたので、尾形投手本人にとってはこれ以上ない自信となったでしょう。
いつになるかは分かりませんが、将来的にホークスの9回を務めるのは間違いなく彼です。
野手
ホークス選手の9月一軍打撃成績がこちら。(2024/9/29時点)
<スタメン>
<スタメン外>
この試合で一番目立つ活躍をした野手は間違いなくダウンズ選手。
5打数3安打2打点(単打2、本塁打1)の活躍。
初回には先頭打者本塁打、6回には追加点となるタイムリー。
ホークスの流れに持って行ったのは彼ですし、その流れを最後まで継続させたのも彼です。
守備でも5回にセカンドで見事な反応でアウトにする場面がありました。
レギュラーを掴む選手には共通していることがあります。
打つだけでなく選球眼があることです。
球を選べるということは、投手に球数を投げさせることができるということ。
現代野球で先発はだいたい100球前後で交代するので、球を選べる選手が1人いるだけで相手チームに与えるプレッシャーは非常に大きくなります。
そしてダウンズ選手にはその球を選ぶ能力があります。
ダウンズ選手の次を打った2番川瀬晃選手も負けじとアピール。
5打数2安打(単打2)のマルチヒット。
今宮選手の次のショートは俺だと意気込んでいたかもしれませんが強力なライバルが現れてしまいました。
ただ、川瀬選手には川瀬選手のポジションが既に確立されてます。
内野のユーティリティーです。
代打代走守備固めスタメン。
どこで出てもチームに貢献し、いぶし銀の働きをします。
今回は川瀬選手がファーストを守っていたから五十幡選手のセーフティーバントを防げたという場面がありました。
レギュラーを狙うのであればもう一段階打撃のレベルを上げていく必要がありますが、今のままでも必要不可欠な存在であることに間違いありません。
最後に軽く触れときますが、2回の柳町達選手の2点タイムリーと9回の正木智也選手のタイムリー&甲斐拓也選手の押し出し四球もお見事でした。
得点には繋がらなかったものの、8回の代走川村友斗選手の走塁も素晴らしかったです。
あの場面は2死一塁、打者佐藤直樹選手。
アウトカウントも考えて、少しでも進塁のチャンスがあるなら走るべきです。
杉浦投手の決め球のフォークがワンバウンドした瞬間にスタート。
川村選手はずっとその時を狙っていました。
結果的にセーフになりましたが、これがアウトでも素晴らしい走塁だったと思います。
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