2024/9/18、福岡ソフトバンクホークス対阪神タイガースの二軍公式戦が行われました。
結果は6-5でタイガースが勝ちました。
今回はこの試合のホークス投手&野手を個別に取り上げます。
野手に関しては、9月二軍打撃成績一覧も載せてます。
現時点で一軍に上がりそうな選手は果たして誰でしょうか。
投手
板東湧梧
板東湧梧投手は2.2回5失点の投球でした。
全61球の内、ストライク37ボール24。
印象としては「甘い球を捉えられた」です。
板東投手の球が走っていないのは今季ずっと変わりません。
走っていないなら、それに合わせた投球が求められます。
具体的には、コースにしっかり投げ切ることです。
今回はそれが出来ませんでした。
立ち上がりは良かったものの、2回3回は甘めにボールが集まっていました。
その甘く入った球を8割方仕留められたので、一軍の打者になるとコースに投げ切った球でも高確率で仕留めてくるということが容易に想像つきます。
正直、厳しいの一言です。
笠谷俊介
笠谷俊介投手は1回1失点の投球でした。
全29球の内、ストライク15ボール14。
印象としては「変化球中心」です。
真っすぐに自信が無いのか、29球の内ストレートは1球しか投げませんでした。
そのストレートも引っかけてボール球になってました。
確かに笠谷投手はストレートよりも変化球の方がストライク率が高く、ストレートよりも変化球の方が抑える確率は高いです。
ただ、それ以上にストレートを投げられない理由があるのではないかという心配をしてしまいます。
今回の1失点は、サード井上選手が1死二塁でサードゴロが飛んできた際に、二塁走者を確認せずに一塁へ送球して、二塁走者を進塁させてしまったことが大きかったです。
ただ、その後にワイルドピッチもあったので、結局点は取られていました。
体は元気でずっと二軍で投げ続けているのに、一向に一軍に呼ばれない高卒10年目の中堅投手。
ホークスに来年も在籍している確率は非常に低いでしょう。
宮里優吾
宮里優吾投手は1.1回無失点の投球でした。
全11球の内、ストライク9ボール2。
印象としては「汚名返上」です。
宮里投手はこの登板があるまで、3試合連続(9/11,9/13,9/16)で失点していました。
さすがに4試合連続となると二軍に残ることが厳しくなります。
そんな中で、素晴らしい投球を披露しました。
変化球でカウントが取れ、ストレートでファール&空振りが取れ、理想的な投球だったと思います。
力で押してファールが取れたものの、百﨑選手に対する2球目のストレートは甘く入ったので細かい制球の修正は必要です。
逆に言えば、修正ポイントはその1球ぐらいです。
古川侑利
古川侑利投手は1.2回無失点の投球でした。
全26球の内、ストライク17ボール9。
印象としては「自信満々の投球」です。
今の古川投手は自信を持って一軍で勝負できる状態にあると思います。
球威、制球、変化球、全てにおいて隙がありません。
育成投手なのが残念です。
野口選手と榮枝選手には追い込んでからのストレートをうまく弾き返されましたが、打っても単打にしかならないコースに制球できていました。
来季が30歳のシーズンですが、このままの状態でシーズンを完走すれば、来季も契約してもらえると思います。
もしくは中継ぎに困っている他球団のチームが支配下で契約する可能性もあります。
田浦文丸
田浦文丸投手は1.1回無失点の投球でした。
全10球の内、ストライク8ボール2。
印象としては「もう一段階上の制球力を求めたい」です。
田浦投手は一軍で3試合に登板した後に二軍降格。
今いる一軍投手の中では目立ったアピールが出来なかったということでしょう。
ここから再び一軍に上がるためには、制球の質をもう一段階上げる必要があります。
奪三振率を上げるために、球のスピードを上げれるならそれが一番良いです。
ただ、この短い期間でスピードを上げるのは現実的ではありません。
そうなると、絶対に間違えない制球力をアピールすることが、一軍昇格への大きな近道であると言えます。
今回投げた10球の内、甘く入ったのは8回先頭の中川選手に対する初球のスライダーと2球目のストレートの2球。
結果的に右飛に打ち取れたから良かったではなく、こういった球を極力減らしていきたいです。
二軍レベルで考えると文句無しの投球です。
津森宥紀
津森宥紀投手は1回無失点の投球でした。
全7球の内、ストライク6ボール1。
印象としては「ストレートで押し込む」です。
この試合で本塁打を含む3安打を放っていた豊田選手に対しては1球スライダーを挟んだものの、それ以外は全てストレート。
そのストレートで押し込み、三者凡退投球を披露しました。
ただ、津森投手の本来のストレートは空振りが取れますが、今回は空振りが1つも取れませんでした。
そういった意味でまだまだ状態は上げていけます。
自信を持ってストレートを投げれる状態になれば、ボール先行の逃げの投球にはならないはずなので、津森投手が本来のストレートを投げられるようになるまでは二軍調整でいいのかなと思います。
CS,日本シリーズで彼は必要不可欠な存在です。
野手
ウエスタンリーグのホークス選手9月打撃成績がこちら。(2024/9/18時点)
<スタメン>
<スタメン外>
この試合で複数安打を放ったのは、井上朋也選手と嶺井博希選手。
井上選手は4打数2安打2打点(二塁打2)。
2打席目は4番打者として長打で走者を還す打撃、3打席目はレフト前ヒットで二塁を陥れる好走塁がありました。
9/16タイガース戦で複数安打を放ってからこれで3試合連続ヒット。
状態は上がってきてます。
同じ一三塁を守る右打者のリチャード選手、吉田賢吾選手、廣瀨隆太選手も良い状態をキープしているので、これから高いレベルでの争いに期待したいところです。
一軍は打線が少し元気が無いので、まさに今がアピールチャンスです。
嶺井選手は3打数2安打1四球3打点(単打1、本塁打1)。
3回裏の一時同点となる3ランはお見事でした。
嶺井選手は打席数が25と少ないものの、9月は打率.333,出塁率.417,長打率.619,OPS1.036(2024/9/18時点)と素晴らしい成績を残してます。
スタメンだけでなく代打でも結果を残せる選手なので、打線の起爆剤として一軍に呼ばれてもおかしくないと思います。
守備では笹川吉康選手が3回表にミエセス選手の強烈な当たりをランニングキャッチ。
最後はジャンプして捕球しました。
この試合で笹川選手にヒットは生まれなかったものの、あの守備は状況も考えて2安打分ぐらいの価値があります。
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