2024/9/4、福岡ソフトバンクホークスvs北海道日本ハムファイターズの一軍公式戦が行われました。
結果は8-5でファイターズが勝ちました。
今回はこの試合の全体的な感想をホークス目線で振り返ります。
ホークス投手&野手も個別に取り上げます。
野手に関しては9月の一軍打撃成績も載せてます。
全体的な感想
この試合はホークスにとって非常に痛い試合となりました。
負けたこともそうですが、何より守護神代理の松本裕樹投手が戦線離脱になってしまったことが痛いです。
ホークスの残り試合数は23、2位ファイターズの残り試合数は22。
ゲーム差は9。
優勝はまだまだ固いです。
ただ、接戦を落とす試合が増えてくると想定すれば、最後の最後までどうなるか分かりません。
ホークスの次のカードは9/6からのライオンズ3連戦。
初戦の先発はエース有原投手。
彼に求められることは完投、完封です。
8月は有原投手の状態が悪い中でチームは貯金を積み重ねることができたので、次は有原投手がチームを救う番です。
投手
大関友久
大関友久投手は6回2失点の投球でした。
全94球の内、ストライク55ボール39。
印象としては「球審に合わせた投球」です。
今回の大関投手は非常にタフな投球を強いられました。
調子の良いファイターズ打線ということで、当然コースを攻めていかなければなりませんが、そのコースを攻めた時に有隅球審がストライクを取ってくれないという場面が何度も見られました。
1球のボール、1球のストライクがプロ野球選手にとっては死活問題。
初回はレイエス選手に2ボールから真ん中に入ったツーシームをレフトスタンドに運ばれますが、本塁打になる1球前の球はストライクと言われてもおかしくない球です。
そういった判定が続き、大関投手はより甘めのストライクゾーンで勝負するような投球になりました。
長い回を投げる為です。
6回にレイエス選手の打球が直撃した影響で7回のマウンドには上がりませんでしたが、結果的に最低限の働きはできました。
杉山一樹
杉山一樹投手は1回無失点の投球でした。
全14球の内、ストライク8ボール6。
印象としては「勝ちパターンに昇格」です。
杉山投手の今季は負けている場面で登板することが多かったです。
ただ今回は勝っている場面。
遂に杉山投手が勝ちパターンに昇格です。
杉山投手にとっては喜ばしいことですが、チームとしては苦肉の策です。
不調&故障によって離脱者が相次ぐ中で、杉山投手しかいなかったというところが正直なところでしょう。
今回の杉山投手の結果は三者凡退。
素晴らしい働きをしました。
ただ、欲を言えばもっとストライク率を上げていきたいところです。
先頭のマルティネス選手と次の上川畑選手に対しては2ボールからのスタートになってしまい、四球が頭をよぎりました。
ヘルナンデス
ヘルナンデス投手は1回無失点の投球でした。
全22球の内、ストライク14ボール8。
印象としては「最後は力勝負」です。
万波選手、レイエス選手といったヘルナンデス投手にとって相性が悪い選手と対峙する登板となりましたが、何とか無失点で凌ぎました。
万波選手もレイエス選手も手足が長い選手なので、インコース中心で窮屈な打撃をさせようと意識して投げていました。
万波選手にはうまく肘を畳まれてヒットを打たれましたが、2死一二塁のピンチで対峙したレイエス選手は空振り三振。
このレイエス選手への配球はお見事でした。
6球連続でインコースもしくは低めにストレート&スライダーを集め、3ボール2ストライクからの7球目に外角高めのストレート。
会心の1球です。
松本裕樹
松本裕樹投手は0.0回1失点の投球でした。
全5球の内、ストライク1ボール4。
印象としては「心配」です。
今回の松本投手は明らかにスピードが出ていませんでした。
松本剛選手への初球が143キロだったのを見て、一瞬何を投げたのか分からなくなりましたが、あれは紛れもなくストレートです。
これだけ投手陣が離脱する中で、自分が何とかという思いで無理やり投げ続けた結果なのかなと思います。
長期離脱にならないことを願います。
大山凌
大山凌投手は0.2回3失点の投球でした。
全21球の内、ストライク11ボール10。
印象としては「仕方ない」です。
松本投手の緊急降板によって急遽登板となった大山投手。
ただの緊急降板ではなく「9回」の登板ということで、いつも以上に緊張感を感じながらの登板でした。
気持ちの整理がつかなかったと思いますし、どれだけ打たれても大山投手に何の責任もありません。
結果的に3連打を喰らうなど、同点に追いつかれる投球となってしまいましたが、投球内容としては決して悪くなかったです。
打たれたヒットはコースに決まった変化球にうまく合わされたもの。
甘く入ったのはマルティネス選手に対する3ボールからのストレートと、万波選手に対する初球のスライダーの2球だけ。
切り替えるだけです。
大山投手は自身が打たれた直後ではなく、交代して岩井投手が打たれた後に涙を流す仲間を思いやれる素晴らしい投手。
次は必ずやり返してくれるはずです。
岩井俊介
岩井俊介投手は0.1回2失点の投球でした。
全10球の内、ストライク6ボール4。
印象としては「良い経験」です。
岩井投手はこれまでの一軍登板でしっかり打たれるという経験をしていませんでした。
それを今回は9回の大舞台で経験できたということで、プラスに捉えても良いのかなという気がしてます。
これまではただただ自信漲る投球だったのが、そこに1球の怖さも考えるようになり、より深みのある投手になれるのではないでしょうか。
水谷選手には外角ストレート2球で簡単に追い込むものの、低めの変化球を2球見逃され、5球目のストレートが一番甘く入りタイムリー。
清宮選手には低めにフォークを投げ込むものの、その低めのコースは清宮選手が大好きなコースだったこともあり本塁打。
今回の投球は岩井投手にとって大きな財産になるはずです。
野手
ホークス選手の9月一軍打撃成績がこちら。(2024/9/4時点)
<スタメン>
<スタメン外>
今回のホークス野手陣は攻撃も守備も素晴らしかったです。
まずは攻撃。
2点を先制された直後の1回裏に今宮健太選手と栗原陵矢選手の本塁打と石塚綜一郎選手のタイムリーで勝ち越し。
3回裏には山川穂高選手の本塁打と、近藤健介選手の隙の無い走塁を活かす石塚綜一郎選手の三ゴロで追加点。
続いては守備。
1回表、サード栗原陵矢選手が三遊間のゴロを捕球し、難しい体勢で送球。
3回表、センター周東佑京選手がセンター前の打球を快速飛ばして捕球するファインプレー。
8回表、途中出場のファースト川瀬晃選手がサード栗原陵矢選手のショートバウンド送球を難なく捕球。
9回表、ショート今宮健太選手がハイバウンドゴロを強肩を活かしてアウトにする。
石塚選手がタイムリーを放った後の1回裏1死満塁や、5回裏無死満塁等、大チャンスを活かせない場面もあったので、そういったチャンスを確実に活かしていれば完璧でした。
今のチーム状況は投手が不安定なので、勝つためには野手の頑張りが欠かせません。
コメント