2024/8/16、福岡ソフトバンクホークス対阪神タイガースの二軍公式戦が行われました。
結果は15-6でホークスが勝ちました。
今回はこの試合で登板したホークス投手に注目していきます。
野手は、ホークスの8月二軍打撃成績一覧と、注目選手を取り上げて紹介します。
現時点で一軍に上がりそうな選手は果たして誰でしょうか。
投手
大野稼頭央
大野稼頭央投手は6回5失点(自責点2)の投球でした。
全90球の内、ストライク63ボール27。
印象としては「緩いカーブが良い味出してる」です。
前回登板の三軍戦では、ストレート中心の投球で凄く苦しそうでした。
ただ、今回はカーブ、チェンジアップ、スライダー等の変化球を多彩に投げ分け、阪神二軍打線を抑えていきました。
ストレートが良いのは置いといて、やはり彼の投球軸は「カーブ」になってくるのかなと思います。
あの100キロに満たないカーブが、140キロのストレートをより引き立てます。
4回に井上選手に本塁打を打たれた球はインコースのスライダーでした。
特に失投でもない球をいとも簡単にフェンスオーバーされたので、二軍とはいえプロのレベルの高さを感じます。
5回の4失点は味方のミス絡みでしたが、全体的に球が甘めに集まっていたのも事実です。
それに加え、カーブの投球割合が減って緩急を付けることが出来なくなっていました。
ピンチで緩い球を投げるのは勇気が要ります。
そこを乗り越えられるかが今後の課題です。
古川侑利
古川侑利投手は1回無失点の投球でした。
全12球の内、ストライク9ボール3。
印象としては「球の力で押す」です。
完全に真ん中に入った球は2球ありました。
ただ甘い球でも、球の力で押し切りファールでカウントが取れたことで、ピンチを招くことなく三者凡退で抑えることが出来ました。
一軍でもしこのような投球になった場合を想像すると、やられている可能性が高いのかなと個人的には思います。
古川投手のような上から投げ下ろすタイプの右の中継ぎ投手は、一軍では150キロオーバーを当たり前に投げてくるからです。
その中で甘い球でも抑えられるのは150キロ中盤から後半を投げられる投手、もしくは精密なコントロールを持っている投手、もしくは1つ絶対的な決め球がある投手です。
古川投手の今回の投球はこの中のどれにも該当しません。
というか今の古川投手がすぐに150キロ中盤から後半の球をコンスタントに投げるのは厳しい話です。
現実的に磨くとするならコントロール。
甘い所には投げてはいけないし、四球を出してはいけない。
先発とは違った難しさが中継ぎ投手にはあります。
そこを乗り越えない限り、今季で29歳を迎える古川投手が来年の契約を掴むのは厳しいです。
齊藤大将
齊藤大将投手は1回1失点の投球でした。
全15球の内、ストライク9ボール6。
印象としては「カウント負け」です。
今回の齊藤投手は基本的にボール先行の苦しい投球でしたが、四球を出さなかった点は良かったです。
失点はノイジー選手に打たれたセンターオーバーの本塁打による1点。
打たれたのは低めのスクリューですが、この球は失投ではありません。
ただ1つ言えるのは2ボール1ストライクのバッティングカウントにしてしまったこと。
気持ちよくスイングをさせてしまいました。
打たれた球よりもっと甘い球が2球はあったので、次回はそこに気を付けつつ、投手有利のカウントで勝負していきたいです。
齊藤投手も古川投手同様29歳の投手なので、ただ球が強いだけ、ただコントロールがあるだけで生き残るのは相当厳しいです。
木村光
木村光投手は1回無失点の投球でした。
全11球の内、ストライク7ボール4。
印象としては「ストレートを投げるしかない」です。
実戦復帰後からストレートの球威に関しては素晴らしいものがあります。
ただ、変化球の精度はイマイチです。
ということで、今回二軍戦で結果を残すならストレートで押していくしかありませんでした。
1球高めに浮いた変化球を投げたものの、それ以外は全てストレート。
ストレートだけで三者凡退に抑えました。
これから一軍に上がろうとするなら、今の投球だと少し厳しいです。
カウントが取れる変化球、空振りが取れる変化球。
何か1つでも自分の武器として持っておきたいです。
野手
ウエスタンリーグのホークス選手8月打撃成績がこちら。(2024/8/16時点)
<スタメン>
<スタメン外>
この試合で複数安打を放ったのは、三森大貴選手、笹川吉康選手、谷川原健太選手、佐藤航太選手の4選手。
三森選手は2打数2安打2四球。
1番打者として全打席出塁という最高の仕事をしました。
セカンドに拘らずユーティリティプレイヤーとして新たな居場所を確立しようとする彼の今後に期待です。
笹川選手は4打数2安打1四球4打点。
走者が2人溜まったチャンスの場面で2回打席に立ち、その両方のチャンスを活かしました。
外野の間を抜ける長打を今後も増やしていきたいです。
谷川原選手は4打数2安打1四球。
3回には大野投手を助ける盗塁阻止もありました。
二軍で単打をそこそこ打っているぐらいだと一軍に上がれないので、今後は長打にも意識を向けていきたいところです。
佐藤選手は5打数4安打2打点1盗塁。
今は振ればヒットになっている印象です。
この調子で打ち続けて二軍のレギュラーを掴めば、来年には支配下登録のチャンスが訪れるかもしれません。
リチャード選手は代打で本塁打。
このパワーを一軍で大爆発させるのはいつになるでしょうか。
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