2024/7/20、福岡ソフトバンクホークス四軍対大分B-リングスの交流試合が行われました。
結果は3-3の引き分けでした。
今回はこの試合で登板したホークス投手に注目していきます。
野手については7月の四軍打撃成績を載せています。
アピールできた若手選手はいたでしょうか。
投手
ハモンド
ハモンド投手は2.1回3失点の投球でした。
全46球の内、ストライク32ボール14。
印象としては「緊急降板」です。
ストレートだけだと捉えられるので、フォークも織り交ぜながら投球していきました。
ただそれでも思ったように抑えることが出来ず、困っていたところで緊急降板。
3回表1死満塁、ボールカウント2ボール1ストライクでの交代なので、何らかのアクシデントがあったと思われます。
大きな怪我にならないことを祈ります。
加藤洸稀
加藤洸稀投手は3.2回無失点の投球でした。
全38球の内、ストライク23ボール15。
印象としては「緩急を付けた投球」です。
正直に言って、加藤投手の球には球威がありません。
だから本来は空振りが期待できる高めのストレートでも簡単に弾き返されます。
そんな中で鍵となるのが、スライダーやカーブ等の変化球。
この球でストライクが取れ、緩急を付ける投球ができるかどうかが投球の生命線です。
今回の登板ではそれがまずまずできていました。
これからもう一段階上げていくためには、ストレートの高さにも拘っていく必要があると感じます。
真ん中から高めではなく、低めでしっかりストライクが安定して取れるようになれば楽しみです。
風間球打
風間球打投手は1回無失点の投球でした。
全9球の内、ストライク6ボール3。
印象としては「素晴らしい」です。
先頭打者にはカーブ2球で追い込み、最後は高めのストレートでセカンドゴロ。
次の打者にはセーフティバントを仕掛けられるも見事なフィールディングでアウト。
最後は3ボール0ストライクからカウントを立て直してピッチャーゴロ。
良い意味で風間投手じゃないみたいです。
特に最後の3ボールから2球連続でストライクを取った場面は成長を感じました。
打ち取った球は真ん中のストレート。
一軍の一流打者には通用しないかもしれません。
ただ、この攻める意識は投手として持ってもらいたい能力です。
四球を出すより100倍良いです。
齊藤大将
齊藤大将投手は1回無失点の投球でした。
全14球の内、ストライク11ボール3。
印象としては「甘い球は1球だけ」です。
全体的にコースにきっちり投球できていました。
1球だけスライダーが甘く入る場面がありましたがそれ以外の球は完璧です。
左のサイドにありがちなストレート&スライダーの組み立てではなく、そこにシュート系の球も織り交ぜてくるので打者にとって対応が難しいと思います。
今回は三者連続三振。
次回もそれぐらいの投球を期待です。
今年中に支配下登録されるならそれぐらいの投球をしないと厳しいです。
宮里優吾
宮里優吾投手は1回無失点の投球でした。
全7球の内、ストライク7ボール0。
印象としては「無双」です。
とにかくストライクゾーンに何かしらを投げておけば大丈夫。
そんな投球でした。
今回の全7球の球種はストレート4球、カーブ2球、フォーク1球。
全ての球が素晴らしかったです。
怪我さえなければ、遅くても来年までには支配下登録されているでしょう。
野手
ホークス選手の7月四軍打撃成績がこちら。(2024/7/20時点)
<スタメン>
<スタメン外>
今試合で複数安打を放ったのはシモン選手ただ1人。
4打数2安打1四球1盗塁の活躍。
1本目のヒットはショートへの内野安打、2本目はセンター前ヒットです。
正直、打撃面ではまだまだ粗さがある印象で、外に逃げるスライダー系の球はブンブン振りまくっています。
ただ守備走塁は魅力的で、特に走塁面では塁に出たらほぼ100%で盗塁を試みる積極性が持ち味です。
将来的にどのような選手になるのか楽しみです。
打撃面で一番印象に残ったのは中澤恒貴選手。
今試合では代打による1打席の出場に留まりましたが、そこで逆方向に綺麗な二塁打を放ちました。
高校時代のような広角に長打が打てる打撃をプロの世界でも存分に見せつけています。
これで7月の四軍戦打率.467。
彼は今季中に間違いなく二軍戦に出場します。
現在のメインポジションはサードなので、リチャード選手や井上朋也選手はかなり焦っているのではないでしょうか。
中澤選手は高校時代、「攻撃型ショート」として活躍したので、ショートでも面白いとは思います。
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