2024/6/1、福岡ソフトバンクホークスvs広島東洋カープの一軍公式戦が行われました。
結果は2-0でホークスが勝利しました。
今回はこの試合の全体的な感想をホークス目線で振り返ります。
ホークス投手&野手も個別に取り上げます。
野手に関しては6月の一軍打撃成績も載せてます。
全体的な感想
この試合は大津亮介投手の投球に尽きます。
野球の流れが変わるきっかけといえば、本塁打、四球、エラー。
大津投手はこういった隙を与えませんでした。
先頭打者にどれだけ粘られても四球を出さない。
それでいて多彩な球種を投げ分け的を絞らせない。
完璧です。
エラーに関しては大津投手だけの力ではありません。
ホークスの野手陣は、ただエラーをしないだけでなく「攻めた守備」で大津投手を盛り立てました。
特に際立った守備を見せたのが5回表。
先頭の末包選手のセンター前に落ちそうな当たりを、この日支配下に復帰した佐藤直樹選手がランニングキャッチ。
宇草選手がヒットで出塁後、林選手の鋭い当たりをセカンドの廣瀨隆太選手が弾くも、ショートの今宮健太選手がその弾いた打球を取って一塁走者をアウトに。
その廣瀨隆太選手は矢野選手のライト前に抜けそうな当たりに飛びつきセカンドゴロに。
この3プレーが1イニングの中で行われたのが凄すぎます。
大津投手も7回無死一塁の場面でピッチャーゴロをセカンドでアウトにする好守備を見せ、その後の併殺に繋げました。
逆にカープ側で気になったのが、2つのエラーもそうですが、3回に許した2点目の失点です。
今宮選手のタイムリーで先制し、ホークスとしてはもう1点取りたい所でクリーンナップの3番栗原陵矢選手と4番山川穂高選手が凡退。
2死三塁となり打席には現日本球界最強打者の5番近藤健介選手。
正直、厳しい所を投げられつつ、歩かされるだろうなと思いました。
次が調子の良い栗原選手であれば勝負してもらえるかもしれませんが、次の打者は調子の上がってこない中村晃選手です。
ただ、ここでカープバッテリーが初球を高めの甘いコースに投げて勝負してくれて、近藤選手はその球をいとも簡単に捉えました。
カープバッテリーが2点目の重要性をどのように考えていたのか非常に気になります。
ホークスとしては近藤選手と勝負してくれてラッキーでした。
6/2の先発はホークスが和田投手、カープがアドゥワ投手。
アドゥワ投手はここ4試合の先発登板で5回以上を安定して投げることができていますが、未だ無失点投球はありません。
ホークス打線が全く打てないということは無いと思います。
和田投手としては、味方が点を取ってくれることを信じて「2点まではオッケー」のつもりで楽に投球してほしいです。
投手
大津亮介
大津亮介投手は7回無失点の投球でした。
全110球の内、ストライク82ボール28。
印象としては「先頭打者を抑えたのが大きい」です。
先ほども大津投手の良かった点を述べましたが、加えて述べるとするなら先頭打者を抑えたのが大きかったです。
先頭を出したのは7回だけ。
7回は末包選手に追い込んでから真ん中に浮いた変化球を捉えられました。
それ以外の回は粘られながらも、しっかり投げ切りました。
この試合のカープの7回までの先頭打者の平均球数は7.14球。
平均で7球以上は凄いです。
四球をもぎ取りにいこう、大津投手を早く降板させようというチーム全体の取り組みが見て取れます。
大津投手は何球投げても、球種を変えても、いつでもストライクが取れるコントロールを持っているのでブレません。
やはり先発投手はコントロールです。
ヘルナンデス
ヘルナンデス投手は1回無失点の投球でした。
全19球の内、ストライク11ボール8。
印象としては「大津投手と真逆」です。
四球を出さない大津投手と、四球死球で走者を溜めて力でねじ伏せるヘルナンデス投手。
どちらも先発中継ぎで適材適所の起用がされています。
ヘルナンデス投手は四死球を出すのでコントロールが悪いと思われる方もいますが、そんなことはありません。
中継ぎ投手は1点も許されない中で投げ続けます。
だから真ん中ではなくコースにきっちり投げ分ける必要があります。
それで球数が増えているだけです。
今回の登板で甘いと思った球は、先頭打者の矢野選手に対する初球のストレートぐらい。
それ以外は打たれない所へ投げ続けました。
オスナ
オスナ投手は1回無失点の投球でした。
全18球の内、ストライク14ボール4。
印象としては「甘い球は1球」です。
今年はあまり調子が上がらないオスナ投手ですが、カープ戦の2試合に関しては、昨年までの圧倒的な投球ができています。
末包選手に対して2ボール1ストライクから真ん中に投げ込んだカットボールだけはヒヤッとしましたが、その球を見逃してくれて助かりました。
ここ最近、野手陣の戦線離脱が相次いでいるので、オスナ投手がこのまま完全復活してくれるとチームは非常に助かります。
野手
ホークス選手の6月一軍打撃成績がこちら。(2024/6/1時点)
二軍でずっとアピールを続けていた佐藤直樹選手が、いきなり結果を残したのは現在二軍三軍四軍で頑張っている選手にとっても大きな励みになったと思います。
正直、彼が打てなかったら誰も一軍で結果を残せないだろうというレベルで打ち続けていたので。
支配下再登録後の初ヒットは、今季二軍で本当によく見た右方向へのヒット。
あれはまぐれじゃないです。
狙って打ってます。
コメント