2024/4/7、福岡ソフトバンクホークスvs東北楽天ゴールデンイーグルスの一軍公式戦が行われました。
結果は3-2でイーグルスが勝ちました。
今回はこの試合の全体的な感想と、ホークス投手&野手を取り上げます。
この試合は両チームの4番の出来が勝敗を分けました。
全体的な感想
イーグルス4番の浅村栄斗選手は3打数1安打2四球。
ホークス4番の山川穂高選手は4打数無安打。
山川選手は初回か8回のチャンスのどちらかで1本が出ていればホークスを勝利に導けていました。
打てば勝てる、打たなければ負ける。
4番打者とはそういうものです。
投手陣を見ていくと、両チーム共に粘りの投球を見せました。
ヒット数はイーグルスが12本、ホークスが11本。
もっと点が入るゲームになっていてもおかしくありません。
投手
スチュワート
スチュワート投手は5.2回2失点の投球でした。
全103球の内、ストライク65ボール38。
印象としては「常に危なっかしい投球」です。
初回は甘めの球をイーグルス打線に捉えられるも、打球が全て野手の正面に行き三者凡退。
2回は岡島選手に粘られ四球を出し、辰己選手にヒットを許すも、最後の一本を許さず無失点。
3回は2者連続四球でピンチを広げるも、小郷選手の併殺と浅村選手の凡打に助けられ無失点。
4回は先頭打者の岡島選手にヒット性の当たりを打たれるも周東選手の快速でセンターフライ。
その後、持ち味の強いストレートを3者連続で捉えられ1点を失うものの、最後は小郷選手が捉えた高めのカーブが栗原選手の正面へ行き最少失点に。
6回は辰己選手の安打&盗塁から村林選手のタイムリー。
この盗塁はウエストボール(外した球)だったので、海野選手にとっては絶対に刺さなければならない盗塁でした。
本当に良かったのは5回ぐらいです。
その5回もレフト前に落ちそうなあたりを近藤選手のナイスチャージに助けられた部分はありますが。
長谷川威展
長谷川威展投手は0.1回無失点の投球でした。
全9球の内、ストライク4ボール5。
印象としては「火消し」です。
今季初登板が同点で2死二塁のピンチの場面というのは、オープン戦を含めた実戦登板でしっかり結果を残してきたからです。
そして今回もその期待に応える投球でした。
内野安打を1本許したものの、打ち取った当たりでした。
小深田選手に対して初球と勝負球が甘く入ってしまったのでそこが修正できれば完璧です。
津森宥紀
津森宥紀投手は1回無失点の投球でした。
全27球の内、ストライク17ボール10。
印象としては「決め球に困る」です。
強いストレートと甘めに入る変化球で追い込むまでは良かったです。
ただ、その後に何で抑えたらいいのか分からない状態でした。
自慢のストレートで押していくもののファールで粘られ、徐々にタイミングが合ってきてヒットを許したり、変化球が外れて四球になったり。
鈴木大地選手には、あと数センチで長打という痛烈な当たりを打たれました。
何とか無失点で切り抜けたものの、気持ちの良い登板ではありません。
松本裕樹
松本裕樹投手は1回無失点の投球でした。
全21球の内、ストライク13ボール8。
印象としては「1イニングエラー2個で無失点」です。
1死からピッチャーゴロの送球を山川選手が捕球ミス。
2死からセカンドゴロを牧原選手がファンブル。
1イニングにエラーが2つも出る厳しい環境で松本投手は落ち着いていました。
最後は茂木選手に対して自慢のストレート3球でレフトフライ。
守護神にでもなるのでしょうか。
それぐらいの威圧感でした。
澤柳亮太郎
澤柳亮太郎投手は0.1回1失点の投球でした。
全15球の内、ストライク6ボール9。
印象としては「雰囲気に飲まれた」です。
本来の澤柳投手はどんどんストライクで押していく攻めの投球が持ち味の投手です。
ただ今回は先頭の浅村選手に対し、本塁打を警戒して四球を出してしまいました。
ただ、次の打者の状態が良い岡島選手がバントをしてくれて落ち着きを取り戻し、鈴木大地選手には全て低めに制球することができました。
あとは駆け引きの問題。
鈴木大地選手は前の打席で津森投手の強いストレートを引っ張り、痛烈なファールを放っていました。
それが印象に残っている甲斐捕手は勝負球にストレートを選択することができませんでした。
さらに鈴木選手の次の打者はこの試合3安打の辰己涼介選手。
辰己選手よりも鈴木選手と勝負したかったはず。
それでストライクゾーンに変化球で勝負するという状況になりました。
投げてる球はそんなに悪くないのに捉えられているのはそういうことです。
澤柳投手はこの経験を糧にして、こういった場面を抑えられる投手に成長してほしいです。
野手
ホークス選手の一軍打撃成績がこちら。(2024/4/7時点)
4番が打てば勝てるというのは先ほども述べた通り。
ただ、そろそろ状態の悪い2選手にも目を向けなければなりません。
栗原陵矢選手と牧原大成選手です。
この試合ではそれぞれ1本ずつヒットを放ったものの、他のレギュラー陣と比べて数字が落ちるのは確かです。
サードとセカンドの守備を考えると安定の2人ですが、このポジションの選手が打てればさらに強力な打線になります。
オープン戦で栗原選手とサードを争っていた井上朋也選手は不調で二軍へ。
牧原選手とセカンドを争っていた三森大貴選手は右手人さし指の骨折で戦線離脱。
元育成三銃士の3名の内、緒方選手と川村選手は外野のバックアップ、仲田選手は内外野のバックアップ。
川村選手は4/6の試合でアピールしたことにより、今後スタメン出場が増えるでしょう。
ウォーカー選手との併用です。
状態がそこそこ良いウォーカー選手が併用されて、状態の悪い栗原選手と牧原選手がレギュラー固定なのはおかしな話です。
川瀬選手は今宮選手のバックアップという側面もあるので、二軍でアピールしている内野手がいれば一軍に呼び寄せるべきです。
セカンドもしくはサードのポジションで状態が良い選手。
光り輝く選手が1人います。
そうです、野村勇選手です。
野村大樹選手も状態が良いですが、足の速さがある分、野村勇選手に軍配が上がります。
4/7時点での二軍成績がこちら。
本塁打はまだ0本ですがヒット7本の内、二塁打2本,三塁打2本と長打が非常に多い。
走ることはもちろん、犠打もしっかり決めており、様々な攻撃パターンが可能。
栗原選手や牧原選手と違って右打者であるというのも併用しやすいポイントになります。
彼が9番辺りでブンブン振り回すだけで、相手投手はかなり嫌ではないでしょうか。
野村勇選手は昨年に引き続き、今年もキャンプ中の怪我で戦線離脱からのスタート。
悔しい気持ちは誰よりも持っているはずです。
実戦を積み、状態が上がってきた今こそチャンスです。
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