2024/3/26、福岡ソフトバンクホークス対広島東洋カープのウエスタンリーグ公式戦が行われました。
結果は7-2でカープの勝利です。
今回もこの試合で登板したホークス投手に注目していきます。
野手については、目立った選手・頑張ってほしい選手を取り上げて紹介します。
現時点で一軍に上がりそうな選手は果たして誰でしょうか。
投手
和田毅
和田毅投手は2回2/3を投げ5失点の投球でした。
全55球の内、ストライク39ボール16。
印象としては「開幕に間に合っていない」です。
初回は球に勢いがある分、高めにいっても押し込めていました。
ただ球数が増えるにつれてストレートで押し込めなくなっていき、変化球が甘くなったところをカープ打線に1球で仕留められました。
プラス材料はストレートで押せるようになってきたこと。
前回登板の阪神戦からそこは変わっていません。
ただそれ以上に変化球の精度とスタミナの部分でかなり不安です。
このまま開幕して本当に大丈夫でしょうか。
鍬原拓也
鍬原拓也投手は1回1/3無失点の投球でした。
全19球の内、ストライク12ボール7。
印象としては「ストレートに力がある」です。
ストレートのスピードは140キロ台前半なのに、甘く入っても押し込めていました。
カーブが甘く入った時は長打にされてしまったので、打者にとってカーブはあまり効果的な球ではないのかもしれません。
今回の登板に限らず、結構カーブを打たれている印象があります。
よってカーブを投げる時はとにかく低めです。
軸はストレート、シンカー、カットでたまーにカーブを投げるぐらいでいいのかなと個人的には思います。
大城真乃
大城真乃投手は1回無失点の投球でした。
全15球の内、ストライク8ボール7。
印象としては「先輩に助けてもらった」です。
ストライクとボールがはっきりしていた印象で、打者としては球が絞りやすかったと思います。
それでも真ん中のストレートに打者は差し込まれていました。
大城投手がしっかりコースに投げ分けられるようになるとかなり楽しみです。
今回の登板では四球を出して、嫌な空気だったところで、谷川原捕手が飛び出した一塁走者を刺したり、深い当たりのショートゴロを野村勇選手が強肩でアウトにしたりと助けてくれました。
ゼロで抑えたことに納得することなく、次の登板に備えてもらいたいです。
笠谷俊介
笠谷俊介投手は4回2失点の投球でした。
全74球の内、ストライク40ボール34。
印象としては「相変わらずの四球」です。
笠谷投手はずっと変わりません。
良い感じで抑えていても突如四球を出し、そこから勝手に崩れていくのがいつものパターン。
二軍だったからまだ2失点で済んだものの、一軍だとそんなに優しくありません。
長い回をコンスタントに投げる先発投手に共通していることは、まず初球を真ん中で入ることです。
そこからどんどんストライクゾーンを広げていき、最後は厳しいコースで打ち取ります。
笠谷投手はその逆で、厳しいコースでストライクを取りにいき、カウントが悪くなったところで真ん中に投げます。
またはカウントが悪くなって、甘い所に投げにくくなり、余計厳しい所を狙った結果の四球です。
結局、打たれても勝負にいった方が大怪我は防げます。
その境地に達したのが杉山一樹投手。
彼は元々、笠谷投手以上に四球で苦しむ投手でした。
ただ、打たれても真ん中に投げ込む強いメンタルを得たことによって、開幕一軍の座を掴みました。
四球で困らない投手というイメージがつくと、打者も初球から手を出すようになり、ボール球でも振ってくれたりします。
笠谷投手もまずは打者と勝負する姿勢を見せてもらいたいです。
野手
ウエスタンリーグのホークス選手の打撃成績がこちら。
石塚綜一郎選手が代打本塁打、正木智也選手が4打数2安打。
貴重な右打者が結果を残しました。
そして何といっても柳町達選手です。
この試合でも4打数3安打1本塁打と大暴れ。
逆方向への本塁打は打撃の進化を感じさせます。
二軍打率は驚異の.452。
一軍で周東佑京選手が刺激になっていることでしょう。
柳町選手はキャンプ・オープン戦でアピールできず二軍に降格し、それでも二軍で抜群の結果を残して一軍に昇格し、一軍でフルシーズン活躍するというのがいつもの流れです。
だから今の活躍には何も驚きません。
逆にキャンプでアピールした年の方が思ったような活躍ができていないので、今年は順調に調整が進んでいるということです。
そもそも2年連続で100試合以上に出場し、通算出塁率.362の選手を頭からレギュラーで起用しないというのが普通に考えておかしな話です。
周東選手が一番打者として固定できなかった場合、確実に柳町選手にチャンスがやってきます。
近藤選手が加入したことによって掴みかけたレギュラーの座を手放し、それでも難しい状況で結果を残し続け2023年度は自己最多の出場試合数。
そんな選手がこのまま黙って周東選手のレギュラー化を見届けるとは思えません。
牧原選手と三森選手のように、ずっとバチバチの争いを繰り広げてほしいところです。
これだけ柳町選手の状態が良いなら、川村友斗選手辺りを二軍でしっかり打席に立たせるのも一つの選択肢かもしれません。
ずっと代走守備固めだと打撃の状態が落ちてしまうからです。
周東佑京選手、川村友斗選手、柳町達選手がハイレベルのレギュラー争いを繰り広げるようになれば、柳田選手や近藤選手をたまに休ませることも可能になり良いことだらけです。
もちろん緒方理貢選手も忘れていません。
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